あの日から1年
あの日から一年が経ちました。
ということで、ずっとサボっていたブログを超久しぶりに書きます。たっきーです。
なんだかんだで半年くらい書いていませんでした。誰も読んでいないでしょうけど一応謝っておきます、すんません。
言い訳がましいことを言わせてもらうと、最近は有難いことに、
というプレミアリーグ専門のファンサイトで、「編集長」という役職を与えていただき、記事の執筆やら編集やらの仕事を任せていただいており、
最近はそこでの仕事が多く、この個人ブログをほったらかしにする状態が長引いてしまいました。
この「プレミアパブ」は、内藤秀明さんというプレミアリーグに強いライターさんが代表を務めており、主に東京を中心としてトークイベントやフットサルなどのイベントを開催しています。
僕みたいな無名人間が言うのもアレですが、内藤さんは、プレミア好きの人たちがワイワイしながら楽しく過ごせる場を本気で作ろうと、日々色んなアイデアを出しながら奮闘している素晴らしいライターさんです。
ただ彼1人ではその難題を遂行するのは大変なので、少しずつその仕事を手伝わせていただいています。
僕の主な業務は毎週火曜日更新の、「プレミアパブ・ウェブマガジン」の記事執筆・校正作業なので、よかったら皆さんこれを機に読んだみてください。
前置きはさておき、なぜこんなに久しぶりにブログを書こうと思ったかというと、
タイトルの通り、“あの日”から1年が経ったからです。
そう、ロシアW杯で日本がコロンビア相手に歴史的な勝利を収めた2018年6月19日です。
「もう1年か!!」と思う人は多いでしょうし、僕もそうです。早いなあ。
あの日も試合会場のサランスクは「本当にここはロシアか」と思うほどのカンカン照りでした。
今でも目をつぶれば、あの出来たてホヤホヤの「モルドヴィア・アリーナ」へと続く黄色い大群の中を、トボトボと歩く自分の姿が容易に思い起こせます。
「全然日本人サポーターいないし、今日は本当に大丈夫かな」
そんな心配をしながら、生まれて初めて生で観戦するW杯の試合のことを心待ちにしていました。
試合開始前のコロンビアサポーターの国家の大合唱。あれを聞いた瞬間に
「これだ……」
と思ったのを覚えています。「これ」が何を指し示すのかはわかりませんが。
試合内容はご存知の通り、見事日本代表が下馬評を覆し、W杯本大会で初めて南米のチーム相手に勝利を収めました。
あの歴史的瞬間を生で観たということ、正直自分でも信じられません。本当に観たのか…?
まあともかく、特に意味はありませんが、あの日から1年経ったということで、またあのロシアの地でサッカーに対して純真な目を向けていた自分を思い出しつつ、ちょっとまたこの個人ブログの方を頑張って書いていこうかなと思います。
なんかほとんど宣伝のようになってしまいましたが、またよろしくお願いします。
【イラストあり】最近のサッカー用語を楽しく学ぼう!
最近のサッカー界、「知らない言葉が増えてきたなー」
そう思うことはありませんか?
皆さんご存知の通り、サッカーは「広いピッチでシンプルかつ合計22人の大人数で行われるボールゲームである」という側面から多くの戦術や作戦が存在し、日々進化を遂げながらそれに伴い新しい用語も続々と生まれています。
これに関しては仕方のないことなのですが、特に最近のサッカー界(特に戦術面)の様相を理解するにおいて、知っておかなければならない用語がいくつか存在します。
今回紹介するのは【3つのゾーン】【5レーン理論】【ハーフスペース】【ニアゾーン】です。
サッカーに詳しい人なら知っているでしょうが、サッカーに疎い方、もしくは好きだけど戦術面に関してはそんなに興味ないという方は、ワード自体は記事のタイトルなどで見たことがあったとしても内容まではわからないと思います。
しかし、現代のサッカー界をちゃんと理解するにおいてこれらのワードは知っておかなければならない超重要ワードですし、Twitterなどにいるサッカー大好きな方々はこのことについて毎日のように論議してます。
そして、現代サッカー界の強豪と言われるチームの多くは、戦術や作戦においてこれらの考え方に基づいたものを採用しています。
ちなみに今回の内容は全てこちらの本を参考にして書いています。五百蔵容さんが書かれた『砕かれたハリルホジッチ・プラン』です。*❶
ロシアW杯直前に電撃的に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の戦術や指向するサッカーなどについて掘り下げて考察した本なのですが、それについて知ることができるだけでなく、普通に現代サッカーの流行、新用語の理解のためのバイブルとしても本当に分かりやすくて重宝できる素晴らしい1冊です。
また、最近のサッカー用語について説明する上で、どうしてもポジション名を記すことが必要になってきます。特に最近は戦術の高度化に合わせてポジションもどんどん細かくなってきていますが、正式名称で説明するとどうしても長くなってしまうので、詳しい説明に入っていく前に念のためポジションの略称を全て最初に記しておきます。
FW…フォワード
MF…ミッドフィールダー
DF…ディフェンダー
GK…ゴールキーパー
・
・
・
【さらに細かく】
CF…センターフォワード:FWの中でも最前線に位置し最も相手ゴールに近い場所にいる選手。得点を奪うことだけでなく、体を張ってボールをおさめたり、相手DFへのプレッシングの第一歩になったりすることが求められる。背が高くて体が強くてシュートが上手い選手が多い。
ST…セカンドトップ:FWの中でもCFより少し下がり目の位置にいて、その周りを動き回る選手。自身での得点だけでなくMFとFWの繋ぎ役やラストパスなどもこなせることなども求められる。スペースを生み出すのが上手い選手が多い。CFに比べて体が小さい選手がやることも多々ある。「トップ下」も近いといえば近い。
WG…ウイング:FWの中でも主に4-3-3などの3トップの場合にサイドの高い位置にポジションをとる選手。ドリブルで中に切れ込んでシュートをするのが得意な選手が多い。
OMF…オフェンシブミッドフィールダー:MFの中でも特に攻撃的な役割をこなす選手。「トップ下」はこれに近い。
DMF…ディフェンシブミッドフィールダー:MFの中でも特に守備的な役割をこなす選手。「アンカー」という言葉がよく使われるが若干これに近い。
CH…センターハーフ:MFの中でも特に中盤の真ん中から低い位置にかけてポジショニングする選手。「ボランチ」は最もこれに近い。
SH…サイドハーフ:MFの中でも特に外側に位置する選手。イメージ的にはWGより低い位置でWBより高い位置。
CB…センターバック:DFの中でも真ん中に位置する選手。体が強くて対人戦が得意な選手が多い。
SB…サイドバック:DFの中でも外側に位置する選手。対人戦の強さだけでなく、90分走り抜ける運動量、スピードやテクニック、最近では高い戦術理解能力も求められたりと、現代では難易度の高いポジション。
WB…ウイングバック:主に3バックを使用した場合、本来のSBとSHのちょうど間あたりに位置する選手。特に激しい上下運動と豊富な運動量が求められるハードなポジション。
さらに細かいポジション名もありますが、とりあえず知っておいたほうがいいぶんだけ書きました。とはいえ、現代サッカーにおいてポジションは「試合開始時の選手の配置」に過ぎず、「このポジションだから絶対こういう役割があるんだ」というのはあまり成立しません。
普遍的な役割を持つポジションは今やGKくらいで、1試合の中でOMFとして先発出場した選手が展開やシステム変更によってCHをやったり、SBの選手がWBをやったりすることもしょっちゅうあります。
正直言ってポジションなんて「見分けるの大変だからとりあえずこの辺のスペースにいる選手にこういう名前をつけた」てな感じです。
説明しておいてこういうことを言うのもアレですが、「こういうもんなんだ」くらいの認識でいてくれるとありがたいです。
では早速、【3つのゾーン】から説明していきます。
その①【3つのゾーン】
これに関しては実は新用語でもなんでもなく元々サッカー界に昔からある概念なんですが、現在でもよく出てくる重要な基本的ワードなのでこの機会に説明しておきます。
皆さんご存知の通り、サッカーのピッチはすごく広いです。スタジアムによって細かい差はあれど、縦105m・横68mぐらい(FIFA規定)が基本的な広さです。
これだけ広いので、作戦・戦術を考えるにおいて、いくつかのゾーンやエリアに分けて考えることが有効な手段となってきます。その理由はいくつかありますが、
・自分がいるべき、みるべきエリアが理解しやすい
・他の選手が主にどこにいるのかを把握しやすい
・攻撃時に「どのエリアが有効なスペース」なのか、守備時に「どのエリアが危険なスペースなのか」などをチーム全体で共通理解する上で役立つ
などどれも重要なことです。
そしてこの「広いピッチをいくつかのエリア・ゾーンに分ける」ということが今回の新用語の理解において重要な大前提となります。
そして今回紹介する3つのゾーンというのはピッチを横に3分割にして後ろ・真ん中・前の3つのエリアに分けたものです。
そしてこの3つのゾーンにはそれぞれ以下のような特色があります。
〔後ろ〕→自分たちが守らなければいけないゾーン。GK・DFの選手は主にココに配置される。
〔真ん中〕→主にMFの選手が多く配置される真ん中のゾーン。サッカーのスポーツとしての特色上、このエリアに最も多く人が集まりやすく、ボールの奪い合いが激しく行われる重要なゾーンである。
〔前〕→自分たちが攻めなければならないゾーン。FWの選手は主にココに配置される。
そしてこの3つにはそれぞれカタカナで名前がつけられています。
これは正直画像を見ていただければすぐわかると思います。この画像で言うと、自分たちのチームが向かって左から右に攻める(左側のゴールを守っている)場合、この3つのゾーンはそれぞれこのような呼び方になります。
反対に右から左に攻めるチームにとっては、向かって右側がディフェンディングゾーン(自分たちの陣地)、左側がアタッキングゾーン(相手の陣地)となるのです。
この呼び方のパターンはいくつかあり、
ディフェンシブゾーン・ミドルゾーン・オフェンシブゾーン
など、媒体や人によって様々です。今回は画像にあるディフェンディングゾーン・ミドルゾーン・アタッキングゾーンの3つで呼ぶことにします。
サッカーにはある意味、【陣取り合戦】のような側面があり、90分を通して自分たちが主に守るゾーン(ディフェンディングゾーン)に相手から侵入される回数が増えればそれだけピンチの数も増えるので、なるべくそれを阻止しなければなりません。
そして逆に、勝つためには相手にとってのディフェンディングゾーン、つまり自分たちから見たアタッキングゾーンになるべく多く侵入する回数を増やさなければなりません。
そしてその上で、【ミドルゾーンの支配】【ミドルゾーンで主導権を奪うこと】が非常に重要なカギになる、というワケです。
相手に自分の陣地に侵入されないようにし、
反対に相手の陣地に侵入する回数を増やす。
そして、その2つのために真ん中の陣地での主導権を握る(*最重要)。
戦術や作戦とは、基本的にこの3つの目的を遂行するために考えられます。
そして前述の通り、その中でも最も重要なのが【ミドルゾーンの支配】です。
試合の中継で解説の方が「今は日本がよくミドルゾーンでボールを奪えているので〜」「今はミドルゾーンでの主導権を相手に握られているので我慢の時間帯ですね〜」などとおっしゃているのを何度か聞いたことがあると思います。
それはつまり、中盤でボールをたくさん奪われていたり、逆によく奪えたりしている。もしくはたくさん人数をかけられていたり、逆にこっちがかけている。…などして、どちらが試合を優勢に進めているかを中盤での攻防を通して視聴者に説明するときにこういう風に表現して伝えているのです。
ちなみになぜミドルゾーンにこれだけ人数が集まりやすいかと言うと、それはサッカーのフォーメーションやシステムの特徴にも大きく関わっています。
以下のフォーメーションを皆さん一度は目にしたことがあると思います。サッカーにおいて最もオーソドックスなシステムである4−4−2、3バックを用いた際に多い3−5−2のシステムです。
一目見たらわかりますが、どちらも中盤に多くの人数がかけられています。基本的にフォーメーションを決める時点で、サッカーは中盤に最も人が集まりやすい特性を持っています。
さらに試合の流れの中においても、中盤に人数をかけて試合の流れを支配するやり方は、最も勝利に近づきやすい方法のうちの1つです。
ただ1つ言っておきたいのは、決してディフェンディングゾーンに常に必ずDFがいる、ミドルゾーンに常に必ずMFがいる、アタッキングゾーンに常に必ずFWがいるというわけではなく、あくまで「そのゾーンにそのポジションの選手が集まりやすい」という目安のようなもんということです。
それこそシステムや戦術、その時の状況にもよりますが、アタッキングゾーンにMFがいたり、ディフェンディングゾーンにFWがいたりすることももちろんあります。そしてその多様性と自由度がサッカーの面白いトコロでもあります。
3つのゾーンに関してザックリ説明しました。正直もっと色んな見方も出来ますし、掘り下げようと思えばいくらでも掘り下げられますが、最低限理解しておいた方がいいことは書いたつもりです。
ただ、「なぜ真ん中のエリアに人が集まりやすいのか」とか「なぜ自分たちの陣地に侵入される回数が多いと危険なのか」というだいたいの浅い部分はわかっていただけたと思います。
次はもっと細かい話です!
その②【5レーン理論】&【ハーフスペース】
これが今回の内容のキモで、さっきの【3つのゾーン】はウォーミングアップのようなものです。
そしてこの2つの言葉が最近のサッカーにおける流行というか1つの潮流のようなもので、最近のサッカーの戦術の流れを理解するにおいては必須とも言える知識です。
さっきはピッチを横に分けましたが、今回の【5レーン理論】&【ハーフスペース】はピッチを縦に分けた場合の話です。
ピッチを縦に分けることは、そのチームの戦術・作戦において、
「チームとしてどのスペースが危険で、どのスペースから攻めれば効率が良いのかを共有できる」
そしてそれぞれのポジションの選手が、「自分がどのスペースをみるべきなのか、他の選手が主にどこにいるのかを認知しやすい」
という意味合いがあります。
そのためこのピッチの縦分割というのは、戦術・作戦を練るにおいて必要不可欠な考え方の1つでもあるのです。
まずは【5レーン理論】にたどり着く前に順を追っていくつかのピッチの縦の分け方について説明します。
▼3レーンの考え方
サッカーのピッチを縦に分けた場合、まず1番シンプルでわかりやすいのはサイドと中央に分けた3レーンの考え方です。
これは普遍的な事実ですが、サッカーは真ん中から攻めた方が確実にゴールに近いです。そのため大原則として、守備はサイドに追い込むのが基本ですし、反対に攻撃は可能なら真ん中から攻めるに越したことはありません。その方がより早くゴールに辿り着きます。
しかしそのような事実があるため、もちろんどのチームも真ん中に人をより多く集め強固にします。先ほど紹介したフォーメーションを見ればわかると思いますが、これはどんな戦術をとるにしても基本的に変わらない事実です。
そして攻める側はもちろん真ん中が固いため、一度サイドにふったり、ポジションチェンジを繰り返したりするなどして、真ん中にスペースを生み出しそこに攻め手を見つけ出したりします。
中央よりサイドでのドリブル突破のシーンの方が多いのは、極端な言い方ですが、サッカーにある意味「サイドは捨てている」という側面があるからですね。
そしてこれも現代では必ずしも「そうだ」とは言えませんが、役割や特徴の面から見ても、サイドには90分を通して激しい上下運動が出来てスピードがありドリブルも出来るアスリートタイプの選手、真ん中には身体が強くかつボールをさばくことが出来て判断力と視野の広さに優れたサッカーIQの高いタイプの選手を置くことが多いです。
まあでもやっぱりこれはどんなポジションの選手にもより多くの能力が求められる現代サッカーではあまり関係ないですね。昔からこういう傾向があるというくらいの認識でいいと思います。
このように最もざっくりピッチを縦に分けた場合、「真ん中」と「サイド」という2つのエリアが、色んな側面から全く異なる特色を持つ2つのものとして見えてくると思います。
上の画像では、それを「中央レーン」と「サイドレーン」という言い方で2つに分けました。これが最も基本的な分け方だと考えて下さい。
▼4レーンの考え方
しかしこれだけの分け方では戦術や作戦を考える上でまだまだザックリしすぎな面があります。
そこでもう1つ、中央レーンをさらに半分に分けて考えた4レーン理論の登場です。
なぜこの考え方が広く普及したかというと、これがサッカーにおける最も基本的な守備戦術の1つである4バックのゾーンディフェンスにピッタリと当てはまるからです。
*サッカーにおける守備の形には大きく分けると2つあり、それぞれを超ザックリ説明すると、
「ゾーンディフェンス」…人につくのではなく自分の任せられたスペースをみる、ボール(の動き)を基準にした守り方。移動距離は短くなるが、細かいマークの受け渡しやチーム全員のルールの共通理解、それに伴ったポジションの微調整やカバーリングなどが重要となる。
「マンツーマンディフェンス」…一人一人が決まった相手をみる、人を基準にした守り方。ゾーンより理解しやすいシンプルな守り方だが、個人の戦い(1対1)の勝敗に依存してしまう傾向がある。現代サッカーでは完全なマンツーマンディフェンスはあまりみられない。
例えとして、最も代表的かつ基本的な4バックのシステム1つである「4−4−2」にこの4レーン理論を当てはめてみます。
すると見事にピッタリ当てはまり、「誰がどこにいるのか、誰がどこのスペースをみればいいのか」「チームとしてどこに使われやすい、もしくは使いやすいスペースがあるのか」などが非常に分かりやすく、これを元に戦術や作戦を考えると一気にチーム及び個人に落とし込みやすくなります。
もちろん4バック以外にもサッカーにはいくつかのシステムがありますが、今でも最も多くのチームが採用しているのがこの4バックのシステム(4−4−2・4−2−3−1・4−3−3etc…)なので、この4レーン理論が広く普及したワケです。
しかし一方、攻撃時のことを考えると、この理論のまま当てはめた場合どうしても行き詰まってしまいます。
なぜならば、相手も同じように4レーン理論などを用いてピッチを区分して戦術や作戦を考えているわけで、自分や他の選手がどこのスペースにいるかをキッチリ把握しながら連携をとりつつ試合を進めていくからです。
工夫のない攻めでは簡単にスペースを消され狭いサイドに追い込まれ、あっさりボールを奪われて攻め返されてしまいます。
これらの状況を打破するためにペップ・グアルディオラによって新たに提唱されたのが、次に紹介する【5レーン理論】及び【ハーフスペース】です。
▼5レーン理論&ハーフスペース
先ほど述べた通り、4レーンのままだとどうしても攻撃が行き詰まってしまう。そこで中央レーンとサイドレーンの間に新たな仮想のレーンを引き、中央でもサイドでもない、新たなスペースを認知することで有効な攻撃を仕掛けることがサッカー界の新トレンドになり始めました。
それが5レーン理論です。こちらの画像を見ていただければわかると思いますが、中央レーンとサイドレーンの間に新たなレーン(中央レーンの両端の線と点線で囲まれたエリア)が設定され、中央レーンと両側のサイドレーンを含めた合計5つのレーンが出来上がりました。
この5レーン理論は、2014年当時ドイツの強豪、バイエルン・ミュンヘンを率いていたペップ・グアルディオラによって初めて戦術の中に効果的に用いられ、現在では新たな流行の1つとなっています。
そしてこの5つのレーンの設定によって中央レーンとサイドレーンの間に新たに生まれるスペースは「ハーフスペース」と呼ばれるようになりました。
現代のサッカーでこのハーフスペースをいかにウマく使うかは、攻撃側における一つの大きなテーマとなっていますが、その理由をいくつか説明していきます。
1.プレッシャーの少ないエリアであること
まずこのように、例えば4−4−2にこの5レーン理論を当てはめると、ハーフスペースは比較的プレッシャーの少ないエリアであることがわかります。
中央はもちろんなんども述べた通り最も重要なので多くの選手を配置し固めてきます。そしてサイドにも選手は何人かいます。しかしこの2つの間の絶妙なスペースは、サッカーのシステムの構造上、自然と浮いたスペースになりやすいのです。
これは同じ4バックの4−2−3−1ですが、他のシステムでも同様のことが言えます。
このエリアに侵入してボールを受けることにより、すぐに激しいプレッシャーを受けることなく、次のプレーをすることができます。
2.相手に強制的に選択を迫ることができること
もう1つの攻撃側がハーフスペースを使うことの利点は、相手に強制的に選択を迫ることができる点です。
守備側が4レーン理論に沿ってそれぞれの選手がしっかりそれぞれのスペースを見ている場合、攻撃側のボールを持っている選手ないし持っていない選手にハーフスペースに侵入されると、一瞬「誰がみるべきなのか」という選択に迫られてしまいます。
そこで近くにいる1人の選手がいったとしても、その選手がいた場所には確実にスペースが空きますよね。攻撃側がハーフスペースを活用することの最大の目的の一つは、この空いたスペースを使うことです。
また、守備側が瞬時にその空いたスペースを他の選手のポジションチェンジによって埋めたとしても、またそこには新たなスペースが生まれます。またそこを埋めて、そのあとも埋めて…と守備側は全体の移動を繰り返すことになるのですが、この瞬時に生まれるズレを使うことこそがハーフスペースの活用の最大の利点なのです。
おそらく今までもずっとこの「間のスペース」は使われていたのでしょうが、ペップが初めて明確に言語化して戦術に落とし込んだため、一躍現代のスタンダードの一つとなりました。
そして同時に守備側にとっても、「いかにハーフスペースを有効活用されないような守備戦術ができるか」が大きなトレンドの一つになったワケです。
広いピッチで22人の選手が一度にプレーするサッカーにおいて、
攻撃側の普遍のテーマの一つは、「いかに使えるスペースを見つけ出す(生み出す)か」
守備側の普遍のテーマの一つは、「いかに相手に使われるスペースを与えないか」
ということです。そう考えると、この【5レーン理論】&【ハーフスペース】は最近定着したようで昔から変わらぬテーマであったとも言えるかもしれません。
中々内容の濃い説明でしたが、理解できましたでしょうか!次は最後のポジショナルプレーです。
…とその前にブレークタイム!
さらに知って欲しい最近よく出てくるようになったサッカー用語をちょろっといくつかカンタンに紹介します!本当にすぐ説明できるやつです!
ポジティブ・トランジション(ポジトラ)…サッカーの試合中における、守備→攻撃に転じる切り替えのこと。
ネガティブ・トランジション(ネガトラ)…反対に、攻撃→守備に転じる切り替えのこと。
インテンシティ…直訳すると「強度」。サッカーにおける色んな事象に対して使われるが、主には試合中のチーム全体のボールへのプレッシャーの速さや頻度、その激しさや強さが対象である。ポジトラ・ネガトラ共にすばやく、ボールを持った敵へのプレッシャーが強くかつ速い、そしてそれを試合全体を通して同じ強度で何度も続けられるチームに対して「インテンシティが高い」と言ったりする。単純に「フィジカルが強い」とはまた異なる。ハリルホジッチはこういうチームを目指していた。
これらを知っているだけでまた少しサッカー観戦が楽しくなりますよ〜♫
では続きに進みます!
その③【ニアゾーン】
これも正直5レーン理論とハーフスペースのところでついでに説明しても良かったのですが、それだとその項目が長くなりそうなので分けて説明します。
ただただシンプルに画像で説明すれば、この黄色いエリアが「ニアゾーン」です。
これももちろん元々サッカー界には昔からあった考え方なのですが、5レーン理論とハーフスペースが脚光を浴びるようになって改めて強調されることが多くなりました。
なぜならば、ニアゾーンはハーフスペースの延長線上、ゴールに近い位置にあるスペースだからです。
そもそも4バックのシステムだとどうしても急所になりやすいのが、「CBとSBの間のスペース」です。
チームの方針やシステムによって違うこともありますが、自陣のディフェンディングゾーンに攻め込まれた時、基本的にCBはなるべくゴールの目の前にいたいと思っているはずです。そしてサイドで相手選手がボールを持っている場合、SBの選手がどうしてもそっちの方に釣り出されてしまいます。
その釣り出された時に空いたスペースを使うことが攻撃側にとっては崩しの一つの形となるのです。
最も有効な侵入の仕方は、OMFやCHなどがバイタル手前付近からナナメに走り込み、DFの死角から侵入する方法です。DFにとって「見えない場所からスペースに走り込まれる」というのは最も決定的であり最もイヤな侵入のされ方の一つです。
近くのCBがその選手に対応しにニアゾーンに行けば、最も危険なゴール前がガラ空きになります。かと言ってバイタル手前でその走り込む敵選手を見ていたDMFやCHがそのままそこについて言った場合、バイタル手前がガラ空きになり、新たに生まれたそのスペースに侵入してきた選手にミドルシュートを打たれてしまいます。
このように、5レーン理論&ハーフスペースという概念が明確に世に出てきてから、この【ニアゾーンの攻略】が攻撃側にとっても守備側にとっても試合を支配する上での大きなテーマの一つとなりました。
以上で終わりです。今回紹介した用語は全て元々サッカー界には昔からあった考え方や概念であり、それをオモテに引っ張り出して言語化しただけの話です。
ペップも今や革命家として崇められていますが、彼の考え方や信条は様々な選手や指導者の影響を受けてきたものでもあります。
ではなぜ今こうやって言語化することが増えているかというと、それだけサッカー界を取り巻く事情が複雑になってきているということです。
とんでもなく強いチームが現れ、それを倒すためにまた新たな革命を起こすチームが現れる…こういった流れがサッカー界の日々の進化を支えてきました。
この流れは昔からずっとありましたが、現代ではその一連の流れのレベルがどんどん上がってきており、指導者側もそれに即して日々新たな情報をインプットして選手たちに伝えていかなければなりません。
曖昧な伝え方をすると選手も混乱していしまいますし、より具体的である方が実行に移しやすいのはサッカーに限らず多くのことに言える事実です。
決して「絶対に言語化したほうがいい!」というワケではありませんが、物事を抽象的に伝えるほうが結局難しくなってしまうのではないかと思います。
そしてコレがまた大事なことですが、今の時代、最先端のサッカー事情は指導者→選手に伝える流れ、これだけにはとどまりません。
観る側、つまりサポーターや視聴者もこの複雑に絡まるサッカー界の様相を理解したいと思うワケです。そして観る側がそうやって新たな情報を取り入れていくことは、間接的にその国全体のサッカーのレベルが上がることに繋がると思います。
【〜今回のまとめ〜】
●戦術や作戦をチーム及び個人に落とし込むにおいて、ピッチをいくつかのエリアやゾーンに分けて考えることは非常に有効な手段であり昔から行われていた
●現代サッカー界では日々の進化に伴い、新たに生まれた考え方や今までもあった概念を言語化することが増えてきたが、それを理解したいと思っているのは選手や指導者だけではない
●ハリルホジッチは特徴のある顔なので描きやすい
〔参考文献〕
*❶ 五百蔵容(2018)『砕かれたハリルホジッチ・プラン』星海社
*❷ ポジショナルプレー、これが決定版。グアルディオラに直接聞いてみた。 - 海外サッカー - Number Web - ナンバー
なんでもランキングその③個人的カッコいいユニフォームランキング(クラブチーム編/10位〜1位)
こんにちは。たっきーです。
前回の続きで、完全自己満個人的カッコいいクラブユニフォームランキングの続きです。 暇な人は読んでください。
20位〜11位はこちらです!!!
第10位 セルティックFC(スコットランド) 2006−2007/アウェイ
緑と黒のストライプといえば、最近だとUSサッスオーロとかがカッコいいですが、やっぱりこのユニフォームが一番ですね。
もちろん2006–2007シーズンのCLグループリーグの敵地のユナイテッド戦で衝撃FKをブチ込んだとき、そしてそのシーズンのセルティックのリーグ優勝を決めたキルマーノック戦の後半ロスタイムに劇的FKを決めたときなど…中村俊輔がセルティックでの名場面の多くでこのユニフォームを着ていたため多少思い出補正もあるでしょうが。
それにしてもこのユニフォームへの思い入れはやっぱり強いです。海外サッカーに興味を持ち始めたばかりの中学生のとき、毎週小さなブラウン管に食いついてスコティッシュ・プレミアシップでプレーする俊輔の姿を観ていましたから…。
今でもその頃の俊輔のスーパープレーをyoutubeで観ると、まるで初めてそれを観たかのように鳥肌が立ちます。
2枚目みたいな俊輔がセルティックの面々の中で楽しそうにしている画像なんか見ると、普通に涙が出ちゃいそうになります…。前回と打って変わって急に真面目になって申し訳ないですが、このユニフォームは1位にしてもいいくらい特別なユニフォームですね。たぶん永遠にベスト10に入ると思います。色んな意味でカッコいいです。
なんか気持ちのぶつけどころがわからなくなってしまったので、とりあえずセルティック時代の中村俊輔の凄まじいプレー集動画をブチ込んどきます。今観てもやべえ…
第9位 PSVアイントホーフェン(オランダ) 2011-2012/アウェイ
気を取り直して9位ですが、ここで初めてオランダ・エールディビジのクラブの登場です。
オランダのクラブといえば、赤や黄色などの明るい色が多いですが、これは長いオランダリーグの中でも異色のユニフォームです。アウェイとはいえ色使いだけでなくデザインも異色で、おそらく賛否両論あるでしょうが僕はとても好きです。
まあクロアチア代表のユニフォームが好きな人ならこれも割と好きなんじゃないでしょうか。それにしてもエンブレムを隠されたらパッと見エールディビジのクラブのユニフォームなんて全然わかりません。
この後もう1個これに近い超異色のユニフォームが出てきますが、そっちの方が激しく賛否両論分かれるんじゃないんでしょうかね〜。楽しみだ〜〜。
第8位 エラス・ヴェローナFC(イタリア) 2017−2018/ホーム
はい出ましたイタリア!!そしてストライプ!!はい満貫!!だってカッコいいからしょうがないじゃん!!
申し訳ないですが正直それまでエラス・ヴェローナに対して全く興味ありませんでしたが、この2017−2018シーズンのユニフォームを見た瞬間僕の頭の中で電撃が走り、「このユニフォームカッコいい」以外の感情を失ってしまいました。
ニューカッスルの時はそうでもありませんでしたが、やはりストライプ系のユニフォームはシンプルに限ります。微妙に黒じゃなくて濃い藍色に近いのもベターです。
あと、このときまだルカ・トーニがいるのでそれによって154800000点加算されてます。それでもまだ8位ってやべえ…。
今1番欲しいユニフォームの1つです。この2色はズルいわ(2回目)
第7位 ACキエーヴォ・ヴェローナ(イタリア) 2016−2017/アウェイ
このユニフォームを見た瞬間、「一体なんだこれは…」という言葉と共に全身の穴という穴から血を噴き出して僕は死にました。センスが爆発しすぎでしょ…。
あのレオナルド・ダ・ヴィンチも生前「キエーヴォのユニフォームにハズレなし」という言葉を残したそうです。ウソです。
冗談はともかく、同じくヴェローナに本拠地を置く、エラス・ヴェローナ最大のライバル、キエーヴォ・ヴェローナのアウェイユニフォームがまさかの続けてランクインです。
この高級感漂う胸元にシックな黄色の一本線…「普通に普段着としても着られるユニフォーム」NO.1です。どうなってんだイタリア…。恐ろしい街だヴェローナ…。
ちなみにこのシーズンのキエーヴォはホームもメチャクチャかっこいいです。なんじゃこりゃあ〜〜〜〜〜。欲しい〜〜〜〜〜。
第6位 フルミネンセFC(ブラジル) 2012−2013/ホーム
出ました!!サッカー界に燦然と輝きを放つ唯一無二の色使いと地方のマイナーコンビニ感漂う配色。これぞ〝珍しいデザイン〟と言えるサイコーにクールなブラジルの強豪・フルミネンセの名物ユニフォームが堂々の第6位です。
割と攻めててイカしたデザインの多いブラジルリーグのチームの中でも特に異彩を放つ理由はその普通じゃない色の使い方です。エンジ、緑、白の3色を使ったストライプのユニフォームって他にあるんでしょうか?僕が見た限りではないと思います。意外とJリーグのチームにありそうでないデザインです。
ちなみにフルミネンセのユニフォームは常にこんな調子です。というかたぶん創設時からずっとこんな調子です。ブラジルらしくてサイコーです。うーんやっぱり地方のマイナーコンビニ感。
第5位 ハンブルガーSV(ドイツ) 2008−2009/アウェイ
意外と登場回数の少ないブンデスリーガのクラブですが、この時のハンブルガーのアウェイユニフォームは本当に大好きです。
かつてアトレティコ・マドリーやジェノアがこういう両袖の色が違う配色のデザインを用いていましたが(ジェノアは今でも)、その中でもこのハンブルガーの青×黒が1番カッコいいと思います。自由度の高いアウェイユニフォームでこそ、といった感じの落ち着いているようで攻めたデザインですね〜。
てか青×黒ってなんだかなんだカッコイイわ〜〜。ズルいわ〜〜。
ちなみにこの頃のハンブルガーにはヨリス・マタイセンやゼ・ロベルトやナイジェル・デ・ヨングがいました。早く1部に戻ってこ〜〜い。
第4位 オリンピック・マルセイユ(フランス) 2008−2009/アウェイ
はい出ました。フランスサッカー界の歴史上でも類を見ない超異色かつ賛否両論の巻き起こった伝説の2008-2009マルセイユのアウェイユニフォームです!!!すみません大袈裟すぎましたごめんなさい。
これに関してはとにかく他に無い「アーガイル柄」という唯一無二のデザインが全てです。ありそうですけど意外とあんまり無いんですよね〜。
今回のロシアW杯でベルギー代表のホームユニフォームにちょろっとアーガイルが入ってましたが、これみたいに全体にアーガイル柄が施されたユニフォームは中々ないです。もうただ「アーガイル」って言いたいだけですごめんなさい。
ちなみにマルセイユのアウェイユニフォームと言えば、なぜか毎回こんな感じでバチバチに攻めまくったデザインが多いので「とにかく他にない珍しいユニフォームが欲しい!」って人にはとっかかりとしてはかなりオススメです。さすがあの変幻自在のテクニシャン、ジネディーヌ・ジダンを産んだ街だ…。一味違うぜ…。
ちなみに今回紹介した2008−2009のアウェイユニフォーム、賛否両論あると言いましたが僕はかなり好きです。まあだから紹介しているのですが。
いよいよベスト3!!!
第3位 バイエル・レヴァークーゼン(ドイツ) 2015−2016/ホーム
ごめんなさい!!ここまで17着も紹介したんでもはや説明も書く必要ないと思いますが、太めのストライプやボーダーが好きなんです!!あとなんだかんだ青×黒や赤×黒みたいな「ザ・強そう」って感じの組み合わせが好きなんです!!根が小5なんでごめんなさい!!
それにしてもこの時のレバークーゼンのホームユニフォームは「代表チーム編」で1位にした2014年のドイツ代表アウェイを彷彿とさせるカッコよさで、僕の中でほぼ完璧に近いデザインです。こんなんカッコよくないワケないやん…。
どんなチームでもこのユニフォームを身に纏っていれば強そうに見えるでしょう。そういえばブラジルのCRフラメンゴもこんな感じのユニフォームですよね。
2位 ル・アーヴルAC(フランス) 2015−2016/ホーム
まさかの2位です。というかそれ以前にこのクラブどこ!?って感じでしょうが、僕の圧倒的超イチオシユニフォームがコレです。
まずこのチームについてですが、フランス北西部の港町ル・アーヴルを本拠地としたクラブで、現在フランス2部リーグに所属しています。なんとフランスで最も歴史古いクラブの1つで、ジャン・アラン・ブームソンやスティーヴ・マンダンダ、ギヨーム・オアロらを輩出したクラブでもあるそうです(Wkipedhiaより)。
それはともかくこのユニフォームのポイントはなんと言ってもこの色使いです。
先ほど紹介したようにこの配色の仕方のユニフォームはちょくちょくありますが、基本的にその際使われる2色は赤×白やエンジ×藍色などの対照的、もしくは大きく違う2つを使うことが多いです。
しかしこのユニフォームの珍しいところは、濃い青×薄い青という近い2色でデザインされているという部分です。ありそうでなかった!
これが絶妙にカッコイイし、しかもフランスの中堅以下のチーム特有のスポンサーの多さがまたイイ味を出していて他に無いスタイリッシュなユニフォームに仕上がっています。パンツに藍色を選択しているのもグッジョブですね〜。
イタリアと同じくフランスもさすがオシャレな国です。2部リーグにこんな宝石が眠っていました。
あ〜このユニフォーム死ぬほど欲しい〜けど入手方法がこれっぽっちもわかんね〜まあイイや〜。
さあいよいよ1位です!!!
1位 アーセナルFC(イングランド) 2007−2008/サード
は?こんだけ長々と紹介しておいて結局1位は贔屓クラブのユニフォームかよざけんな!!バーカバーカ!!時間返せ!!
って思った人もいるでしょうがごめんなさい違うんです(T_T)
確かに若干「好きなクラブだから」というのもありますが、それを抜きにしても本当にこのユニフォームのデザインが好きなんです(*_*)本当に本当です信じてください(>_<)なんでもします(T_T)
まあそれはともかく、本当にこのユニフォームは全てが完璧すぎて僕の中で圧倒的1位&永遠のNo.1です。これをカッコよくないって言うのはスパーズファンだけなんじゃないでしょうか。
アーセナルの歴史上でもこんなユニフォームは存在せず、ファンの間でもこの2007−2008シーズンのサードユニフォームは「すげえカッコいい」と今でも語り草のレベルです。もちろん現在は入手困難でしょう。
エンジと限りなく黒に近い藍色のコントラストはどこか鹿島アントラーズを彷彿とさせます。確か2008辺りのシーズンの鹿島がこんな感じのユニフォームでした。
そしてなんといっても高級感漂う質感の襟元、全体にあしらわれたゴールドのアクセントがパーフェクトすぎます。
もうすでにご察しの方もいるでしょうが、はい、これ僕の私物です。なぜか中学生当時の2007–2008シーズンにこのユニフォームを買っていたんです!!
背番号は入っていませんが、一生の宝物です!!マジでグッジョブ当時の僕!!!棺桶にはコレを着て入ります!!!
ちなみに部屋にずっと飾っているのですが、コレをニヤニヤと眺めながらチビチビと酒を呑むのが最高なんです!!別に理解してもらえなくてもいいけど!!
てな感じです〜。長い間お付き合いしていただきありがとうございました!!!
ちなみに今回紹介したユニフォームを色んな面でカテゴリー分けしてみると…
【国(リーグ)】
イタリア:6
ドイツ:2
日本:2
イングランド:2
フランス:2
ウクライナ:1
スコットランド:1
オランダ:1
アルゼンチン:1
スペイン:1
ブラジル:1
【メーカー】
アディダス:8
ナイキ:6
その他:3
カッパ:1
アシックス:1
ロット:1
という感じでした。国はイタリア、メーカーはやっぱりナイキ・アディダスが強いですね〜。まあ数が多いので必然的にこうなりますが。プーマが0なのが意外です。
●今回わかったこと
・イタリアの中堅以下のクラブのユニフォームは漏れなくカッコいい。
・自分はストライプ、ボーダーが好き
・やっぱりなんだかんだ「他にあまりないデザイン」というのはカッコよく見えやすい
・思い入れのあるチームのユニフォームはよりカッコよく見える
・みんな基本的にアウェイユニフォームで攻めにくるけどたまにホームでも心配になるくらい攻めているクラブもある
・ユニフォームについて調べるとそのクラブの歴史とかについても知ることができる
あとやっぱりシーズンによって全体の当たり外れも多少あるみたいですね。僕が感じた部分では2007−2008、2017−2018シーズンは全体的にかっこいいユニフォームが多い気がします。反対になぜか今シーズンは全体的にダサいユニフォームが多くて不作感があります。不思議なもんですね。
では最後になんですが、ちょうど先日届いたこのユニフォームの画像を貼って終わりにします。
故郷のチーム、レノファ山口の2018年のユニフォームです。ただ応援するつもりで買っただけなのですが、普通にデザインがカッコよくてビビってます。たくさん着よう〜。
ではまた!どんな終わり方だ…
なんでもランキングその③個人的カッコいいユニフォームランキング(クラブチーム編/20位〜11位)
こんにちは。たっきーです。
個人的なことですが、先日都内はおろか日本でも有数の品揃えを誇る超最強サッカーユニフォームショップ「fcFA」(別名:サッカーユニフォームミュージアム)に行ってきました。
来店は2回目だったのですが、ココは本当に何度来てもワクワクします。大袈裟とかではなく、マジで1日中滞在できます。
都内にはもちろん多くのサッカーユニフォームを取り扱ったお店があるのですが、ここは本当に「えっ、こんなチームのユニフォームもあるの?」って5分に1回は言ってしまうほどマニアックな品揃えです。
10年前のマンチェスター・ユナイテッドのアウェイユニフォームがあれば、エクアドルリーグの無名チームのユニフォームもあったりします。
あとシンプルに広いので飽きないです。まあとにかく百聞は一見にしかずなので近場に住んでるサッカーファンは是非足を運んでみて欲しいです。
そして今回なぜ僕がこのお店を訪れたかというと、コレがお目当てだったからです。
デデーーーーーン。でました!!今季のSSCナポリのトレーニングシャツです。ゴリクソかっこいいです。控えめに言ってセンスが爆発してます。
ナポリのトレシャツは毎シーズンめちゃカッコよくて評判なのですが、今季のやつは今までになくカッコいいです。
この「もういいよ!」と言いたくなるほど敷き詰められたスポンサーの多さがたまりません。しかし無秩序に並べらているわけではなく、地の色であるシックなグレーに合うように計算されて絶妙な位置に並べられてます(たぶん)。
ちなみにトレーニングシャツとは、試合中に着る「ユニフォーム」とは異なり、練習中やトレーニング場の中などで選手たちが着るものです。これが意外と毎年カッコいいやつがあったりするから見逃せないんですよね。
子供の頃はこういうスポンサーが多くてゴチャゴチャしたユニフォームのカッコよさがこれっぽちもわからなかったのですが、最近はなぜかこういうデザインが「ギュンッ」と来ます。
fcFAのTwitterアカウントはフォローしているのですが、このシャツの入荷のニュースを目にした瞬間、「えっ!?なにこれは!!」という声を発すると共に買うことを即決しました。
一緒に長袖のトレシャツとスウェットトップも売っていたのですが、これもバリクソかっこよくて、無意識のうちにリトルたっきーが手にとっていてあと一歩で買うところでした。
あと気が付いたらアーセナルのユニフォームも買っていました(???)。このお店はおそらく関東中のサッカーファンの給料を吸い取ってると思います。当初のお目当てが決まっていても絶対もう1枚は買ってしまう…ドミノピザかよ…
ということで(?)、今回は以前やった個人的カッコいいユニフォームランキングのクラブチームバージョンをやりたいと思います。新シーズンも開幕したことだし!
ちなみに以前した代表チーム編はこちらです↓
クラブチームはもちろん代表チームよりはるかにチーム数も多く、お堅いイメージのある代表ユニよりデザインのバリエーションもめちゃくちゃ豊富です。
超シンプルなのもあれば、ワケのわからないやつもあります。
今回は今まで僕が見てきたユニフォームの中から、個人的ベスト20を理由と共に発表します。まあいつもどおり完全にただの自己満のやつなので軽い気持ちで見てほしいです。あと僕が知っているやつなので、極端に昔のやつはありません。
僕はどちらかというと最近のユニフォームの方が好きです。だってなんか昔のユニフォームってやけにブカブカしてるし…。
クラブのユニフォームは多すぎるので正直300位くらいまで決めたいのですが、今回は頑張って20位まで絞りました。苦虫を噛み潰したような表情をしながら書いていきます。うぅ…
ではちょっと長いですが付き合ってください、では20位からいきます!
第20位 CAリーベル・プレート(アルゼンチン) 2014-2015/アウェイ
ご存じアルゼンチン1部リーグの強豪であり南米の雄でもある、リーベル・プレートの超カッコいいユニフォームが20位です。
リーベルと言えば、白地に赤の線が斜めにたすきがけのように入ったあのホームユニフォームが有名ですが、ここはあえてアウェイユニフォームを選びました。
なぜかというと、リーベルは基本的にホームは常に赤白のたすきがけですが、アウェイに関してはたすきがけではなく普通のデザインのユニフォームであることがほとんどだからです。
そのため、この時のアウェイユニフォームはある意味クラブの歴史の中でも異色のユニフォームでした。
しかも普通のたすきがけではなく白と黒の2色の線という非常に珍しいデザインです。しかし結果的にこのアグレッシブな挑戦は成功に終わったと言えると僕は思います。20位にするのはもったいないほどカッコイイです。
さらにエンブレムを見ていただければわかりますが、この斬新なアウェイユニフォームは、エンブレムにある赤・白・黒の3色を全て使っているので、ある意味「非常にリーベルらしい」ユニフォームであるとも言えます。
ちなみに1枚目の画像は2015年のFIFAクラブW杯出場が決まった時に作られた限定ユニフォームで、胸元には日の丸、
そして背面にはなんと日本列島がプリントされています。なんかどっかの地方のマラソン大会かなんかの記念Tシャツぽいです。それにしても欲しすぎるでしょコレ…。
第19位 ASローマ(イタリア) 2007-2008/ホーム
毎シーズンシックで大人向けなユニフォームが評判のローマですが、この時は「らしからぬ」一風変わった仕掛けがデザインに施されており話題になりました。もしそのことを知らなければぜひ画像から探し出してみてください!
ローマは基本的にスポンサーロゴが無くてスッキリしたユニフォームばかりなので、この時のユニフォームでもかなりゴチャゴチャしている方です。そういう意味では珍しいかもしれませんが、エンジとオレンジのキレイな色使いはいつも通りですね。
ただこのシーズンのローマはインテルにあと一歩及ばず惜しくもセリエA2位に終わってしまいました。
ということで最後に仕掛けの正解を発表します!正解は…
…「この部分がよく見たらめちゃ可愛い顔になっている」でした!!!
え、どうでもいいって?ごめん!!でも僕好きなんですよこのユニフォーム。
第18位 横浜F・マリノス(日本) 2017/ホーム
キマした!!ここでJリーグのチームのユニフォームの登場です!!
実はJリーグって世界に負けず劣らず、カッコいいユニフォームの宝庫なんですよ。これもそのうちの1つで昨シーズンのマリノスのものなんですが、なんつったってこの「なんて言ったらいいかわからない模様」がメチャクソかっこいいです。
たぶんこのデザインならこの模様がなくても十分カッコイイでしょうが、この模様があることで「他とは違う感」が存分に際立っています。とにかくカッコいい。あと夜の試合に映える。
ちなみにマリノスは今シーズンのアウェイユニフォームもオシャレで超カッコいいです。ファンじゃないけど買おうかな…
第17位 バレンシアCF(スペイン) 2007-2008/ホーム
皆さんは「バレンシアのユニフォーム」と言われて真っ先にどれが思い浮かびますか?なぜだかわかりませんが僕の中では未だに圧倒的にコレなんです。
特別「ココがかっこいい!」というのはありませんが、なぜか強く記憶に残っているんですよね〜。まあそんなもんなんだと思います。というか、中学生の時とかに部活中に誰かが着ていたんだと思います。
まあそういうのは抜きにしても、このシンプルながらも各所のオレンジの線が絶妙なアクセントになっているこの時のユニフォームは、バレンシアの中でもオススメの一品です。あとどうでもいいですが、このユニフォームを見るとなぜか「柑橘系」という言葉が頭に思い浮かびます。
第16位 ニューカッスル・ユナイテッドFC(イングランド) 2007-2008/ホーム
さっきのバレンシアも含めて、このユニフォームを見て「あぁ懐かしい〜」と思う人は20〜30歳だと思います。いや年齢関係ないか…
まあとにかくこれも好きなユニフォームの1つです。ニューカッスルと言えば、白黒の縦縞ですが、この時は特に黒の配分が多い、割と珍しいパターンのやつです。個人的には黒が入ったストライプのユニフォームは黒の配分が若干多めの方がカッコいいと思います。
まあ思い出補正もあるでしょうから、このあたりの時期のプレミアリーグのユニフォームはもう全部カッコよく見えちゃうでしょうが、その中でも特に好きなユニフォームです。関係ないけど頑張れ武藤!!!
第15位 UCサンプドリア(イタリア) 2003−2004/ホーム
いやぁ〜たぶんわかる人にはわかるってやつなんでしょうが、サンプドリアのユニフォームってほんっっっとカッコいいですよね〜。
どこが?って聞かれても答えられないんですが、なんかカッコイイんですよね〜。いや、答えようと思ったら答えられるんですが〜。
これ着ている人とかほんと滅多にいないですけど、見かけたら間違いなく「只者じゃねぇ…」って思いますよね。てかたぶん街でコレを着て歩いている女の子を見かけたら即結婚を申し込みます。
今回最も古いシーズンのユニフォームとなりましたが、この時のものを選んだ理由は、メーカーがアシックスでなんだか嬉しいのと、青色が他の時より少し鮮やかだからです。サンプドリアは基本的にホームユニフォームのデザインはほとんど変わらず毎年コレです。
いつも入っている胸の十字架は「聖ゲオルギウス十字」と呼ぶそうです。これまたカッコいい名前。
ちなみに最新の今季のユニフォームも超カッコイイですよ。やべえ欲しくなる〜。
まあとにかく「これぞイタリアのチーム!」って感じのシンプルかつ主張の強い人気のユニフォームです。
第14位 FCシャフタール・ドネツク(ウクライナ) 2017−2018/ホーム
「オレンジと黒」と言えば、ウクライナを代表するCL常連の強豪チーム、シャフタール・ドネツクのクラブカラーとして有名です。
シャフタールは基本的に毎シーズン大きくデザインは変わらないのですが、この時は両脇もスッキリしており、2色の縦縞も均等な幅で、スタイリッシュかつ勇ましいデザインに仕上がっています。この2色はズルいわ。
第13位 松本山雅FC(日本) 2017/ホーム
J2からまさかの選出です。「えぇっ!!」と思った人もいるでしょうが、松本山雅のユニフォームって毎シーズンスタイリッシュでめっちゃカッコいいんですよ!!今すぐググってくだせえ!!
緑色が好きというのもありますが、個人的に松本がJリーグで1番カッコイイと思っています。そしてこの時のものは一切ムダがなく本当に大人向けのサイコーにクールなデザインです。あと非常に手触りが良さそうです。ゼッッッたいサラッサラです。
スペインやイタリアのチームにも勝ってしまうほど、この長野県の小さなクラブのユニフォームには大きなポテンシャルがあると思います。
第12位 ACFフィオレンティーナ(イタリア) 2009−2010/ホーム
僕がイタリアで1番好きなチームの1番カッコいいユニフォームが12位です。
レアル・マドリーがちょくちょくサブカラーやアクセントに紫を使ったりしますが、紫がメインのクラブというのは中々存在しないです。クラブの愛称である「ヴィオラ」もイタリア語で「紫」という意味であり、それくらいサッカー界で「紫といえばフィオレンティーナ」というイメージは強いです。
この時のものは伝統の紫にゴールドのアクセントが神々しく輝いており、本当にシックでクールなデザインになってます。そういえばなんかゴールドのアクセントや背番号ってイタリアのチームに多い気がするんですけど気のせいですかね?
第11位 SSDパルマ(イタリア) 2012-2013/ホーム
ぎゃ〜〜〜出ました〜〜〜。なんじゃこれ〜〜〜。カッコよすぎる〜〜〜。もうこれが1位でいいです〜〜〜。ごめんなさい〜〜〜。って感じです。
2015年に破産により一度消滅し、その後不死鳥のように見事蘇り今季からセリエAを闘う古豪パルマのユニフォームもまた、サンプドリアと同じくイタリアで根強い人気を誇る独特なユニフォームです。
このクラブは本当に破産したり消滅したり忙しいですが、ユニフォームのデザインは安定してこの白地に黒の十字のイカしたやつです。おそらくまあまあのサッカーファンならエンブレムやスポンサーロゴなどが無くても一目見ただけで「あ、パルマや」とわかると思います。
それくらい唯一無二のデザインです。ちなみにこのシーズンはアウェイとサードも超カッコいいです。
アウェイ↓
サード↓
この時はサードに使われてますが、実はこの青と黄色の色合いはアウェイの伝統的な色なんですよね。まあともかくどれも例に漏れずにサイコーにカッコいいです。
いや〜ほんとにサンプドリアと同じく言葉にできないカッコよさで文章力が最初みたいに幼稚園児レベルになってしまいますが、しょうがないです。
あ〜〜〜〜〜〜。もう本当にカッコイイ〜〜〜〜〜〜。なんじゃこ
【おわり】
はい、ということで20位〜11位は終わりです。みなさんもうお気づきでしょうが…
イタリア多くね?
まあ残り半分発表する前に言ってしまいますが、イタリア勢多いです。
まあさすがファッションの国って感じですね。インテル・ミラン・ユベントスの『ユニフォームカッコイイ界の3強』はもう定番なのであえて入れないですが、1部リーグの中堅クラブや2部リーグのチームでもめちゃカッコイイんですよねこれが。いやむしろそっちの方がカッコいいです。
あとこれももう先に言ってしまいますが、僕はストライプやボーダーが好きです!!!この後もめっちゃ出ます!!!ごめん!!!
では次回に続きます〜。
10位〜1位はこちらです!!
2018-2019プレミアリーグシーズン開幕展望
こんにちは。タッキーです。
いよいよ今夜、というか明日早朝4:00、マンチェスターU vs レスターシティの開幕戦にて2018-2019シーズンのプレミアリーグが幕を開けます。
この前W杯が終わった気がするのに、もうこんな時期なんですね。早すぎ。
今季はアーセン・ヴェンゲルやアントニオ・コンテが去り、新たにウナイ・エメリやマウリツィオ・サッリらが優勝奪回に向けてプレミアに参戦。
さらに今季プレミアリーグは移籍市場閉幕がこれまでの8月31日から、リーグ開幕前の8月9日に変更と、ほかの欧州主要リーグに先駆け大改革を遂行。
早速その改革により大きく影響を受けたチームも現れ、様々な変化が訪れた今季のプレミアも最高に面白いリーグになりそうな予感が漂っています。
では、今回も順位予想をしつつBIG6の各チームを中心にプレミアの展望をしていきます!!始まり始まり!!わーい!!BIG6以外のチーム毎度ごめん!!!
*はレンタルからの復帰や加入、もしくはレンタルでの放出
優勝予想👑第1位👑 リヴァプール
〜両エース好調&超的確補強でシティ喰いはこのチームしかない!〜
注目選手:サディオ・マネ
【IN】
アリソン・ベッカー(GK/25) ←ローマ
*コナー・ランドール(DF/22) ←ハーツ
ナビ・ケイタ(MF/23) ←ライプツィヒ
*ラザル・マルコヴィッチ(MF/24) ←アンデルレヒト
*ペドロ・チリベジャ(MF/21) ←ヴィレムII
*マルコ・グルイッチ(MF/22) ←カーディフ・シティ
*シェイ・オジョ(MF/21) ←フラム
ジェルダン・シャキリ(MF/26) ←ストーク・シティ
*ディヴォック・オリギ(FW/23) ←ヴォルフスブルク
*ダニエル・スタリッジ(FW/28) ←WBA
【OUT】
*アダム・ボグダン(GK/30) →ハイバーニアン
ダニー・ウォード(GK/25) →レスター・シティ
*ベン・ウッドバーン(FW/18) →シェフィールド・ユナイテッド
*ダニー・イングス(FW/26) →サウサンプトン
昨季途中早々に獲得を決めたナビ・ケイタをはじめ、ファビーニョ、ジェルダン・シャキリ、そして懸念だったGKにアリソン・ベッカーと、BIG6の中でもほぼ完璧と言える理想的な補強を遂行。
特にナビ・ケイタはエンゴロ・カンテのような機動力と奪取力に加えて、ハイレベルなアジリティとテクニック、推進力も兼ね備えたまさに「鬼に金棒」を体現するような選手。ユルゲン・クロップ監督の標榜する「ゲーゲンプレス」をワンランク上げるためにはうってつけの人材でしょう。
ピッチ上のテンションを上げる役目のエムレ・ジャンが去ったとはいえ、彼は特にここ数シーズン怪我がちだったため、むしろ中盤の陣容はプラスになったと言えます。
そしてW杯で予想外の早期敗退を喫したモハメド・サラーとサディオ・マネがプレシーズンのICCで好調な姿を見せたこともかなりポジティブな要素です。新10番がマネに決まった時は「いやサラーちゃうんかい!笑」とツッコミそうになりましたが、この2人の今季のモチベーションは昨季以上のはず。
「絶対王者のシティが恐れる相手である」ということも他のチームにはない大きなプラス要素です。昨季と同じように直接対決で相手に何もさせないゲーゲンプレスを実行して粉砕できれば、リーグ優勝に大きく近づけるでしょう。それどころか、CL優勝を目指してもいいと言えるほどの陣容になったと断言できると思います。
第2位 マンチェスター・シティ
〜マフレズというトリックスターを加えた変幻自在の昨季王者!〜
注目選手:ベルナルド・シウバ
【IN】
*ジェイソン・デナイエル(DF/23) ←ガラタサライ
*エリアキム・マンガラ(DF/27) ←エヴァートン
*ドウグラス・ルイス(MF/20) ←ジローナ
リヤド・マフレズ(MF/27) ←レスター・シティ
【OUT】
*トシン・アダラビオヨ(DF/20) →WBA
ヤヤ・トゥーレ(MF/35) 未定
ジャファイロ・ディルロースン(MF/20) →ヘルタ・ベルリン
*ルーカス・ヌメチャ(FW/19) →プレストン
昨季は圧巻の優勝を見せるも、PLとCLの両方でリヴァプール相手に手こずり、今季もあの赤いチームが最大のライバルであることは間違いないです。
珍しく大人しい夏でしたが、反対に言えば、チームは成熟の期間に入っているとも言えます。そんなチームには兼ねてから噂されていたプレミア屈指のトリックスター、リヤド・マフレズが加入。
ポジションと役割的にライバルはベルナルド・シウバになるのか。このチームに関してはそれさえも予想できませんが…(笑)。「最新プレミア優勝チーム」に「かつてのプレミア優勝経験選手」が加入することでどんな化学反応がみられるのか、要注目です。
果たして今季はどんなペップマジックを魅せるのか。この「プレミアで最もスタメン・システムが予想できないチーム」はどのような進化を見せるのか。今季も有力優勝候補であることは間違いないでしょう。
第3位 アーセナル
〜ついに新章に突入した今季はヤングガナーズでCL狙い!?〜
注目選手:マッテオ・グエンドウジ
【IN】
ベルント・レノ(GK/26) ←レヴァークーゼン
*エミリアーノ・マルティネス(GK/25) ←レタフェ
ステファン・リヒトシュタイナー(DF/34) ←ユヴェントス
*カール・ジェンキンソン(DF/26) ←バーミンガム・シティ
ソクラティス・パパスタソプーロス(DF/30) ←ドルトムント
ルーカス・トレイラ(MF/22) ←サンプドリア
マッテオ・グエンドウジ(MF/19) ←ロリアン
*ジョエル・キャンベル(MF/26) ←ベティス
【OUT】
ペア・メルテザッカー(DF/33) 引退
*カラム・チェンバース(DF/23) →フラム
ジャック・ウィルシャー(MF/26) →ウェストハム・ユナイテッド
この順位はいつも通り希望込みです(笑)。22年にわたって指揮官を務めたアーセン・ヴェンゲルが去って最初のシーズンは、アーセナルにとって「ただの新しいシーズン」以上の大きな意味を持っています。
ICCを見た限りでは、少し前のように「若手がイキイキしているアーセナル」感がありましたね。特にローラン・コシェルニ獲得以来、友好な関係を築くロリアンから新たに獲得した19歳の新鋭マッテオ・グエンドウジ君、こいつがとにかくすごい。
何がすごいって、フランス期待の「お前結局名前なんて読むねん界」の超新星なんです!っていうのは冗談で、新たに加入したビッグクラブでの試合で、恐れを見せずに縦パスをバンバン通しまくるその度胸と落ち着きぶりがスゴい。そしてその縦パスの精度も素晴らしいです。
普通に今季開幕から主力メンバーとして出場してもおかしくないでしょう。さらにこのまま順調に攻守の切り替えの部分や判断のクオリティまで磨いていけば、今季中のフランス代表の抜擢も十分あり得ると思います。頑張れグエンドウジ?ゲンドゥージ?グエンドゥージ?なんでもいいや!!
圧巻のキックセンスと推進力を誇る驚異の18歳、スミス=ロウ君とともに今季は注目です。ヤングガナーズ復活なるか!?
新監督のウナイ・エメリは、練習でも自ら体を動かして細かく説明するほどのサッカー狂人らしいです。巧い選手がある程度自由を与えられてパスサッカーを繰り広げていた昨季までのヴェンゲルスタイルとはやっぱり少しずつ変わっていくでしょう。
とはいえ今季からいきなり躍進を期待するのは禁物です。今季はCL権獲得を現実的な目標に設定して闘うのが無難でしょう。
不安要素があるとすれば、ここ最近アイデンティティの「異次元スピード」のキレを失いつつあるエクトル・ベジェリンの右SBでしょう。控えとして獲得したステファン・リヒトシュタイナーも34歳で、初挑戦のプレミアでフル稼働は見込めません。どちらかが大ケガを負えば、この右SBから一気に崩れていく可能性もあるので、慎重に見守りたいです。
第4位 チェルシー
〜最大の敵は名物会長?イタリアの異色戦術家がプレミアに挑む〜
注目選手:ジョルジーニョ
【IN】
ケパ・アリサバラガ(GK/23) ←アスレティック・ビルバオ
*トマーシュ・カラス(DF/25) ←フラム
*クルト・ズマ(DF/23) ←ストーク・シティ
*マイケル・ヘクター(DF/26) ←ハル・シティ
*オラ・アイナ(DF/21) ←ハル・シティ
*ルーカス・ピアソン(MF/24) ←フラム
*チャーリー・ムソンダ(MF/21) ←セルティック
*イザイア・ブラウン(MF/21) ←ブライトン
*ルベン・ロスタフ=チーク(MF) ←クリスタル・パレス
*タミー・エイブラハム(FW/20) ←スウォンジー・シティ
*ミヒー・バチュアイ(FW/24) ←ドルトムント
【OUT】
*カイル・スコット(MF/20) →テルスター
すっかりシティに行くもんだと思い込んでいたジョルジーニョと共にイタリア稀代の戦術家、マウリツィオ・サッリを獲得。一気に濃い青を水色に染め上げる作戦です。
サッリは元銀行員の戦術オタクとして有名で、攻撃に重きを置きながらも守備ではミリ単位で4バックの距離感を合わせるその唯一無二の戦術が昨季までのナポリで大フィーバーを起こし、今や同業者からも一目置かれる存在。
プレシーズンのICCではジョルジーニョがいきなり中心になり、CBから細かいワンタッチ・ツータッチのパスを繋いでビルドアップしていくスタイルへの移行の片鱗を早速見せてくれました。
とはいえ、サッリの戦術はあまりにも細かく決まりごとが多いため、チームに根付いて結果が出るまで少し時間がかかることが多いです。
それは監督本人も認めている部分で、今季の躍進というよりかは来シーズン以降の長期的な目で見た抜擢であることは考えられます。
しかし、チェルシーのロマン・アブラモヴィッチ会長は少ない時間でも結果がでなければアッサリ首を切ってしまうことが多いです。それでもサッリを招聘したということは、一応そのスタイルからの脱却を試みてはいるのでしょうか。
「サッリの熟成」と「アブラモヴィッチの我慢」は果たしてどちらが勝つのか、今季のチェルシーの敵はピッチ内だけではないかもしれません。
あとレアルに旅立ったティボ・クルトワに代わる形で加入したケパ・アリサバラガ、正直あまりちゃんとプレーを見たことがないので要注目したいですね〜。
第5位 トッテナム・ホットスパー
〜まさかの補強ゼロ&ソニーの離脱で出遅れ必至!?〜
【IN】
*キャメロン・カーター=ヴィッカース(DF/20) ←イプスウィッチ
*ジョシュア・オノマー(MF/21) ←アストン・ヴィラ
*ジョルジュ=ケヴィン・エンクドゥ(FW/23) ←バーンリー
【OUT】
なし
注目選手:ハリー・ケイン
昨季のこれくらいの時期も確かダビンソン・サンチェスの獲得のみでしたが、今季も同じような道を辿り、移籍市場閉幕が早まったことも相まって、まさかの即戦力補強0が決まってしまいました。
それがマウリシオ・ポチェッティーノ監督の方針であればいいのですが、先日「この移籍期間短縮はプレミアリーグのためにならない」と述べたとのニュースが流れていたため、そうではなく、選手の獲得をしようとしていてなぜかうまく進まなかったということがわかります。
こういうことって以外とシーズンにガッツリ影響したりすることもあるのですがどうでしょうか。
諸事情からアジア大会に出場するソン・フンミンが開幕から1ヶ月不在であることも懸念材料です。W杯得点王のエース、ハリー・ケインがそれを払拭する活躍をみせるのか。まあでもなんだかんだ今季もスパーズは強そう…。
第6位 マンチェスター・U
〜補強進まず開幕から苦戦は必至か、ポグバの心はどこに!?〜
【IN】
リー・グラント(GK/35) ←ストーク・シティ
フレッジ(MF/25) ←シャフタール・ドネツク
*ジェームス・ウィルソン(FW/22) ←シェフィールド・ユナイテッド
【OUT】
*ジョエル・ペレイラ(GK/22) →ヴィトリア・セトゥバル
*キャメロン・ボースウィック=ジャクソン(DF/21) →スカンソープ
マイケル・キャリック(MF/37) 引退
注目選手:フレッジ
ポール・ポグバ、ジェシー・リンガード、マーカス・ラシュフォードら割と終盤までW杯に残っていた選手が主力に何人かいること、そしてそれ以外の主力メンバーのコンディションもイマイチ上がらないことなどから、ICCでは思ったような結果は残せませんでした。
さらに目立った補強もディオゴ・ダロットとフレッジのみで結局懸念だったCBを補強できないまま終わってしまいました。ここまではあまり明るい話題の多くない印象のユナイテッドですが、このままシーズンに突入すれば他のBIG6に遅れをとることは必至です。
それどころか、開幕戦のレスター戦でも芳しくない結果に終わることも十分考えられるでしょう。
ポグバには相変わらず移籍の噂が流れていますが、その心はどこに…?
とまあこんな感じですが、BIG6以外で言うと、昨季に続き大型補強を遂行したエヴァートンとウェストハムに注目ですかね!とか言って昨季も同じこと言ったけど結局両チームともイマイチだったが…。今季はこの2チームにBIG6の牙城を崩す役割を期待したいです!!頑張れウィルシャーとルーカス・ペレス!!!
あと何と言っても、ニューカッスル・ユナイテッドへの完全移籍を果たした武藤嘉紀に注目ですね!!
体の強さ、裏抜けのスピード、ヘディングの技術など、FWとしての基本的な能力は今の日本人選手たちの中でも頭一つ抜けてると個人的に思っているので、彼がこの舞台でどこまで通用するのか要注目です!
さあ、開幕まで残りわずかとなったプレミアリーグですが、まあ今季はやっぱりシティとリヴァプールの2強が引っ張っていく感じにはなりそうですね。
これまでに比べてまた色々と注目点の多い新シーズン、果たして今季はどんな結末を迎えるのか、全国のプレミアファンは思いっきり楽しみましょう!!ではまた!!
ロシアW杯旅行【最終日】〜ロシアで感じたこと、わかったこと〜
こんにちは、たっきーです。
ロシア最終日の18日目(7月5日)は飛行機で過ごしたので、今回は総括として、ロシアW杯観戦旅行の感想を色んな面から書いていきます。
⚫️大きく変わったロシアのイメージ
まあこれは行く前からわかっていたことですが、やっぱり実際に行ってみてロシアのイメージは変わりました。
【行く前のロシアのイメージ】
・どこ行っても寒いor涼しい
・みんな怖い
・みんな常に酒片手にフラフラしていて、アル中みたいな人がそこかしこにいる(ごめんんなさい)
・綺麗な人が多い
【行ってみて変わったロシアのイメージ】
・場所によっては日本より日差しが強くて全然暑い!!ただ湿度はそうでもないので不快な暑さではない
・みんなめちゃ優しい。ただ基本愛想は悪くて、話してみるとムスッとしながらも優しい…みたいな人がどちらかというと多かった気がする。そういう気質?
・まあみんな酒好きそうだったけど、そんなに治安悪くて危ないところはなかった。まあ自分がそういうところに行ってないだけかもしれんが…
・食べ物メチャうまいし、メチャ日本人の舌に合う。ペリメニはホントに日本でも普及して欲しいレベル。
・とは言えなんだかんだ綺麗な人が目についてしまうだけで、どこの国もそれは同じでしょ…と思ってたけど、マジで冗談抜きのレベルで綺麗な人しか居なかった…。なんだこの国…ただある程度の歳までいくと急激に老け始める?
⚫️それ以外で気付いたこと
それ以外だと、とにかく物価が安いです。特に公共交通機関と食べ物の安さは驚くべきレベルでした。タクシーも超安い。
そのため、日本に比べて「ちょっとその辺の街まで出てってお店にご飯食べにいこ〜」ってのが気軽にできると思います。まあ日本もファストフード店などは安いっちゃ安いですが。
W杯が開催されるから厳しくしてるのか、治安も全く悪いと感じませんでした。今回初めての海外一人旅で、正直「一個くらい大きなトラブルに遭ってもいいかな」とか思ってたのですが、18日間財布もスマホも何もとられず、目立ったトラブルもなく予想以上に快適な旅でした(なぜか不満)。
あと、公共交通機関に関しては日本よりだいぶ発達していると思いました。モスクワのメトロはどの路線も必ず2分で次の列車が来ますし、目立った遅延も記憶の範囲では全くありませんでした。
また、地方都市でもそれなりの規模なら、トラムやバスなど、移動に関しては多くの選択肢がありそのどれもが安いのでどこに住んでいてもとにかく街に出やすいです。
ただ、「道路の綺麗さ」という面でみると、日本よりかなり劣っていました。モスクワでさえもあまり整備されてない道路が存在し、地方都市に行けばその傾向がより強くなりました。
そのぶん信号のないところで普通に渡る人が本当に多く、それを分かっているのかドライバーの方もそういう場所ではすぐに止まってくれました。ただみんな運転は荒く、ブンブン飛ばしますしプープー鳴らします。交通マナーが良いのか悪いのか…(笑)。
⚫️海外一人旅めっちゃ楽しい
後これも結構大事なことですが、海外一人旅死ぬほど楽しいと思いました。普通にどハマりしそうです。一人ってのが本当に良かったと思います。
誰かのペースに合わせる必要もなく、「今日は疲れてるからいいや」とか思えば一日中ホテルに引きこもったりできるのも最高です。これは性格による部分が大きいので間違いなく人それぞれですが、僕に関しては目的がハッキリしている旅なら一人の方が向いているのかな〜とは思いました。
ハワイとかグアムなど、「これしよっていうのはないけどなんとなく遊びいこ〜」っていう感じの旅行ならもちろん複数人の方が楽しいと思います。とはいえあんまり人が多すぎるのも嫌だしそれでも4.5人までがベストかな〜と思いました。
そして今回「一人でも楽しめた」という理由の一つが本当に大事で、それが次に書くことです。
⚫️「W杯」という共通の目的を持った人たちの集まりであること
これは初日の際にも言いましたが、やっぱり「W杯を観に来た」という共通の目的を持ってみんな集まっているので、その面から考えると、普通の旅行より不便な点は少ないです。
例えば道がわからなくても、ある試合が行われる日にユニフォーム姿でそのスタジアム周辺をフラフラ迷っていたとしたら、もうその人は150%その試合を観に来た人です。
そのため、むしろ外国人が向こうから「どこに行きたいの?」と話しかけてくることもあります。まあそんなことなくてもスタジアムやFANFESの近くはFIFAのスタッフがたくさんいるので聞けばいいですが。
そして「W杯を観に来た」という目的のさらに大前提にみんな「サッカーが好き」というのがあるので、もうそれだけでどんな国の人とも仲良くなれちゃいます。
見知らぬブラジル人に話しかけられる時も、向こうはユニフォームや顔などを見てこちらが日本人だとわかったら、「ホンダ!カガワ!ナガトモ!」と言ってきます。
それに対してこちらは「ネイマール!コウチーニョ!ウィリアン!」とでも返せば、「イェーイ!!」となり、もうそれだけでお友達です。別に相手方の国の言葉を知っていなくても、サッカー用語やその国のサッカー選手の名前さえ知っておけばそれだけでコミュニケーションはとれるのです。
今回これはロシアに来て身を持って感じる事が出来ました。
⚫️個人的色々ランキング
今回の旅の中でのいろんなことをランキングにします。
【良かった都市ランキング】
今回は計5都市訪れましたが、その5つを順位づけしてみます。ハッキリ言って全部素晴らしい都市でしたし、こんなもの決めてもしょうがないですが、楽しいのであえて決めます。
1位 エカテリンブルク
2位 モスクワ
3位 サランスク
4位 ロストフ・ナ・ドヌ
5位 ヴォルゴグラード
エカテリンブルクは今回訪れた中で、暑くも寒くもなく気候的に最も過ごしやすかったのと、ちょうどいい規模の大都市だったので一番良かったです。あと観光地の多さと街の雰囲気も含めて全部「ちょうどいい」って感じでした。福岡市って感じ。
モスクワは首都なので便利さはもちろんですが、ご飯がやっぱり美味しかったです。あと観光地の多さも当たり前ですがNo.1ですね。
サランスクは街の規模が地元とほぼ同じくらいで、なんだか懐かしさを感じた事がプラスでした。ロストフとヴォルゴグラードはもうとにかく暑かったですが(さらにヴォルゴグラードは暑さ+虫)、それでも良い都市であったのは間違いないです。
個人的にロストフの街並みは好きでした。繰り返しますが、全部素晴らしい都市だったよってことです。
【行って良かった観光地ランキング】
ホテルで丸一日過ごす日もありましたが、なんだかんだ色んな観光地に行ったので、その中から記憶に残ったところをあげていきます。
1位 ママエフの丘 (ヴォルゴグラード)
2位 ヴェルニサージュ市場 (モスクワ)
3位 サボール・アレクサンドラ・ネフスコヴォ (エカテリンブルク)
5位 ニコルスカヤ通り (モスクワ)
暑さと虫に苦しんだヴォルゴグラードでしたが、街のシンボル「ママエフ・クルガン」はその壮大さと歴史に圧倒され、「死ぬまでに一度は行くべき」という触れ込みも納得の素晴らしさでした。夏に行く時はぜひ虫除けスプレーを(笑)。
ヴェルニサージュ市場は死ぬまでに絶対もっかい行きます(笑)。あんな楽しいところ他にねえ…。
【一番遭遇したサポーターの国ランキング】
もうこの辺からどうでもいいランキングになってきます。日程や開催地がいかに被るかという要素もありますが、今回の旅の中で個人的に「この国のサポーターはどこに行ってもよく見かけたなぁ」というのを挙げていきます。開催国ロシアは省きます。
1位 ブラジル
2位 コロンビア
3位 ペルー
4位 アルゼンチン
5位 フランス
やっぱり南米勢は多かったです。特にブラジル・アルゼンチン辺りはどの都市に行ってもいました。 「いやお前ここで試合ないだろ!?」とツッコミたくなる時もありましたが、それだけサッカー熱が強いということですね。
序盤戦の日程&開催地被りで稼ぎまくったペルーも堂々3位のランクインです。特にエカテリンブルクで遭遇した回数がめちゃ多かった。
ヨーロッパではドイツ・フランス・イングランド辺りがやっぱり沢山ファンが来ていましたね。
反対にほとんど遭遇できなかった激レアサポーターの国は、
エジプト 0回
サウジアラビア 0回
モロッコ 0回
セルビア 0回
コスタリカ 0回
アイスランド 1回
って感じです。
あと帰国後にTwitterで見て知ったのですが、コロンビアサポーターはなぜか敗退後もあらゆる試合会場や都市にたくさんいたらしいです。恐るべし南米勢…。
サッカーの部分に触れた総括はまた別で書きます。とにかく、50歳60歳になっても思い出を語る事が出来るような、本当に忘れられない18日間の旅になりました。ロシア最高!!スパシーバ!!
ロシアW杯【17日目】〜エルミタージュよりヴェルニサージュ〜
こんにちはタッキーです。
『「ロシアのお土産といえば?」でマトリョーシカ以外思い浮かぶやつマジで0人説』を立証して欲しいとつくづく思うロシア17日目です。
長くなってしまいましたが、いよいよロシアで過ごす最後の1日です。この日は最初からお土産を買う1日にしようと決めていました。
ちなみにこれは7月4日のことです。
⚫️モスクワ到着〜エルミタージュ市場へ
小さな怪獣たちとヘトヘトになるまで遊んだ最後の寝台列車を降り、早朝5時前のモスクワに到着しました(アホ早い)。
とりあえず到着したモスクワ・クルスキー駅(初めて来た)で腹ごしらえ。構内のファストフード店で「あれと〜コレと〜」とテキトーに選んでたら朝5時に食うとは思えないバカな量になり、しかも1000ルーブル近くとられました。コレに関しては8割くらい自分が悪い。
お土産を買う場所については、あらかじめ少し調べておいて、どうやら「ヴェルニサージュ市場」というところがロシア中のお土産が大集合している上に僕の好きそうな雰囲気が漂っていたので即決で行くことに。
シェレメチボ空港へは、最初と同じ「ベラルースキー駅」発のアエロエクスプレスに乗らなければいけないので、一旦ベラルースキー駅に行き荷物を預け、準備万端でいざメトロでヴェルニサージュへ向かいます!
パルチザンスカヤ駅(確かココだった)を降りて、10分ほど歩くとなんだかものすごく怪しそう、かつものすごくワクワクする建物が見えてきました。
ドキドキしながら入り口へ向かいます。「いや、ココぜっっったいたのしい!!!」「てかもうすでにたのしい!!!」と僕の中のリトルたっきーが騒ぎ始めるのを抑えつつ中へ。
なんじゃここ!!!なんだかよくわからんけどもう楽しい!!!探偵ナイトスクープで小枝さんに巡って欲しい感ありすぎる!!!
あとこの世界に400ヶ所くらいありそうな「なんか千と千尋っぽい場所」ですが、ここもその1つだと思いました。いや絶対そうだ。「なんか千と千尋っぽい場所」、ロシア代表だ。
木でできた細い通路を抜けると、いよいよロシアで最も規模の大きい蚤の市がその姿を現します。
とにかく「ここにいけば買えないものはない」といっても過言ではないほど、マトリョーシカからあのロシアっぽい帽子から伝統的な陶器まで、ここにくればあらゆるものが低価格で手に入ります。
そして何より、何も買わないとしても歩いているだけでめちゃくちゃ楽しいです。僕にとってはお土産を買う場所というよりもはや観光地でした。
帽子職人のおじちゃんはちょっとシャイ。
なんか東南アジアの市場(行ったことないけど)っぽい雰囲気でもうホントに楽しいです。こういうところ大好きです。
そしてやっぱりマトリョーシカの品揃えもすごい。充実してるとかそんなレベルじゃない。朝8時の東上線かってくらい所狭しと並べられた光景は圧巻です。あとめっちゃフォトジェニック。下手な景色のいい観光地よりよっぽどフォトジェニックです。
それとどうでもいいけどちょこちょこ「いやコレどう見ても上沼恵美子がモデルでしょ」とツッコミたくなるやつがありました。2枚目の真ん中のやつとかまさに…。
そんなこんなでワクワクしながら歩いていると、「オニイチャン!オニイチャン!オトモダチ!」と「THE・胡散臭い」って感じの声が聞こえてきて、振り返るとメキシコ人?が何やらお肉を焼きながら呼び込みをしてました。
ってな感じでまあ買ってしまうよね。そしてまあ予想通り思った以上の量くるよね。でもまあ全部たいらげるよね。食欲はずっとあるんだなこれが。
てな感じでまたぷらぷら歩き始めます。ロシア人の「まあなんでもマトリョーシカにしときゃええやろ精神」は素晴らしく(?)、マジで色んなマトリョーシカがあります。でもほとんど「いやコレ大丈夫なの?」って感じのやつばっかです。完全にツッコミ待ちです。
中にはこんなマトリョーシカも。なんとマトリョーシカになる前のマトリョーシカです。ポケモンっぽく言うと、名前はマトリョンです。ドラえもんの製造工場感があります。これの一つ一つに細かい装飾を施していくわけです。
ここで売られているもののほとんどが手作りで、質のイイものであることが分かります。
ホントにいろんなマトリョーシカがあるなぁ〜…
いやそれにしてもコレはさすがに!笑
中から小さいイエス登場させてんじゃねえよ!笑
無駄にクオリティ高えし!笑
一通りツッコミ終えたところで、なんか楽しそうな階段があったので登ってみます。この辺の感じホント最高〜。ダンジョン感〜。たのし〜。
屋上が砂場だったのは謎ですが…。
階段の上から見たらこんな感じです。お店とお店同士の間がなくてギチギチなのがよくわかります。こんな感じなので雨が降ってもある程度はしのげます。
やっぱり「倖田來未(青山テルマ)が被ってそうなロシアっぽい帽子」を売る店もたくさんありました。この「倖田來未(青山テルマ)が被ってそうなロシアっぽい帽子」の名前は結局最後までわかりませんでしたが、とにかくマトリョーシカ同様、この「倖田來未(青山テルマ)が被ってそうなロシアっぽい帽子」は至る所で売られていました。
コナン映画の「世紀末の魔術師」で怪盗キッドが盗むイースターエッグもたくさん売られてました。
マトリョーシカ以外の雑貨小物の充実ぶりもすごいので、ロシアに来た際はぜひ一度ここに立ち寄ってみてください。胸を張って楽しいと言えます。
と、そんなこんなで気が狂ったようにマトリョーシカを買っているといつの間にか時間がなくなってきたので、急いでベラルースキー駅へ。
ロシア最後の食事は、せっかくなのでロシアっぽい料理を食べました!
ってことでアエロエクスプレスに乗ってシェレメチボ空港へ向かいます!なんだかんだあっという間だった!これはマジな話なのですが、最後ベラルースキー駅であまりに帰りたくさなすぎてちょっと泣きそうになりました!
ただ、それだけ楽しかった!本当に胸を張って断言できますが、間違いなく『人生で一番楽しい18日間』でした。以上!!
さよならロシア、スパシーバ!!!!!
またいつか来ます!!!!!!