賛否両論のポーランド戦/日本サッカーの今までにない形を見せた残り10分(前編)
こんにちは。たっきーです。
今回はここまでの旅行の日記のような内容とは違います。
昨日の試合で色々あって、いても立ってもいられずに自分の意見を書きたくなったので、こうして書き始めた次第です。
昨日6月28日、ロシアW杯GL第3戦・日本vsポーランドが行われ、日本代表は敗れながらも大会のレギュレーションに助けられ決勝トーナメント進出を決めました。もちろん僕もこの試合現地で観ました。
そして試合終了後から日本国内を含め、海外メディアなどあらゆるところで賛否両論を巻き起こしているのが、「日本代表が残り約10分間をボール回しをして時間稼ぎをしたこと」です。今回はその10分間に焦点を当てた内容です。
日本代表が今までの試合で、時間稼ぎに近いことをしたことはもちろんありますが、このW杯という大舞台でここまで露骨に時間を稼ぐためにボールをまわし続けたのは、僕が試合を見てきた限りでは初めてなんじゃないかと思います。
そのため、それを生で見た瞬間は間違いなく驚きと困惑はありました。その時のブーイングと言ったら、耳をつんざくほどのレベルでした。スタジアムを離れ冷静になった今いろいろな考えが浮かんできています。
もちろんあれを観てどう感じるかは「人それぞれ」で、重要なのはこれを機に多くの人がそれぞれの意見を持って議論をすることです。
しかし僕は、たまに【「人ぞれぞれ」という言葉は思考を停止させることもある】と考えてしまうほどのひねくれ者なので、今回は敢えて完全に片方の立場に立って意見を述べていきたいと思います。
とか言いながら、自分の意見を述べる際に「人それぞれ」という言葉を使ってしまいそうなジレンマもありますが…あーこの言葉本当難しい。
こんなこと自分で言うのもおかしいですが、戦術分析や選手の細かいプレーの分析が苦手というかまだ未熟な僕にとっては、今回のことや「誤審の捉え方」の時のように、「ピッチ上で起きたことをサポーターがどう捉えるか」というテーマが本領発揮のカテゴリーなので、気合い入れて書きます。
⚫️まず立場をハッキリとさせる
フェアプレーポイントについてや、今回日本が時間稼ぎをすることになった経緯、試合の大まかな流れについては多くのメディアなどで目にする機会も多いと思うので敢えてここでは省きます。
1つ、大幅に変更があったスタメンについて触れておくと、キャンプ地のカザンを含めかなりの暑さになっているロシアの地で、コンディション等も考えた上でさらにチャレンジの意味も含めて選んだスタメンがあのメンバーだったのだと思います。
しかし結果ここまでいい形できていたメンバーに変更を加えたことは、裏目にでることになりました。試合終盤にあのパス回しをしなければならなくなったのも、それによる部分がかなり大きかったと思います。これにより、西野監督は「1つ目のギャンブル」に負けることになりました。
本題に入り、まず今回の件について大きく2つの立場に分けるとこんな感じだと思います。
まあすでにお気づきだと思いますが、僕は完全にBの立場で、今回日本代表がやったことに対して何の問題もないと感じています。
今回は基本的に【A】側の意見の1つ1つに焦点を当てながらという流れで自分の意見を述べていきます。
まず最初に確認しておきたいのは、僕が今回のブログで使う「勝つ」「勝った」という言葉は、単純に「試合に勝った、負けた」の話ではなく、
「勝った」=「決勝トーナメントに進出した」
という意味で使いますのでそれを頭に入れておいて欲しいです。なぜなら、後からも述べますが、W杯の最初の3試合は一発勝負のトーナメントとは異なる小規模のリーグ戦という特別な形で、「目の前の1試合を勝つこと」より、「3試合トータルでの結果」の方がより重要視されるためです。
では早速意見を述べていきます。
⚫️何もルールに反してないという事実
まずAの2の意見についてですが、これは「何をもって正々堂々というのか」という面から考えるとまた「人それぞれ」という厄介な結論になってきますが…(笑)。
僕自身の意見でいえば、ルールに反していなければなんの問題もないと思います。
そもそもスポーツですから、ルール内のことであればハッキリ言って何をしても問題はないんです。これはBの4に関連づけられる僕の意見です。
例えばこれが、「ウラで結果に対して賭けが行われていて、それをピッチ上の選手や監督も知っていた」などの事があれば、これは「八百長」にあたりますし、ルールに反するので絶対にあってはならないです。
また、例えば「日本の選手がドーピングをして試合に出ていた」のであれば絶対にあってはならないし、僕も責めまくります。
今回日本がやったことは全て「ルール範囲内のこと」なのです。そういうルールが与えられえた上で、目の前にグループリーグ突破のチャンスがやってきて、それに沿って任務を実行しただけ。ここになんの問題があるのでしょうか。
もし何か文句を言うのでれば、こんな他国の細かい結果に影響されてしまうようなレギュレーションをつくったFIFAに文句を言うべきです。日本は与えられたルールを最大限に活用して決勝トーナメント進出という結果を勝ち得ただけのことです。
こういう意見には大概、「いやルールに反してないのはわかってる。でもそんなん夢がないし、サッカーはエンターテイメントなんだから最後まで全力を尽くすべき」という今回最もよく見かける意見がぶつけられてきます。次はその辺に対して意見を述べていきます。
⚫️最低な試合は絶対にしてはいけないのかーゴールを奪うことだけが「勝つための方法」ではないということ
次はAの3.4についてです。
これに関してはあまり議論の余地がないします。はい、確かにあの最後の10分間は面白くなかったです。それは現地で観ていて僕も感じていたので間違いないです。面白かったか面白くなかったかで言えば絶対に面白くなかったですし、間違いなく「クソ」試合でした。「最低な」試合です。
ただしそれは、「あの10分間だけ切り取る」そして「サッカーとはお互いが攻めあうという展開が面白いものなんだ」という2つの大前提が存在する上での意見です。
まあサッカーの試合を観る上では「お互いが攻め合わないと面白くない」という風に考える人が99.99%だと思いますし、シンプルにあの「10分間のただのパス回し」だけに面白さを見出している人がいればそれは相当な変態かドMです。
ただ、その背景について色々踏まえた上で考えると、一概にあれが「面白くないもの」であるとは言えなくなってくると僕は考えます。
僕にもあれが「クソ」で「最低なもの」だという認識はあります。ただ、
「最低の試合」=「してはいけないもの」
という風に考えないから今こういう風にブログを書いているわけです。
もうこの辺についてはハッキリ言いますが、「サッカーの試合をたくさん観ている人」ほどこういう考えに至ると思います。なぜなら、サッカーにおいてこれはよくあることで、単なる「勝つための手段」の1つにすぎないからです。
「攻撃してゴールを奪う」ということは勝つために「最低限必要なこと」に過ぎず、それ以外の「勝つための方法」は極端に言えば100個くらいあります。
突然アナログになってすみません…とりあえず自分の言いたいことを紙にまとめてみました。
つまりは、「攻撃してゴールを奪いにいく」ことも「時間稼ぎをする」ということも、どちらも「勝つための方法」という意味では全く同じ類のことなのです。これはBの6にあたる僕の意見です。
今回西野監督は、あの状況になり、様々な「勝ち方」が思い浮かんだ中で、苦しい思いの中、ギリギリの判断として「ボールをまわして時間稼ぎをする」という選択肢を選びました。
僕はその考えに至った経緯まで想像して、この展開は「面白い」と感じました。
そういう意味で、あれはエンターテインメント性のある出来事です。
もう言ってしまえばこれが全てで、今回最も言いたかったことです。そして何度も言いますが、この「想像力」に関しては「サッカーの試合をたくさん観ること」でしか養えないと思います。この部分はBの8に関連します。
別にたくさん試合を観る人が偉いとは思いません。ただ、そういう根拠なしにただ目の前で見せられているものが面白くないという理由だけで、まるで日本代表が「闘うことを放棄したクソのような展開をしているだけ」という風に安直に判断して無闇に批判するのには、どうにも納得がいきませんでした。
ある意味では、あの時日本代表は色々な可能性、色々な思惑と闘っていたのです。
僕はそれが理解できる人間でよかったと心から思いました。
⚫️「アンチフットボール」とはなにか
もうほとんど片付けてしまいましたが、Aの5.6についても述べます。
サッカーにおける「エンターテインメント性」「何をもって楽しいと思うか」というものは難しく、これこそ「人それぞれ」と言ってしまえばそれで終わりですが、多くの人は「攻撃の展開がたくさんあって、ゴールが入る試合」が面白いと感じます。そのせいで今回のような批判に晒されてるわけです。
ただ、僕は昔からモウリーニョの「ゴール前にバスを留めるサッカー」も全然アリだと思うクチで、スペイン代表のシャビがよく全世界に向けて言っていた「これはアンチ・フットボールだ、面白くない」だの何だのの意見も「うるさいな笑」としか思わなかった人間です。
そのため、自分の中に「これが面白いサッカーだよね〜」というものは存在していたとしても、それ以外のサッカーを否定しようなんて一度も思ったことはありません。
そういう人には、『あなたが思う「サッカー」が「サッカーのすべて」じゃないんだよ』と言いたいです。
「自由な戦術とプレーがあり、色々な思惑や事象が存在する」それこそがサッカーの魅力の1つであり、これだけ世界の多くの国で長く親しまれる理由の1つです。
「アンチ・フットボール」とはなんでしょうか?そもそもサッカーに「絶対こうあるべき」なんて決まりなどない時点で、それは成り立たないと僕は考えます。
その事実に基づいて考えると、今回西野監督が選んだ戦い方は必ずしも不正解ではないと言えますし、「エンターテインメント性」を見つけ出そうと思えばいくらでもできると思います。
「なにをもって楽しいと思うのか」という選択肢をたくさんもっている人ほど、サッカーの奥深さをより知ることができると思います。
「サッカーの奥深さなんて知らなくていい」「そんなのどうでもいい」っていう人はそれはそれでいいと思いますし、別に僕はこれを押し付けようなんて思っていません。もし押し付けられていると感じたらすみません。
とりあえず一番言いたいことは言えたし、また長くなりそうなので分けてきます。日本は今多分遅い時間でしょうし…(笑)。一旦更新しなきゃ!
言いたいことがあまりまとまってなくて読みにくてすみません。次はもっと細かい部分で、自分の意見を述べていきます。
こちらが後編です↓
ロシアW杯【7日目】〜vsセネガル、さよならウラルの街〜
こんにちは。タッキーです。
アルバロ・モラタと同じく背中の痛みが億劫なロシアW杯旅行7日目は、いよいよGL第2戦のセネガル戦当日です。
合計4日間滞在したエカテリンブルクも今日が最終日で、最大の目的が待ってます。
⚫️チェックアウト~スタジアムまで散歩
3泊もして本当にお世話になったホテルに別れを告げ、時間もあるので荷物を持ってスタジアムまで散歩がてら歩いていくことに。
それにしても僕の泊まったホテルはテレビがちょっと古すぎる以外、最高でした!!郊外にあるものの、フロントの方もすごく優しく、部屋も綺麗でご飯も美味しかったです。
チェックアウトの際には、一番お世話になった「イブラヒムさん」も少し名残惜しそうでした…(勝手に思ってる)。
みなさん、エカテリンブルクに泊まるときはぜひ「Bolshoy Ural na Stachek Hotel」へ!!似てる名前のホテルもいっぱいあるから間違えないで!!目の前にめちゃデカいスーパーもあるよ!!
てな感じで、ホテルを出るといきなり散歩してたロシア人親子に写真をお願いされました!今日は幸先がいいね。
大通りに出ると、この前はトラムに乗ったので、今日はトロリーバスに乗ってみようと思い、荷物を担いで乗り込みました。チケットはトラムとおんなじ感じでもちろんタダです。
5秒くらいで終点に着いてしまって「なんだこれ」と思って、普通にトラムに乗り換えました。まあ経験。
その日はなぜか頭が冴え、「どうせ試合終わったら駅まで行くんだから、荷物スタジアムに預けるより駅に預けておいたほうが楽じゃね!?」と天才的発想が湧き出て、先に一旦駅の方へ行くことにしました。
駅前のお店の入り口で「一旦座ろうかな~」とか考えていると、怪しいセネガル人サポーターに声をかけられました。ここにきて初めてセネガル人サポーターと絡む!今までどこにいたんだ!!
「日本人じゃん!写真撮ろうぜ!」的な絡みかと思ったら、普通にセネガルカラーのブレスレットを売りつけられました。「400ルーブルでいいよ」って言われたけど、誰も欲しいとは言ってない。
まあでもせっかくだからいいかと思って財布を覗き込みましたが、300ルーブルとあと大きいお札しかなかった…。「300ルーブルじゃダメ?」と交渉したところ「オッケー」ってことで買いました。まあ300ルーブルでも高いけどな。日本円で500円くらいです。
そのあと「今日はお互い頑張ろうね」ってことで写真とってバイバイ。
つけてみたらめっちゃユルユルやんこれ!!誰の腕基準で作ってんだよ!!まあわかってたしこれも旅の醍醐味!!
駅の前のお店で一旦座ってブログを書くことにしました。ちょうどお腹も減っていたので、これを頼みました。あまり知らなかったのですが、ロシアでは実は餃子が有名らしく、スーパーや飲食店などいたるところで売ってました。
*ペリメニと呼ばれる水餃子で、ロシアの身近な郷土料理の1つのようです。
ということでせっかくなので食べてみた!ウマかった!!まあ餃子はいつどこで食べてもウマい!!
しっかり休憩したところで駅に荷物を預け、イゼット川沿いをスタジアム方面に向けてトボトボとまた歩き始めます。
めっちゃ天気いい…なんやこの綺麗な建物。絵みたい!!
川岸でアコーディオンを演奏するおじいちゃんです。和やかな休日の雰囲気とマッチした素敵な演奏でした。
この日は日曜日ってことで日本人やセネガル人だけなく、中心地は普通に地元のロシア人もたくさんいてとても賑やかでした。まあそりゃそうか。
トイレに行きたくてショッピングモールに入ると、こんな仕様に!!高まる!!
試合当日ということもあって、この日は本当に人が多くて賑やかでした。
超イカしたセネガル人サポーターがいました。なんかインタビューとか受けてたけど何者?
スタジアム近くに来ると、ここにも「FAN ID センター」が。おいおいFIFAはどこまで手厚くサポートしてくれるんだよ!!
⚫️スタジアム到着
日本人・セネガル人・ロシア人の大群に流されながら休日の賑やかな通りを歩き、テンションを徐々に高まらせつついよいよスタジアムに到着です。
出ました。第二戦の地、「セントラル・スタジアム」です!!
もう100回くらい画像見てましたし、周知の事実でしたが、それにしてもやっぱり生で見ると迫力がすごいです、この仮設スタンド。いや飛び出しすぎ。
まるで通常のスタジアムの後ろ側に巨大ジャングルジムが増設してくっつけられてるかのようでした。語彙力…
例によっていろんな人と写真をとりつつ、記念カップを手に入れるためビールを買いつつ、いよいよスタジアム内部へ。
これはスタジアム内に入ってすぐの写真なのですが、このスタジアムのことを知らない人にこの写真を見せても、「サッカースタジアムの中の写真」ってことはわからないでしょうね…ってくらい異様な光景です。
席に到着しました!コロンビア戦より近い!これは高まる!!
そしてサポーターも、コロンビア戦の時と打って変わって、今度は逆に6割くらいが日本サポーターでした。驚いたのは、地元のロシア人サポーターもかなり多かったことです。ゴール裏の恐怖の仮説スタンドがロシア人専用のエリアで、そこにほとんどのロシア人サポーターが座っていました。
僕の席はちょうどその仮説スタンドの前のエリアの最後列で、後ろを振り向けばすぐ絶壁の仮説スタンドでした。
ちなみに日本の有名なサポーターの方がハチマキを配る活動をしているようで、頭に「必勝」とか「日本」とか書いたハチマキを巻いているロシア人の方もたくさんいらっしゃいました。
今回はたくさん集まった日本サポーターも全く閉塞感がなく、第二戦をこういう風に迎えられるということに皆喜びを感じているかのようでした。セネガルサポーター、地元のロシアサポーターも含めて皆が嬉しそうな表情をしており、第二戦にして「あぁW杯だ」という実感をさらに強く抱くことになりました。
試合はみなさんご存知の通り、最高のテンションと内容で強敵・セネガル相手に引き分けの結果でした!「勝てる内容だった」という声も多いみたいですが、僕個人は十分すぎる結果だと思います。
前半日本の攻めるゴール側だったのですが、目の前で乾のゴールが決まったときの嬉しさとスタジアム全体の盛り上がりといったら、言葉では表せられないくらいでした。
気になって試合中に何度か後ろを振り返ってみましたが、仮説スタンドはこんな感じです。
最初セネガルの先制点が決まった時、ロシア人が大喜びしていたので、「あれ?今日はロシア人はみんなセネガルを応援してるのかな…?」と思いましたが、そのあと日本のゴールが決まった時も同じように喜んでいました(笑)。
どちらを応援しに来たとかではなく、純粋に地元で行われる「W杯」というショーを楽しむために彼らは来てるんだ、と理解してなんだか嬉しい気持ちになりました。
実際、試合が終わったあと、何人かのロシア人に「最高のゲームだった」と楽しそうな笑顔で言われました。今日の試合を楽しみにして観に来たロシア人の方々にこんな風に言われて、日本代表のことが誇らしくて嬉しくてなんとも言えない高揚感に包まれました。
セネガルサポーターにも、「ナイスゲームだった。共に決勝トーナメントにいこう」と言われ、嬉しくなっちゃいました。さっきから嬉しくなってばっかり!!
ただ、それは初戦コロンビアに勝った時とはまた違う色々な嬉しさでした。
サッカーの試合を観てるといろいろな形で喜ぶことがありますが、この日は本当にシンプルに良い内容のサッカーをして、楽しい気分になりましたね、うん。
そんな夢のような気分の中、ふと現実に戻りスタジアムの中から仮説スタンドをみると、やっぱり異常でした(笑)。なんだこのスタジアムから仮説スタンドまで幅の狭さ…
夢のような時間が終わり、実は次のモスクワ行きの寝台列車まで時間がそんなにないので、急いで現実に戻ります。
タクシーはおそらく捕まらないと思ったので、早歩きで駅まで行くことにしました。その間もたくさんのロシアサポーターに声をかけられ、いい気分でルンルンでした。
駅まで歩いていた途中、ふと横をみると家族と一緒に5歳くらいの可愛いロシア人の男の子が歩いていたので、声をかけて腕につけていた日本代表のリストバンドをあげました。
渡した時はちょっと驚いた顔をしたましたが、その後は嬉しそうに腕につけてはしゃいでいました。そんな姿みたらこっちも嬉しくなるよう…
その後なんとその子の美人なお母さんから「ありがとう!!」と頬にキスをされ(やばい)、お返しにロシアW杯のキーホルダーをもらいました。今回の旅で1番の思い出になったかも…(笑)。
その後記念写真を撮って、その家族とはお別れしました。首からFAN IDをぶら下げていたので、おそらく日本の試合を観た帰りだと思いますが、その後嬉しそうにリストバンドをつけて家族と手を繋いで帰る姿に、なんだかこっちも癒されました。
ていうか、ロシアの子供いちいち可愛すぎんだよ!!なにこれ!!
とかそんなことしてたら時間がマジでギリギリになってきたので、めちゃ焦ってそっからダッシュで駅まで向かいました。いやいやモスクワまでの無料寝台列車乗り過ごしたらマジでシャレにならん。
汗だくで急いで荷物を受け取って、駅員さんにチケットを見せて「この列車は何番ホームですか!?」と聞いたら、なぜかすごい余裕そうな顔をして「ふんふん」とじっくりチケットをみていたので、「おいこいつ正気か」とか思ってたら…
「このチケットに書いてる時間はモスクワ時間だから後2時間あるよ🎵」
とドッキリ大成功の時みたいな顔で言われて魂が抜けました。ごめんなさい正気じゃないのは僕でした。
てか、チケットもエカテリンブルクの時間で書いてよ!!笑
とか思いましたがまあいいやと思ってその後は駅の休憩所でコロンビアvsポーランドをゆっくり観ましたとさ。おしまいおしまい。
まあオフザケはこの辺にして、サランスク同様、エカテリンブルクも一生心に残る最高の街になりました。いやほんとに最高!!!
次はモスクワまで怒涛の30時間移動じゃいっ!!かかってこいや!!
ロシアW杯【6日目】〜クオリティよりコミュニティ〜
こんにちは。タッキーです。
ロシア人にあげようと思っていた日本のお菓子の半分くらいを結局自分で食べてしまって後悔している6日目です。
前日丸一日エカテリンブルク観光で疲れてグッスリ眠れました。ていうかグッスリ眠れなかった日が人生で今までそんなにないので1日観光したとかそんなのあまり関係ない気がします。
この日は夜まで特にすることなく、用事の時間までずっと溜めていたブログを書いたり今までのW杯のハイライトを見たりしてホテルの部屋でまったりしていました。
その夜の用事というのが、「日本人の現地コミュニティでの飲み会」です!!でました!!
⚫️日本人現地観戦コミュニティなるもの
ここにきて初めていうのですが、今回の旅行を始めるにおいて、僕は村上アシシさんという方が運営する、「日本人現地観戦コミュニティ」なるものに加入しました。
これは形としてはFacebookのグループに入ることで、同じ現地観戦の方や運営の方々から様々な情報をいただき、みんなで助け合って役立てていこうというものです。
もちろんW杯を見に行くことはおろか、海外旅行すら初めての僕なので、わからないことと言ったら山のようにあります。
基本的にそういうのは「まあなんとかなるか!」で済ませるタイプなのですが、「いやでも入るに越したことはないよね」と僕の中の天使が囁いたので入ることにしました。
…という成り行きだったのですが、今考えれば、本当に入っていて良かったです!!マジで役立つ情報しかないです!!
例えばどんなことが役立ったかといえば…
・モスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市を始め、日本戦が行われる各地のおみやげ屋さんや美味しいお店の情報
・各地のスタジアムの荷物置き場の有無やセキュリティの厳しさについて
・各地の公共交通機関について、「この街はW杯の間スタジアムまでのトラムが走っていない」など
もちろん現地に早乗りした方もいるので、そういう方々が実際に経験した上で提供する「新鮮な情報」は本当に役立ちます。てかそんなの役立たないワケがない(笑)。
さらに有名サッカーライターの方などもそのグループに入っているので、日本代表を始めとしたロシアW杯の様々なニュースや情報をすぐに手に入れることができるのも嬉しい部分です。
その中でも特にありがたいと感じたのが、この「日本人同士での現地での飲み会」でした。
一人旅が好きな僕ですが、なんだかんだ長期の旅行になると、日本人と喋りたいなとも思ってきます。ちょうどそう思い始めた頃だったので、本当にありがたい機会でした。
ちなみにこの会はサランスク、エカテリンブルク、ヴォルゴグラードと日本代表の試合が行われる各地で毎回行われています。
サランスクの方は締め切りに間に合わなかったので参加できませんでしたが、今回のエカテリンブルク、そしてヴォルゴグラードの会に参加させていただくことになりました。
いずれも大人数の会です。サランスクはなんと100人規模で集まったそうです。今回のエカテリンブルクの会は70人ほどでした(たぶん)。
グループ自体の規模は300人ほどです。これほどのグループを運営していただくだけでなく、大規模な飲み会の運営までしていただいた村上さんには感謝の気持ちしかないです。ありがとうございました。
本題の飲み会自体は、すごく楽しかったです。もちろん全員知らない方々でしたが、いろんな話を聞くことができました。もちろんサッカーに関わる仕事をされている方も多く、他ではあまり言えないような貴重なお話も聞くことができました。
中でも時間をかけてお喋りさせて頂いた2人の会社員の方々には、楽しい時間を過ごさせて頂いたので感謝してます。帰りにしっかりLINE交換しました(笑)。
そして料理もめっちゃ美味しかったです。こっちにきて初めてまともなロシア料理を食べた気がします。
そして途中の記念撮影のタイミングで外に出た際には、みんなで集まって日本のチャントを歌ったりして大盛り上がりでした。道を歩いていたロシア人の方々も皆足を止めて写真を撮ったり、一緒にチャントを歌ったりして、その場は急にスタジアムの一角に様変わりしました。本当にその瞬間にいてよかったです。
その出来事も、僕の今回の旅の中の「W杯の醍醐味を感じたシーン」の1ページとして思い出に刻まれました。
ロシアという遠い地で普段馴染みのある日本の方々に会うというのも、また新鮮で楽しいものですね…
旅のクオリティを極めるよう努力するのも大事ですが、こういう出来事がたくさん増えるように努めていくことのほうが思い出に残る旅行にするためには重要なことなのかもしれないですね。
帰りは夜のイゼット川沿いを歩いて帰りました。相変わらず綺麗です。夜9時だけど若干明るい。
イゼット川沿いのこの広場はこの時間は若者が集まる場所になってました。
なぜかモンスターボール。
なんだこの建物は。綺麗すぎかよ。
てな感じでホテルに着いて、ドイツvsスウェーデンを寝っ転がって観てたら(これが悪い)お約束通りいつの間にか寝てて、トニ・クロースの劇的スーパーゴールを見逃しました!!もう慣れた!!!笑
なんか久しぶりにまともな内容のブログになりました(笑)。次はいよいよセネガル戦についてです!!(もう遅い)
ロシアW杯【5日目】〜エカテリンブルク1日観光〜
こんにちは。たっきーです。
いきなり余談ですが、僕が大きな荷物を引きずって街を歩いているとロシアの人々が皆「初めて一人でおばあちゃんちに来た孫」を見るような目で見てくるのはなぜでしょうか。
最初に冗談をぶっ込む余裕も出てきました、5日目のロシアです。
昨日は初めてこの旅でホテルにありつけて大喜びでしたが、モドリッチがアルゼンチン相手にスーパーミドルをブチ込むのを見逃すくらいグッスリ眠れたので、今日は丸一日エカテリンブルクの観光をします。
⚫️トラムに乗って街中へ
ホテルを出たのは、12時過ぎでした。エカテリンブルクは今回訪れる街の中でも特に夜が短く、夜9時でも平気で明るいです。
そのため、朝早くから意気揚々と観光に行くともう夕方になる前にへばってしまいます。1日が長いことも考慮して、昼過ぎから観光へ出かけることにしました。
部屋を出てエレベーターの方へ向かうと、そこには前日フランスに負けて敗退の決定したペルー人の親子が物寂しげな表情をして荷物を持ち佇んでいました。
今回のW杯は非常に盛り上がってますが、勝者の陰にはもちろん敗者の姿がある。夢のような世界にいた僕はその悲しげなペルー人の姿を見て、楽しいW杯にもう1つの現実があることを再確認しました。
気を取り直して外に出ます!
まずはホテルを出て大通りから初めてのトラムに乗ります。ロシア語読めないので、どれがエカテリンブルクの中心地に行くやつかはよくわかりませんでしたが、「とりあえずまあ乗りゃええやろ」ってことで方向的に合っていそうなやつに乗りました。
乗ったらすぐイカツいおばちゃんにこの紙を渡されます。お金を払おうとしたら、「いらない」と言われました。
「あれ?」と思い紙を見ると右下の方に「FIFA 2018」の文字が。
FAN IDが有効なのは試合開催日当日だけなのでは?と思いましたが、どうやらその辺は割とテキトーみたいです。まあ無料で乗れたのでラッキー。
⚫️️️〝血の上の教会〟ことフラム=ナ=クロヴィ
まず最初にエカテリンブルクで観光するならここは外せない!と言われる〝血の上の教会〟ことフラム=ナ=クロヴィに来ました(ちゃんと調べた)。
この日はあいにくの雨模様で肌寒かったですが、このフラムなんとかは本当に綺麗でした。来て良かったです。
なぜ血の上の教会と呼ばれるのか、とかそういう歴史的な話に興味がある方はぜひご自身で調べてください!ハッキリ言いますが僕はそういうのはあまり興味ないです!!視覚がお腹いっぱいになればOK!!!
ただ、そういう歴史的な背景に関する知識がないとしても、中に入ればその荘厳な雰囲気と圧巻の美しさから、普段なにかを信仰するという文化がない日本人の僕でも、そこが特別な場所であることはヒシヒシと肌で感じられました。
残念ながら中は撮影禁止なので写真はありません。でもペルー人は普通に大はしゃぎでパシャパシャ撮ってました。おい!!さっきの寂しげな姿はどうした!!!切り替えの早さメキシコ代表かよ!!!
てかここでもペルー人!!どこまでもペルー人!!
⚫️エカテリンブルクの中心街へ
フラムなんとかがあった小高い丘を下り、街の中心地があるイゼット川の方へ歩いていきます。
途中大きな映画館があり、その前には陽気な二人のおじさんの銅像がありました。どうやら世界で初めて映画を撮った人のようです。ウソです。知らないです。
こっちに来て気づいたことの1つなのですが、街中のいたるところに銅像があります。本当に多いです。おそらくその街に関わる歴史上の人物なのだと思いますが、日本にはこういう文化はあまり無いので新鮮でした。
イゼット川に辿り着きました。この川付近がこの街の中心地です。
川沿いに南へ歩いていると、侍の格好をしてちょんまげをつけた日本人サポーターの方に出会い、「写真撮ろう!」と言われたので撮りました。
どうやら有名な日本のサポーターの方みたいです。その後もロシア人に大人気でたくさん写真を撮ってました。外国人はサムライとチョンマゲが大好きです。あとニンジャも。
このアメリカの体に悪そうなお菓子の色をしている建物は、「セヴェスチアノフの家」という観光地です。ここは、僕が見た限りではここに来て最も「色合いが綺麗だな」と思った建物でした。本当にキレイです。
せっかくなので隣接している博物館へ。値段は大人250ルーブルだったかな?確か。忘れた…。
ここは撮影OKでした。どうやらエカテリンブルクの工業や文化に関する貴重品を展示している博物館のようです。現地で採取された鉱石を使って作られた壺や指輪などは本当に綺麗でした。個人的にこの1枚目のような色合いが大好きなのでたくさん写真撮りました。
そしてここでもペルー人。コラッタ並みの遭遇率です。
やっぱこの色合い好きです。キレイだ…。
オオカミです。なんかキレイに撮れましたので載せときます。
「なんだかよくわからないけど可愛いね」シリーズ3連発です。
2枚目は「ドッキリ大成功の瞬間」かな?
博物館を出て、川の反対側の方へ歩いて行きます。
街中にあるコンパクトな教会です。これでさえも美しい。
見つけた瞬間「おぉっ!」と思ってしまいました。ロシアW杯モニュメントです!!これは超絶適正写真スポット!!ここで撮らなきゃドコで撮る!!SNSの背景画像はこれで決まりじゃ!!
ということで近くのロシア人のおいちゃんにお願いして撮ってもらいました。
なぜこの目の色にした?という疑念を抱かざるを得ないあまり可愛くないクマのモニュメントです。
「すごい勢いで水が出る場所」です。
銅像と同じく、噴水もいたるところにあります。いちいちスケールがデカい…。
本当にキレイな街並みです。
いよいよ街の中心地に来ました。写真は市庁舎の写真です。夜撮った方がキレイだったのでそっちを載せます。
道路を挟んで市庁舎の反対側に、有名な「1905広場」と「レーニン像」があります。このあたりは本当に大きい広場になってます。
ちょうどお腹が空いてきたので、正面にあるデカめのショッピングモールに行きます。入り口にはこんな看板もありました。当日行われる試合です。
ショッピングモールの前はこれまた広場になっており、若者を中心とした憩いの場となっております。
中に入ります。やはりサランスクの時と比べるとかなり大きいです。天神パルコみたいな感じです。
そしてデパート内にも銅像があります。
エスカレーターを登ると、FIFAのチケットセンターとFAN IDセンターを立て続けに発見しました。どうやらエカテリンブルクのW杯に関するこういう施設はこのショッピングモールに全て集まっているようです。
ここでチケットやFAN IDをなくしたりした人は発行できます。また、チケットセンターではまだ余っていれば新規にチケットを購入することもできます。
なんかその街ごとのこういう施設を発見する流れ、「完全にRPGだな」って途中から思うようになりました。
フードコートに来ました。絶対美味しくないってわかっておきながら、好奇心のみでロシアのお寿司を食べることにしました。味についてはご察しの通りです。
ショッピングモールの脇へ出ると、「ヴィネらストリート」というエカテリンブルクで有名な通りに出たので散策してみることにしました。
ここは歩行者天国になっており、脇には多くの飲食店や服屋さんなどが立ち並び、ベンチやキレイな花壇も多くあり、若者で溢れかえっていました。
やはりここにも銅像です。誰だ。
ここは本当に歩いていて楽しかったです。もっとたくさん写真を撮ったのですが容量がなくなるのでこの辺にしときます。
⚫️ここがオススメ!!
そのストリートを抜け、しばらく歩くと「サボール・アレクサンドラ・ネフスコヴォ」という教会にたどり着きました。血の上の教会に負けないくらい綺麗です。
ここがかなりオススメでした。地元の人しかお祈りにきてない感じで、中は血の上の教会よりもさらに荘厳な雰囲気でした。血の上の教会は正直有名すぎるため、観光地化していてちょっとワチャワチャしてますが、ここは郊外にある分、観光客は全くおらず、僕も入った瞬間思わず「おぉ…」と声を上げてしまいました。
入るのもためらうくらいです。でもここは本当に来てよかったと思いましたし、正直本場のロシア正教会の雰囲気を味わいたいなら血の上の教会よりもコッチの方がオススメです。
ここにはさすがにペルー人は一人もいませんでした。なんだか勝った気分です。
⚫️高層ビル「ヴィソツキー」
そのあとはその辺をぶらぶらしつつ、いろんなところで写真を撮りつつ、ロシア人に挨拶しつつ、でしたが…
エカテリンブルク1の高層ビル、「ヴィソツキー」にたどり着きました。
ちなみにこの名前はロシアの伝説的シンガーソングライターである「ウラジミール・ヴィソツキー」に因んで名付けられたそうです。興味のある人は調べてみてください。
金払ってわざわざ高いところに登ることの良さがあまりよくわからなく、東京に住んでいながらいまだに東京タワーやスカイツリーにも登ったことのない僕ですが、せっかくロシアまできたので登ってみることにします。
展望台は52階で、一人350ルーブルでした。
上に登るとなんだかんだテンション上がっていっぱい写真を撮ってしまったことは秘密ですが、一番綺麗に撮れたであろう写真を載っけときます。
ヴィソツキーから見た「セントラル・スタジアム」です。わかっていながら、何度見ても飛び出したバックスタンドが意味不明です。ジェットコースターかよ。
そのあとは色々ぶらぶらしましたが、いい感じに日が暮れてきたので、綺麗だとウワサのイゼット川の夕日を見に行きました。
確かに綺麗です…今日は色々な綺麗な建物を見ましたが、なんだかその中でも一番キレイだなと感じました。
帰り道に撮った血の上の教会・夕日バージョンももちろん綺麗でした。
疲れ果てたのでタクシーで帰りました。ロシアで使ったタクシーについてはまた書きます。帰りにまたあのスーパーに寄り、色々おつまみを買いました。今回はちゃんとサーモン買えたぞ!!!
今日も1日お疲れ様でした〜〜。ほんとよく歩いた。
そのあと寝っ転がりながら見たセルビアvsスイスの最後の方をしっかり見逃し、この日もグッスリ眠れました。もうこのパターンいい加減やめたい!!!!笑
ではまた!
ロシアW杯【4日目】〜ロシアのスーパーおそロシア〜
こんにちは。タッキーです。
今回はロシアの旅4日目のことについて書いていきます。もはやただの日記になりつつあります。まあ最初からそのつもりでしたが。
⚫️エカテリンブルク到着〜今回初のホテルへ
約24時間寝台列車に揺られ、第二戦の都市・エカテリンブルクに到着しました。やった〜!
なぜテンションが上がっているのかというと、今回の旅でようやく初のホテルにありつけるからです。
実はここまでロクにシャワーも浴びておらず、洗濯物を余計に増やしたくないため着替えてもいなかったので正直最悪の状態でした。人生でこんなに風呂に入らない時間が長かったのは産まれて初めてです。
まあ最初からわかってたことだし、これもたびの醍醐味です。なんだか、「これも旅の醍醐味!」って魔法の言葉ですよね。なんでもできちゃう。
エカテリンブルクは人口約140万人(京都市と同じくらい)の〝ロシア第4の都市〟で、ウラル山脈中部の東側にあり、イゼット川沿いに発展したウラル地域の工業・文化・教育の中心地です(Wikipedia棒読み)。
位置的にも、アジアとヨーロッパの境目とも言える場所で、ロシアの中でも不思議な魅力を持った大きな街です。
駅を降りた瞬間に、サランスクより大きな街なんだということがよくわかるくらい都会でした。
ロシアはこれだけ広いので、モスクワと比べても時差があり、日本ーモスクワ間が時差6時間なのに対して、日本ーエカテリンブルク間は4時間の時差です。要はモスクワ基準の時間とエカテリンブルクとでは2時間の時差があり、それを忘れていた僕はついてすぐに「アレ?」と思い、急いで時計を合わせました。
そのとき時間は朝9時でしたが、もちろんすぐ観光するつもりなどなく、とりあえずホテル目指して地図を見ながら重い荷物を引きずり始めました。
来てすぐわかったのは、エカテリンブルクはサランスクと比べ、都会なだけに交通手段が非常に多いことです。
地下鉄が走っているだけでなく、トラムと呼ばれる路面電車や、トロリーバスと呼ばれる路面電車と同じく上の架線に繋がれ電気を動力として走る日本では見かけないバス、さらには普通の市バスなど多くの種類の公共交通機関が存在します。
こちらの黄色い方がトラム、そして緑の方が市バスです。
この青くて上の架線につながっているやつがトロリーバスです。わかりにくい写真ですみません…
これらに合わせてさらに多くの車がブンブン走っているわけですから、その交通事情は日本人から見るとハチャメチャです。よくこんなところ運転できるな…
それは置いといて、1時間ほど歩いたところで、ようやくホテルに到着しました。やったーーーーーー!!!
中心部からは離れていますが、その分安めで、地域密着な感じがして雰囲気の良いホテルでした。
自分以外は6割くらいがペルー人で、中には日本人の宿泊者も何人かいました。ここでもペルー人…。
特にその日第二戦のフランス戦が行われるとだけあって、ペルー人たちのテンションはアゲアゲでした。
受付でパスポートとバウチャーを見せレギストラーツィア(ロシアでの滞在登録)をしてもらい部屋へと向かいます。
ちなみに受付の若いロシア人のお兄ちゃんはどうやら英語が喋れないみたいで、代わりに横にいたアラブ系の「イブラヒムさん」が伝達事項を簡単な英語で教えてくれました。その人を含め、他のロシア人従業員の方もみんな優しく、本当にこのホテルを選んで良かったと思いました。
ちなみにその「イブラヒムさん」はその後も会うたびにニコニコしながら「ジャポン!」と声をかけてくれ、色々教えてくれました。
部屋に着きました。こんな感じです。
緑を基調とした爽やかで綺麗な部屋で、まさか旅の最初のホテルがここまでいいものとは想像がつきませんでした。
部屋に着くととりあえず荷物を整理し、充電するものはし、いよいよシャワーを浴びます。この時の僕は多分しずかちゃんよりシャワーのことが恋しかったと思います。
しかし中々お湯が出ず、しょうがなく受付に問い合わせると、お湯のスイッチを入れてから10分くらいしないとお湯は出ないとのことでした。しかもそのお湯が出る時間もほんの数分で、急いで全身を洗う必要がありました。
まあこの辺は海外の安いホテルだし、これも「旅の醍醐味!」。
あぁ!!!気持ちええ!!!
久々のシャワーに悶絶した後は、お腹が空いていたので日本から持ってきたカップヌードルを食べました。
なんだこの食いもん!!クソうめえ!!!
お腹を満たした後は、従業員の方に教えてもらいながら、洗濯をしました。
洗濯機は一階にあり、共同のもので、ここでも従業員の方は優しく教えてくれました。上に食べかけのパンが置いてあるのは謎ですが、一回の洗濯で100ルーブルでした。
干しました。これ役立つわ。パンツ載せてごめんなさい。
色々やるべきことが終わった後、ベッドでゆっくり2日目のことについてブログを書き、その後は部屋でまったりしていました。ご察しの通り、エカテリンブルク1日目は外に出て観光する気はサラサラないです。
こういう時に「いや、わざわざロシアまできたのだから空いた時間でとにかく観光せねば勿体無い!」と考えるのももちろん自由ですが、僕はそこまで観光に意欲がないので、「明日以降でいいや」とのんびりしてました。まあここは人それぞれ。
でもこの先もあることを考えると、こういう過ごし方の方が長続きする気がします。
とはいえまだ夕方でずっと部屋にいるにもアレなので、ホテル付近を散歩することにしました。
ホテル付近には大きな公園や大型スーパーがありました。公園を抜け、そのスーパーに行ってみることにします。
着きました。なんと読むのかはわかりませんが大きいです。
中には携帯ショップや飲食店など色々入ってますが、用はないのでとりあえずスーパーの方に向かいます。外国のデカいスーパーってなんかそれだけでテンション上がりまくりますよね。
W杯のコーナーもありました。
どこかで見た顔と思ったらロナウドです。ロシアでももちろん彼はスーパースターで、特にこの時期はメッシ共にどこにでもいます。
個人的に彼は「世界一有名な人間」なのではないかと僕は思います。
やっぱりロシアなので、お酒コーナーの充実がすごいです。この写真のやつが4列分くらいありました。
そしてやっぱりウォッカの種類はすごいです。
そしてやっぱり、ロシアはいちいちあらゆるもののサイズがすごいです。なんじゃこのレッドブル。死ぬわ。
そして後から調べてわかったことなのですが、なんとロシアでは生ビールをペットボトルに入れてお持ち帰りができるそうです。ビール好きなのですごいテンション上がりました。これ日本でも流行らないかなあ。無理かあ。
ロシアと言えば海産物で、特にサーモン。と勝手な偏見で思ってたのですがやっぱりすごかったです。
ちなみにこのイワシ?の塩漬けしたみたいなやつ?もすごかったです。これうまいよねえ。てかどんだけあんねん。
ロシアのスーパーではこんな感じでレジでべルトコンベアの上に置くと、そのまま会計のおばちゃんのところまで流れていくみたいです。
会計時におばちゃんにキレ気味で何かを聞かれましたがわからず怯えているとスルーされました。次の人のことを見るとどうやらポイントカードのことを聞いてみたみたいです。そんなんわからんわ…てかロシアの店員のおばちゃん基本キレ気味なのはなぜ…完全に「お前殺すからな」のテンションだったでしょ…。
とにもかくにも部屋に戻りました。今回買ったものはこんな感じです。
あれ…サーモンがない…
え、確かに買ったよね…どうやらレジの後袋つめの時におき忘れてしまったみたいです。まあええか。これも旅の醍醐味!(??)
買ったビールはこれです。この「バルチカ」というビールはロシアで最も親しまれている銘柄のビールのようで、種類ごとに0〜9までの番号が振られているのが特徴です。今回は最初なので最もクラシックな3番を買いました。
これが美味しいんです。口当たりはよくあるまろやかなビールかな?と思いつつ、後からガツンと小麦の香りがきます。これが海鮮系のおつまみと合うんですね〜。てか3番でこれって、9番は小麦そのものとかになるのか?
ドドン!!
と買ったもので簡単なおつまみを作りました。料理はそこまでですが、簡単なおつまみを作るのは好きなのです。サーモンないけど…
これは「ザグースカ」と呼ばれるこれまたロシア定番のおつまみで、パンの上にイクラやサーモンやピクルスなどを乗せる、前菜のようなものです。ロシアの人は皆これで乾杯するようです。
これまたウマイ!!!パンがほのかに甘いので、しょっぱい海鮮系とよく合います。我ながらよくできてる(乗せただけ)。
これ食いながらフランスvsペルー観て、ペルー応援しよう〜。
*ペルーは負けて敗退となりました(泣)
とか言ってても全然足りないのでホテルの飯を食いにきました。これもなんなのかはよくわからないですが抜群に美味しかったです。
とこんな感じのまったりした4日目でした。サッカー要素ねえ…
次の日は丸一日エカテリンブルク観光じゃいっ!!!
ロシアW杯【3日目】〜ハッピーターンはワールドな美味しさ〜
こんにちは。タッキーです。
遅ればせながら、ロシアW杯旅行3日目のことについて書いていこうと思います。
ロシア国内でも時差があるため、もはや何日目かもよくわからない状態ですが。
ちなみちに3日目は丸一日無料寝台列車に乗っていたので、それほど書くことがありません。そのため、寝台列車でのことプラス、これまでの旅の中で書きそびれたことやロシアでのちょっとした小ネタ的なことを書いていきます。
⚫️2度目の寝台列車
いろんな思い出が残ったサランスクに別れを告げ、今回の旅二度目の寝台列車に乗り込みました。
ちなみに前回のモスクワ〜サランスクは有料寝台列車で今回は無料だったので、何か違いがあるのかとちょっと不安でしたが、車両も同じもので特に大きな違いはありませんでした。部屋にコンセントがなくて廊下に出て充電しなければならないくらいでしたね。
前回撮りそびれたので、上のベッドからの写真を乗せときます。こんな感じです。
こちらはトイレです。思ったより綺麗でした。ちなみにこのトイレ、日本の新幹線と同じように「シュ〜………ゴォォッ!!!」って一瞬で流れます。中川家礼二のモノマネでおなじみのやつです。
前回は4人部屋で他の3人も全員日本人でしたが、今回は全く同じ4人部屋で、ペルー人と二人だけでした。
他にもその列車にはペルー人がたくさん乗っており、日本人は僕の乗っていた車両には見た限りでは僕以外にはもう一人だけでした。
理由としては、ペルーは6/16にサランスクでデンマークと対戦し、その後6/21にエカテリンブルクでフランスと対戦するという日程だったため、日にちは違えど第二戦まで日本と開催都市が被っていたからです。そのため今回の旅の前半は行くところ先々にいつもペルー人がいました(笑)。
南米勢の勢いの凄さはすでに実感済みだったので一瞬不安にもなりましたが、一緒の部屋だったペルー人はどちらかというとシャイであまり喋らないタイプだったので良かったです。
しかもすごく優しい人で、列車の中で買ってきたチキンを一緒に食べようと言ってくれたり、ジュースを分けてくれたり、本当によくしてくれたのですごく過ごしやすかったです。
お礼にあげたハッピーターンとこんにゃくゼリーをマジマジと見つめて「これは何?」という様子を見て、やはり文化の違いを感じました。特にこんにゃくゼリーの方を不思議な食べ物と思ったみたいだったのですが、「桃のゼリーだよ」と説明すると「フンフン」と納得してました。
向こうも英語は簡単な挨拶程度しかわからなかったので、会話はずっとスマホの翻訳機能を使ってお互い画面を見せあいながらしてました。
彼はEdgardという名前で、マドリードに住んでいるとのことでした。ロシアに来るまでは、リトアニアを経由してモスクワまで来たみたいです。
幼い子供がいるみたいで、家族を置いて今回一人でロシアまで見に来たそうです。ちなみにR・マドリーのファンで、ちょうどその時モロッコvsポルトガルをやっていたので、C・ロナウドがゴールを決めたことを教えると嬉しそうに喜んでました。
別れ際にfacebookのアカウントを教えてもらい、お世話になったお礼に「ありがとう」と500ルーブル札を渡すと、お返しにリトアニアのお札をもらいました(笑)。
僕もスペイン語は「グラシアス」くらいしかわかりませんが、余裕でコミュニケーションはとれました。遠路はるばるサッカーの祭典を楽しみにきたもの同士、その間に言葉などいらないですね。
夜パッと目が覚めて下のベッドを見た時に僕とEdgard以外にもう一人誰か知らないおっさんが寝ていて超びっくりしたこと以外は、今回の寝台列車の旅も特に大きなトラブルはありませんでした。
まあいいやってまたすぐ寝てしまったけど結局あれは誰だったんだ…
ともかく二度目の寝台列車での長時間移動にも慣れ、できることも増えてきたので、次の今回の旅最長のエカテリンブルク〜モスクワ間、30時間もなんとか乗り切れそうです。
⚫️書きそびれたこと、小ネタ
これじゃ内容が少ないので1日目からここまでで書きそびれたことや、ロシアに来て気づいたことなどをちょこちょこ書いていきます。
・ロシアの車事情
ロシアはとにかく車の運転が荒いです。来る前から調べて知っていたのですが、やっぱり荒いなあと思いました。日本以上に日常的に「プップー」とそこかしこから聞こえてきます。
あとこれはロシアに限ったことではないかもしれませんが、全体的に車が汚いです(笑)。あまり洗車の習慣がないのかな?
・ロシアの信号
それに関連してロシアの信号についてですが、ロシアの信号はほとんどの場合変わるまでの数字が表示されるのですごくわかりやすいです。それなのに変わる前に豪快に渡っていくロシア人もいますが…おそロシア。
・FIFAインフォメーションセンター、仮説トイレについて
今回開催都市の各地のいろいろな場所にこのような小さなテントを見ることができます。
中をのぞいて見ると、FIFAのスタッフのような方が、現地に来たサポーターに道案内をしたり、「ここにあれがあるよ」とかそういうのを教えたりしてました。
どうやら「FIFAインフォメーションセンター」というもので、開催都市各地に点々とあって、このように現地に来たサポーターに向けた「サポート」をしているようです。
ちなみにこういうところで働いているスタッフは皆FIFAの文字が書いた青色のシャツを着ており、今回開催都市のスタジアム付近を中心に、街のいたるところに歩いているので、何かあった時は彼らに話しかければいいようです。今回のロシアのもてなしに対する熱意が伝わってきます。安心できますね。
あとこのFIFAインフォメーションセンターの隣と有名観光地付近を中心に街中にこのような仮説トイレがあります。普段よりたくさんの人が街に滞在することによりトイレ不足になると考えられたためでしょう。サランスク駅を降りてすぐ目の前にもありました。
いざという時に便利ですが、多くの人が使うため、衛生面はあまり保証できないです。僕は既に2回使用しましたが、正直吐きそうでした…。
僕は基本的に本当に綺麗なトイレでしか用を足せないのですが、今回は海外に来るということでしょうがなく、「綺麗なトイレあきらめモード」のスイッチを完全にオンにしてきたので、ここまでなんとか乗り切れています。ただそこで用を足す時は完全に感情を失ってます。自分にそのスイッチがあってよかった…。
・日本サポーターのゴミ拾い
コロンビア戦後、前回大会に引き続き日本サポーターの「ゴミ拾い」が話題になりましたが、実は僕もこのゴミ拾いやりました。
試合開始前にスタジアム付近をブラブラしていると、どうやらそのゴミ拾いの主催者のような方に突然声をかけられ、「日本のサポーターの方ですね!もうゴミ袋はもらいましたか!?」と青いゴミ袋を渡され「おぉ!これか!」と思いました。若い青年二人組でした。
今思うと半ば強制的でしたが(笑)、僕も全然そういうのやる気あるので、試合後しっかりゴミ拾いしました。僕が座っていた席の付近は他にやっている人はいなかったので、ほとんどその付近を僕一人でゴミ拾いしました。途中日本人女性の方が手伝ってくれました。ありがとうございました。
僕は今回海外に初めて試合を見にきたので知らなかったのですが、どうやら試合後にサポーター同士でユニフォームの交換をすることがあるようです。
実際試合が終わった後、スタジアムを出て街に出るまで、5・6人のコロンビアサポーターに「ユニフォーム交換して!」と声をかけられました(最初は何のことを言っているのかよくわかりませんでした)。
僕としては自分のユニフォームをあげることに関しては全くもって問題ないのですが、他人の汗だくのユニフォームを触るのが苦手なので全部断りました。これに関してはコロンビア人だからとかではなく、普通に日本人でも嫌です…(笑)。
とはいえ、何事も経験で、せっかくロシアまでW杯を見にきたので次以降の試合のどこかでやってみようかなと思います。でも向こうが脱いだやつすぐ着るのは嫌やなあ…
ちなみに今回作った武藤のユニフォームをいきなりあげるのはちょっと勿体無い気がする(というか次の試合も着る)ので、今回3着持ってきた日本代表のユニフォームのうちの1つを次の試合の時は持ち歩いて、それをあげようと思います。持ってきててよかった。
何だかこの件に関して今回コロンビアサポーターと交換したある一人の日本人サポーターのTwitterが炎上してましたが、あれで炎上するのは正直よくわからないです…。
・まさかの旗とタオル交換
ちなみにこの話には続きがあり、サランスクで荷物置き場を求めて歩いていた途中、数人のロシア人に声をかけられ、「そのタオルとこれ交換しよう!」と声をかけられました。
自分が持っていたタオルはよくある日本代表のタオルで、まあいつでも買えるしいいやと思って、「いいよ」と言って「何と交換するの?」と聞いたら…
まさかのロシアの国旗のデケえ旗でした…いらねえ…
あのよくサポーターが背中に巻いてるやつです。
まあ思い出にもお土産にもなるやと思って「スパシーバ!」と言って受け取りました。そのあとはなぜかずっと背中に巻いて1日中歩いてました。
ちなみに今回予備の日本代表タオルも持ってきているのでそこは全然大丈夫でした。そんなつもりで準備したわけじゃないのに何でこんなに都合よく色々持ってきてんだ…
今回はこんな感じです。4日目、5日目のことも早く書かなきゃ…汗
ロシアW杯【2日目】〜さよなら思い出のサランスク〜Part.2
遅くなりましたが、ようやくホテルに到着しゆっくりすることができたので、ロシア2日目の続きです。
⚫️試合終了〜サランスク ぶらぶら
試合が終わってから次の日の朝まで時間を潰さなければならないという、ロシア2日目にして実は最大の試練だったこの日の試合後でしたが、サランスク中をブラブラまわったらなんとかいけました。
まず試合が終わって寝転んでた芝生から、大通りを西へと歩いていると、やっぱりコロンビアサポーターが騒ぎながら沢山歩いていました。
前回書いた通り、みなさん僕のことを見るや否や、「おめでとう!」とか「良いチームだったね!」って言ってくれました。本当におおらかなお国柄です。
特に印象に残っていたのは、「Are you happy?」って聞いてくるコロンビア人の人たちでした。日本だとなんかクサい感じになってしまいますが、向こうの人だと普通にサラッと聞くようなことみたいです。
質問にはもちろん、満面の笑みで「Happy!」と答えました。
西に進みながらなんだか騒がしい雰囲気がしていたので、大きな道を左に曲がると、明らかに観光名所っぽい建物があったり、大きなデパートのようなものがあったりする超広い広場みたいなところにでました。
色々な建物が集まっており、どうやらここがサランスクの街の中心的な広場のようです。
広場ではコロンビアサポーターや地元ロシア人などが歌たったり騒いだり、寝転んだりして本当に自由に過ごしてました。(ほぼコロンビアサポーターでした。)
こういうの見るというなんか南米人って羨ましいな〜って思います。勝手な偏見ですが、少しのことでは悩まなさそうです。
観光名所っぽいものは、すごく綺麗でいかにもロシアっぽい建物でした。僕はよっぽど有名で最初から知ってる場所とか以外は、基本的に先に調べたりせずに行くので、名前とかどんな場所とかは全然わかんないです。
でもその方が、先入観なしで楽しめますし、「ああ、思ったよりショボかったな」とか思ったりすることがないです。
*後から調べたところ、カフェドラリニ・サボール・フェオドラ・ウシャコヴァという教会でした。なげえ。でも本当に綺麗でした。
でもさすがにエカテリンブルクは滞在期間も長いし街も広いし、調べてから行くか…
その観光名所っぽい建物の前では、明らかに日本オタクっぽい地元のロシア人(どうやら大学の日本語研究会?ぽい)みたいな男女2人組に絡まれて、一緒に写真撮ったり日本語で挨拶したりしました。
最後にノートにサインして(それを出された時一瞬やばいやつかなと思いましたが大丈夫でした)、別れた後、なんだか騒がしい様子の方向へ、その正体を探りに行きました。
観光名所っぽい建物の左側へ進んだ方にあったその正体は、FIFAが運営する「FIFA FAN FEST」なるものでした。
僕はここで初めてその存在を知ったのですが、どうやら今回のロシアの開催都市各地にこのようなスペースがあり、有名歌手が歌ったり、超デカいスクリーンでパブリックビューイングをしたりと、ファンに向けて規模の大きいイベントを開催しているようです。
ただ、その入り口は厳重に警備されており、荷物検査とかもしっかりしていました。
入り口はこの人だかり…最初は何事かと思いました。
僕は結局夜にまたそこに入ることになるのですが、チケットとかFAN IDは確か見せなかった記憶があるので、おそらく誰でも入れるようです。
時間長いし今はいいやと思って素通りしようと思ったのですが、ここで素晴らしいものを発見。
なんと、荷物の預かり所です。えっ!試合のとき以外も荷物預かってくれんの!?
次の日の朝まで時間を潰さなければならない僕からしたらこれはありがてえと思い早速お願いするも、「No,place」とお断り。諦めかけた所、小さな地図を渡され、もう1つ荷物の預かり場所があるからそっちに行きなと言われました。
まあまあの距離ありましたが、ちょうど良かったのでぐるぐる歩きながらそちらに行くことに。その間もいろんな風景を撮ったり、「ニッポン!」といろんな人に声かけられたり、いろんな人と写真を撮ったりしながらそのFAN FESTの反対側へ。
その頃FAN FESTではおそらく有名な歌手?がステージでライブしてました。ロシアの歌手かな。
反対側に到着すると、さっきと同じような入り口と、荷物預かり場がありました。でもこっちはさっきのところほど混んでない様子。
荷物を預けて近くにあった出店の集まりで何かを買うことに。
なんだかよくわからないハンバーガーです。普通に美味しかった。
そこを抜けてまた歩いていくと、寂れた遊園地?みたいなのがありました。この頃にはもう日も暮れててなんだかいい雰囲気です。
入園に特別お金を払うようなことはなかったので、その遊園地内をぐるっと歩いてみることに。
特に何かあるわけではありませんでしたが、個人的には超有名な観光地を歩くよりこういうところを歩く方が好きです。
全然可愛くない猫の銅像です。写真が暗い。
子供達がなんだかよくわからない乗り物に乗ってキャッキャ言ってました。可愛い。
こちらはW杯のためだけに特設されたのかな?いずれにせよ全体的に古くてあまりお客さんは入ってませんでした。
どの遊具も、久しぶりに小さな街に沢山の人達がやってきたことを喜ぶかのようにピカピカと光ってました。
なんかこういうのみると泣きそうになるというか、地元を思い出すので早足で次の場所へ。(でも嫌いじゃないですしむしろ好きです)
ぐるっと回って最初のナントカという教会がある広場へ戻ってきました。遊園地からその間、なぜか2連続でロシアの子供に写真撮ってとせがまれました…。外国でも子供にモテます。嬉しい。
時間もまだまだあるし、せっかくなので広場にあるショッピングモールへ。どうやらサランスクに2つくらいある大きなショッピングモールのうちの1つのようです。
うぅ…またもやここで地元を思い出す。
ショッピングモールの規模や雰囲気が地元にあるものと似ているんです…。完全にシーモールやん…(地元の人しかわからなくてすみません)。
全体的に広くなくて食べ物屋さんや服屋さんなどが集まっている、日本にもどこでもある小さめのショッピングモールって感じです。
ここは日本でいうビックカメラ的な店かな?電気屋さんみたいですがもう閉店間際でした。
出ました!各都市必ず1つはあるFIFA OFICIAL SHOP!!でもまだ今は買わなくてもいいので中をぐるっと見て素通り。
映画館もありました。規模は小さいですが、日本では7月に公開予定のジュラシック・ワールド2もすでに公開中のようです。ここにもコロンビアサポーターいるのおもろい。
なんだかよくわからないホラー映画です。見たことないので、ロシア国内のホラー映画かな?B級感が漂っていて面白そうです。
中にはレストランバーのようなところもあって、ちょうどロシアvsエジプトをやってました。どうやら僕と同じように電車を待って深夜もしくは朝まで時間を潰しているサポーターは沢山いるようです。
ショッピングモールを出て外をまた歩き始めると、時間も22時近くになり、その頃には大量のサポーターたちの暴動に備えて?警察もだんだん増えてきました。
なにせ、ちょうどロシアvsエジプトをやっているので、ロシアが勝って決勝トーナメント行きへさらに近づけばお祭り騒ぎになるでしょう。
ということで僕もいよいよFAN FESTに参戦し、ちょうどやっていたロシアvsエジプトのパブリック・ビューイングを観ることに。
22時にも関わらずこの人の多さ…。今回の旅で実感してますが、初戦で予想以上の大勝をおさめたことでロシア国内は相当盛り上がってます。
試合はロシアが3−1で蹴散らし、見事勝利をおさめました。サラーにとっては残念なW杯になりそうですね…。
*結局この後ウルグアイがサウジアラビアに勝って2連勝したので、ロシアと共に決勝トーナメント進出決定、エジプトとサウジが敗退決定。サラー残念、また4年後があるさ。
地元ロシアの勝利ということで、そりゃあ盛り上がりはすごかったです、鳥肌立ちました。一気に観光モードからサッカーモードに引きずり込まれましたね。地元民はずっと「ロシア!ロシア!」と叫んでました。
勢いに乗って、コロンビアサポーターも「ロシア!ロシア!」と叫んでいたのは本当に謎ですが、彼らからすれば楽しければなんでもいいんでしょう(笑)。本当に朝から晩までそんな感じです。
そんなこんなで歩き疲れて、また荷物預かり所に戻ってくると、出店のところでいかにもなおじちゃんがごっつい肉を焼いており、クソ旨そうだったので思わず購入。異国の地に来ても同じように腹は減ります。
お金を払うときにおばちゃんの言うことにずっと「ダー」「ダー」と答えていると、必要以上に盛られてしまいました…そういう意味だったのか…。お金も405ルーブル払ってしまいました(笑)。まあええか。
絶妙な焼き加減のお肉に甘辛いソース、とても美味しそうです。ではいただきます。
これが… まずい!!!
クソかてえ!!!パサパサしてる!!!てか固そうだからチキンじゃななくてポーク頼んだのになんでしっかりチキンがきてんだよ!!
まあこれも旅の醍醐味なのでよしとします(^^)
他が空いてなかったので6人がけのテーブルに座っていると、試合を見終わった様子の5人くらいのロシア人グループが「ここ座っていい?」ときたのでいいよーと言いました。そしたらビールおごってくれたのでまあプラマイゼロ!!
FAN FESTと荷物預かり所は12時頃までだったみたいなので、荷物を受け取りに行き、また駅の方へ歩き始めます。
その間見るからにヤバそうなロシア人に写真撮ってと絡まれたり、まだまだ疲れを知らぬコロンビアサポーターにやっぱり声をかけられたりししながら、朝と同じサランスク駅前に到着。
その時点で深夜1時頃でしたが、そこからベンチに座ってぼちぼちブログを書いたりボーッとしたりして時間を潰しました。周りには同じようなコロンビア人や日本人サポーターがたくさんいました。
前回も書きましたが、観光地やイベントの場所や飲食店など、どこに行ってもコロンビアサポーターばかりで、試合終了後は日本人の姿はほとんど見かけませんでした。いたら「おぉっ!」って思うレベルです。
もちろん国によってそれぞれですが、やっぱりに日本人のサッカー熱は諸外国に比べればまだまだです。もちろん日本国内は本当に盛り上がっているでしょうし、「現地に来て応援する人が偉い」というわけじゃありません。
ただ、スタジアムの雰囲気を見ると、遠い地で闘う自分たちの国に力を与えるにはまだまだサポーターは少ないなと思いました。
後もう1つ、サランスク最高です!!
まあいい思い出ができた街だからというのもあるでしょうが、街の規模、雰囲気、共になんだか懐かしい感じがし、治安もさほど悪くなく、全体がコンパクトにまとまっていて観光もしやすくて本当にいい街だなと思いました。
正直もう二度と来ることはないと思います。でも一生心に残る街だなと思いました。もし自分がのちのち有名人になって、アナザースカイに出演したら紹介したいレベルです。
ということで遅くなりましたが、激動の2日目終了。ありがとう、さよならサランスク!!