2017-2018プレミアリーグシーズン開幕展望
こんにちは。タッキーです。3回目の投稿です。
プレミアリーグついに開幕しました。開幕戦から見所たくさんでめちゃくちゃ盛り上がりましたね。今週末にはいよいよブンデスとリーガも開幕し(もう開幕してしまいましたが笑)、ヨーロッパサッカーのシーズンが本格的に幕を開けます。ということで今回はビッグ6を中心にプレミアのシーズン展望をしてみたいと思います。
本当は開幕直前リーグ展望と称して、開幕前に書こうと思っていたのですが、帰省に伴いかなり遊び呆けていました(笑)。
毎年シーズン開幕のこの時期はテンションがあがります。子供の頃の夏休みが始まる感覚というか、なんとも言えないワクワク感があります。しかもちょうど8月半ばですし、色々と楽しい時期にヨーロッパのサッカーシーズンは始まりを告げるのです。
しかも今シーズン、記念すべき開幕戦はアーセナルvsレスターです。しかもホームです。ますますテンションがあがりますね。
ここ最近ずっと言われてることですが、迎える2017-2018シーズン、プレミアリーグは以前にも増して競争率の激しいリーグになっています。世界屈指です。
ある程度何チームかに優勝が絞られるリーガやセリエA、ブンデスと違って、プレミアは本当に毎シーズンどこが優勝するかわからないです。
ここ最近は「ビッグ6」と呼ばれる強豪6チームを中心に優勝争いは繰り広げられていますが、そうかと思ったらこの前みたいなレスターの優勝とかもあったりします。まっったくわからないです。そういう意味ではJリーグに近いです。
そして莫大な放映権料を盾に潤沢な資金を持っているチームが多く、スター選手も続々とやってきます。
では前置きもこの辺にして、早速今シーズンの順位予想を1〜10位までババっとしてみたいと思います。
3.アーセナル
4.リバプール
5.チェルシー
6.トッテナム
7.ウェストハム
8.エヴァートン
9.ニューカッスル
10.ストーク・シティ
開幕節を見たあとなのでちょっとズルいですが(笑)。でも今シーズンはマンチェスター勢中心になるのかなあとはなんとなく思っていましたので、こんな感じかなあと思います。では詳しくみていきます。
●マンチェスター・シティ
【主な移籍】
IN
エデルソン(23)←ベンフィカ
バンジャマン・メンディ(23)←モナコ
ベルナルド・シウバ(23)←モナコ
オラレンワジュ・カヨデ(24)←オーストリア・ウィーン
OUT
バカリ・サニャ(34)→未定
アレクサンダル・コラロフ(31)→ローマ
ヘスス・ナバス(31)→セビージャ
フェルナンド(30)→ガラタサライ
ノリート(30)→セビージャ
ケレチ・イヘアナチョ(20)→レスター・シティ
※ローン移籍は省いています。
選手の獲得だけが移籍市場における「補強」ではありません。選手の補強により余剰人員となる戦力をうまく放出することも補強のうちです。それを含めて今季一番うまくやっているのがシティではないかなあと思います。チェルシーにはまだジエゴ・コスタが残っていますし、アーセナルにはまだウィルシャーが残っていますしね…涙
シティは今季の移籍市場では早々に昨季のモナコ躍進の立役者、ベルナルド・シウバを獲得し、その後はSBの若返りを中心に続々と実力者を補強しています。特にこのSBの補強が完璧すぎて笑いがでてきます。こんなキレイな世代交代久しぶりに見ました。完全移籍の放出選手はイヘアナチョ以外全員30代の選手です。この辺りがウマいですね。2年目のペップがさらにうまくハマれば、今季も安定して優勝候補だと思います。
●マンチェスター・ユナイテッド
【主な移籍】
IN
ヴィクトル・リンデロフ(23)←ベンフィカ
ネマニャ・マティッチ(29)←チェルシー
OUT
ジョシュ・ハロップ(21)→プレストン
ズラタン・イブラヒモビッチ(35)→未定
補強の動き自体は少なくとも、その一つ一つが派手で、いちいち話題になるのがユナイテッドですね。特にプレシーズン・開幕戦でかなりの活躍を見せたルカクは久々に大成功の予感がしていますね。マティッチも開幕戦出色の出来でした。プレシーズンで目を見張るプレーをしていたマルシャルも出場機会さえ与えられれば大ブレイクの予感はします。
戦術的な部分で言えば、少ない補強でモウリーニョ好みの選手を集めたなあと思います。確固たる戦術があるというわけではなく、相手の弱点に合わせてその都度チームを対応させていくタイプのモウリーニョサッカーをよく知るマティッチの加入は、特に大きいと思います。ルカクも、心も体もタフな選手ですし、モチベーターであるモウリーニョとの相性がどうなるか楽しみです。それにしても今までにも増してデカい選手が集まりましたね(笑)。ユナイテッドならスタメン平均190cmも夢ではないように思えてきます。
あと触れておかなければならないのはルーニーの放出ですね。ここ最近のプレーを見ていれば仕方ない気もしますが、もう赤いユニフォームのルーニーを見ることができないというのは少し寂しい気がします。ただその移籍先が古巣のエヴァートンというのは良かったですね。そして早速開幕戦で復帰ゴールを決めてました。ファンはたまらないでしょうね。今後の活躍を祈ります。
●アーセナル
【主な移籍】
IN
アレクサンドル・ラカゼット(26)←リヨン
OUT
ヤヤ・サノゴ(24)→トゥールーズ
ヴェンゲルの去就問題という毎年恒例のやつも今季はかなり大きな話になりました。何よりエジル・サンチェスという二大エースが「ヴェンゲルが辞めるのなら俺らも辞める!」と言っていたことで色んな人が慌てましたね。結局ヴェンゲルは5月末に2年の契約延長で合意に至りました。つまり「23年の長期政権」が実現するということですね…。ヴェンゲルとアーセナルの蜜月の関係についてはまた別の機会に書きます。
しかしヴェンゲルが契約延長したにも関わらず、結局エジルとサンチェスには移籍の噂があります。まあこうなるだろうとは思っていましたが。サンチェスなんかは今流行りのボイコットで練習欠場中です。
動きが少ないように見える今季のガナーズですが、チェルシーと同じでレンタルの選手が多いです。僕の大好きな天才・ウィルシャーはどうなってしまうんでしょうね。あとレンタル組のキャンベル・アクポム・チェンバース辺りの今後の去就も未だ不透明です。さらにレンタル組以外でもギブスやドビュッシー、そして昨季本当に可哀想だったペレスの移籍先を早く決めてあげて欲しいです。人員整理という意味ではガナーズはまだ課題は山積みです。
戦術的な部分では、昨季終盤に「なんか流行ってるからやってみよう」感で始めた3バックが予想以上にハマり、それもヴェンゲルの続投に少なからず関わりました。
しかしそうなると3バック時の右サイドで水を得た魚のように活躍をしていたチェンバレンの去就は気になるところです。彼は自分の目の前にスペースがある状態で輝く典型的なタイプで、4-2-3-1の右サイドより、自分の目の前により広いスペースがある3バック使用時の右WB(ウイングバック)の方が適正であることは明らかです。
しかしそんなチェンバレンもチェルシー・リバプールが狙っているという噂があり、未だ去就は不透明です。時折見せる才能の片鱗は素晴らしいものがあるものの、かつてのウォルコットと同じで「継続性」が課題だったチェンバレンにとって、右WBというポジションは理想の居場所であったために、今移籍するのはもったいないような気がします。なにより、アーセナルではその才能を燻らせていたチェンバレンがプレミアの他のチームに行けば活躍しそうな気がしてなりません…(笑)。それは御免です。
新戦力についてはまた後の試合のレビューで書きます。とりあえず今季のガナーズには超久々にCLがないのでのびのびと戦って欲しいです。
●リバプール
【主な移籍】
IN
アンドリュー・ロバートソン(23)←ハル・シティ
モハメド・サラー(25)←ローマ
ドミニク・ソランケ(19)←チェルシー
OUT
アレックス・マニンガー(40)→引退
ケヴィン・スチュワート(23)→ハル・シティ
正直このチームは「コウチーニョの去就」にすべてがかかっていると思います。それくらい彼はスーパーな選手ですし、メッシ、ロナウド、アザールらと同じチームの命運を握る選手です。
先日ネイマールが「世紀の移籍」を果たしてから、様々なところに影響が及びました。このコウチーニョもその一人です。今ドルトムントのデンベレと同じくボイコットみたいなことをしています。
そのため、リバプールは「コウチーニョが残留する」かもしくは「コウチーニョを売ったお金で同程度の能力を持った選手を獲得することができる」かで優勝争いに関わることができるかどうかが大きく変わってくると思います。個人的にはライプツィヒのナビ・ケイタを頑張って獲って欲しいですね〜。彼をプレミアの舞台で見たいです。
サラーはマネと同じでまさに「早くて巧い」、僕の好きな選手なんで期待してます。あとイングランド期待の若手・ソランケ君のプレーにも注目です。他にもジョー・ゴメスやアーノルド、そしてウッドバーンと相変わらずイキのいい若手が揃ってます。
あとリバポには久々のCLで暴れまわって欲しいですね。まだ本戦出場は決まってませんが(笑)。一発勝負にめっぽう強いリバプールなので、ここ最近のプレミア勢の体たらくぶりをなんとかして欲しいです。CLの盛り上がりにクロップの勢いが加われば一気にベスト4くらいまでいけない気もしないのが怖いです。
●チェルシー
【主な移籍】
IN
ウィリー・カバジェロ(35)←マンチェスター・シティ
アントニオ・リュディガー(24)←ローマ
ティエムエ・バカヨコ(23)←モナコ
アルバロ・モラタ(24)←レアル・マドリー
OUT
ナタン・アケ(22)→ボーンマス
ネマニャ・マティッチ(29)→マンチェスター・ユナイテッド
ドミニク・ソランケ(19)→リバプール
圧倒的な強さで制した昨季の王者・チェルシーは開幕戦でバーンリー相手にまさかの敗北を喫してしまいました。確かにプレシーズン前からジエゴ・コスタの去就問題や、コンテが補強がうまくいっていないことに対してフロントに不満があるといった噂が流れるなど、チームには少し不穏な空気が流れていました。
しかし実際にリーグが開幕してその空気は笑えないものになってきました。
とにかくチェルシーがまずやるべきことは、「コスタの去就の決定」です。明らかにチームに残る気の無い選手の在籍というものは、チーム全体の士気にも関わります。先程から何度か述べていますが、今季は特にそういう選手が多いように感じます。ボイコットすること自体は選手本人の自由ですしいくらでも構いませんが、それで中々移籍先が決まらない場合、それは選手本人にとってもチーム全体にとっても負担となります。ボイコットはそれを加味したうえで覚悟を持ってする必要がありますね。
最近になってようやく古巣・アトレティコが重い腰をあげましたが、チェルシーは早くコスタを売って、その移籍金で手薄な中盤センターを補強するべきですね。今のチェルシーのもう一つの課題は他のチームに比べて選手層が薄いことです。コンテのやり方もあるのかもしれませんが、それにしても中盤センターは薄すぎます。計算できる戦力がカンテ、セスク、バカヨコくらいしかいません。そしてバカヨコは怪我でコンディションが怪しく、セスクは開幕戦でレッドを食らってしまいました。まさに絶望的な状況です。
これに関してはヴェンゲルが「いやレンタル組を呼び戻せばええやろが」と鋭いツッコミをいれてましたが、確かにチェルシーは他のチームに比べて選手層が薄い割にレンタル組は異常に多いですね。この辺りはチームそれぞれのやり方があって面白いです。チェルシーファンは笑えないですが…。
話は変わりますが、チャロバーは昨季の10月のホーム・レスター戦でのモーゼスへの巧みなアシストに度肝を抜かれて以来注目していたので放出は少し残念です。移籍先のワトフォードでの活躍を祈ります。
●トッテナム
【主な移籍】
IN
OUT
カイル・ウォーカー(27)→マンチェスター・シティ
フィリップ・レスニアク(21)→オールボーBK
毎シーズンのように大金と人が大きく動くこのご時世、トッテナムのこの姿勢には驚きを隠せません。獲得選手は今日決まったダビンソン・サンチェス1人で、主な放出もウォーカーをシティに売ったのみです。
獲りたい選手はいるけどうまくいっていないのか、はたまた何か考えがあってあえて動いていないのか、その真相はポチェッティーノしか知りませんが、ここまで静かだとなんだか怖くなります。
しかし英国屈指の才能であるアリ・ケインの2人、司令塔・エリクセンが残留濃厚であることはチームにとって朗報ですね。
正直言って今のトッテナムは僕がサッカーを見はじめてから1番強いです。連動したプレスからボールを奪い素早くゴールに迫り、ケイン、アリ、ソン・フンミンらの精度の高いフィニッシュで得点を重ねる。このサッカーに脅威を感じないチームはないはずです。
それでも今回6位に予想したのは、トッテナム以外のビッグ6のチームが以前より確実に戦力をあげているからです。しかし本日アヤックスからダビンソン・サンチェスを獲得することが決定し、さらに何人かの補強はするようです。そうなれば優勝争いもさらに面白くなっていきそうですね。
ただ、昨季のCLで惨敗を喫してGL敗退したように「安定した強さ」を持っているわけではありません。今季のCLでは戦い方を見直す必要があるかもしれません。宿命のライバルにこういうことを言うのはアレかもしれませんが、アーセナルが今季CLに出ないぶん代わりに頑張って欲しいです。
ビッグ6以外のチームでは、大型補強をしているウェストハム、ストーク、エヴァートンに注目です。
ウェストハムはハート、サバレタ、アルナウトヴィッチ、そして最前線にチチャリートを加えました。ウェストハムといえばかつては下部組織から優秀な選手を輩出するチームとして名を馳せていましたが、今ではすっかりスター選手を抱えるチームになりましたね。開幕戦こそユナイテッドにボコボコにされてしまいましたが、ビリッチ監督は個人的に応援しているので頑張って欲しいです。
ストーク・シティはレンタルでズマとヘセ、完全移籍でインディ、フレッチャー、チュポ=モティングらを獲得しました。曲者をたくさん揃えたという感じです。前シーズン13位のチームがこれだけの補強をできるのはプレミアぐらいだと思います。
エヴァートンは何と言ってもルーニーの復帰ですね。話題性と経験値という意味ではこれだけでも十分良い補強ですが、さらにピックフォード、M・キーン、クラーセン、シグルズソン、サンドロ・ラミレスら実力者を続々と補強し、ルカクの放出が気にならないほどの陣容が揃いました。バークリーの去就は相変わらず不透明ですが、ビッグ6の牙城を崩す準備は整ったと言ってもいいと思います。
あと昇格組の中での注目はやっぱりニューカッスルですね。元々2部にいるようなチームではないですし、また強豪チームを苦しませるところを見たいです。僕がプレミアを見始めた頃の常連だったブラックバーン、フラム、バーミンガム、ウィガン辺りは一体どこへやらに行ってしまったのでしょうかね…。
長くなりましたが、今季はロンドン勢よりマンチェスター勢のシーズンになるかなあと思います。しかしこれだけ予想しても全く違う結果になることもあるのがプレミアですけどね。ただアーセナルにはCLがないのでいつもより頑張って欲しいです。予想は3位ですが、希望はもちろん優勝です(笑)。
始まったばかりなのでまだどんなことが起きるかはわかりませんが、今季もやっぱりプレミアリーグは最高に面白いリーグになりそうです。