コミュニティシールド2017ちょこっと感想&サッカーのルール変更について
こんにちは。tackieです。2回目の投稿です。
いよいよプレミアリーグの開幕が明日の早朝に迫ってまいりました(日本時間8月12日3:45)。
そこで今更ですが、先日開催されたコミュニティシールド2017について少し触れていこうと思います。
コミュニティシールドとは、プレミアリーグの新シーズン開幕1週間前に、その前シーズンのリーグ覇者とカップ戦覇者(FA杯)が対戦する恒例のやつです。Jリーグでいう富士ゼロックススーパーカップですね。
聞こえは楽しそうとはいえ、一応公式戦ですし、勝つとシーズン1つ目のタイトル獲得ということで、どちらのチームも割と本気になります。当たり前ですが。もちろんリーグ開幕に向けて弾みをつけることもできますしね。
今回はアーセナルとチェルシーが対戦し、結果見事にアーセナルが勝ち、シーズン1つ目のタイトルを獲得しました。やったあ!!!!
アザールがいないとは言え、今回のチェルシーはなんだかキリッとしていないという感じでした。コスタの去就問題などもまだ解決しておらず、昨季ほどの圧倒的な強さは今季は見せられないのではないかという意見がやはり多いです。
アーセナルについてはチェンバレンは右で使えアホ以外特に感想はありません(ほんとは沢山あります)。
この試合の注目ポイントは、開幕直前の両チームの仕上がり具合というのももちろんありますが、FA主催の試合で初めて試されるPKの「ABBA方式」にはやっぱり触れておきたいです。
簡単に説明すると、従来のPK戦の蹴る順番が両チームから交互に1人ずつであったのに対し、新しく提案された「ABBA方式」は、Aというチームの選手が蹴ったら、その後Bというチームの選手が2回続けて蹴る。さらにその後Aというチームの選手が2回続けて蹴る…というのを繰り返していく方式です。要は毎回先攻・後攻が入れ替わるということですね。
「PK戦は先攻の方が有利」というデータの元、公平性を期す為に新しく提案されたのがこのルールです。
実際に、パラシオス=ウエルタという経済学者の方の統計の結果、先行のチームが勝つ確率が61%(後攻のチームが勝つ確率が39%)という結果が出ているようです。
今回まさかのPK戦に突入し、90分の後実際にこのルールでPK戦が行われました。試合を通して初めて見た感じではやっぱりまだ違和感がありました。やっぱりPKは「交互に蹴る」というイメージが強く、そのドキドキ感を楽しむものでもあったため、実際に導入されるのであれば慣れるまで時間がかかりそうです。特に蹴る側よりGKの方が今までのPK戦のリズムとは違うので慣れるのが難しそうです。
ただ、僕個人の意見としては、いずれ周囲が慣れるのであればこちらのルールでいいと思います。これまでのルールと大きく変わると言えども、やっぱりスポーツをする以上、大前提として公平なルールにのっとった上でやるべきです。実際に先攻が有利というデータが出ているのなら尚更です。
このルールは既にU-17欧州選手権やU-20W杯2017で試験的に導入されており、今後徐々にさらにメジャーな大会で取り入れられていく方向の様です。
サッカーではこのように、大きな根幹となるルール自体は大昔から変更はなくても、細かなルールの変更がちょくちょくあります。そしてその度にそれほどメジャーではない大会で試験的に導入され、いずれ大きな大会で実践されていきます。この流れが定番です。キックオフ時にセンターサークル内に2人いなくてもよくなったり、最近ではコンフェデ杯2017でビデオ判定が導入されて案の定大混乱が起きてました(笑)。
その度に「いや前のルールの方がいいやん」派と「新しいルールでええやん」派に別れてちっちゃい喧嘩が起きます。しかし、こういう場合「前のルールの方がいい」派の意見には以下のようなものが多いように感じます(ここからは完全に僕の個人的な意見です)。
「今までのルールを変えると違和感がある」
「PK戦の先攻・後攻どちらになるかも運のうちだし、それを含んだ上でのサッカーだ」
「テンポの良さがサッカーの良い部分の1つであるのに、試合の流れを止めてしまう可能性がある(ジャッジに関するルール変更の際によくある意見です)」
一概には言えませんが、このように、こういう新しいルールを取り入れる際、反対派の意見には「気持ちの部分に関わる」意見が多いように感じます。これにはいわゆる昔からのファンが「伝統を変えるな!」って言うやつも含みます。「試合の流れを妨げる」というのは少し戦術的な意見ですが。
ただ、僕はこういう類の意見があまり好きではありません。大抵「新しいルール取り入れる」派の意見がデータや戦術的な部分に基づいているのに対し、反対派の意見にはどちらかと「気持ちの部分に関わる」意見が多い傾向があるように感じます。
僕は常にどちら派であるというわけではありませんが、サッカーの未来に関わるようなルール変更を「気持ちの部分に関わる」意見で否定するようなことはちょっとナンセンスな気がします。否定する場合もデータや戦術的な部分に基づいての否定意見であれば納得する肯定派も多いと思います。
あと、「サッカーにテクノロジーはいらない!」というビデオ判定やゴールラインテクノロジー導入否定派の人たちも、自分が応援しているチームが判定により大きな不利を被る際には意見が変わるんじゃないんでしょうか。それなら気持ちの部分ですぐ決めずに、最初から新しいルールについてちゃんとじっくり考える方がいいですよね。
なにより1番大切なのは選手が快適にプレーできるようになる為に、より公平かつ完成されたルールに変わっていくことです。
ちなみに今回のABBA方式では早速ジェラードが試合後に噛み付いてました(笑)。すっかりご意見番になってます。スコールズほどの辛口おじさんにならないことを祈ります。
ちなみにこのABBA方式、同じチームの選手が2人連続で蹴るということで、自分の前のチームメイトが外した場合、すぐ次に蹴る選手に今まで以上のプレッシャーがかかるのではないかと懸念されていましたが、案の定クルトワが外したあとのモラタはキレイに外しました(笑)。余談ですがこのプレーでモラタの姿をトーレスに重ねたファンもいたらしいです。流石にそれは心配しすぎですよね(笑)。
長くなりましたが、今回は先日行われたコミュニティシールドに絡めて、サッカーのルール変更について個人的な意見を述べさせていただきました。
次はプレミア開幕直前のリーグ展望とかしていきたいのでよろしくお願い致します。もう開幕しますが。