tackieのフットボールブログ⚽️

ライター志望です。サッカーについて感じたことを書きます。プレミア・アーセナル・イングランド代表好きですが、なんでも書きます。

選手紹介②ハビエル・パストーレという男/華麗さと謙虚さをあわせ持つ〝男前ファンタジスタ〟

 

こんにちは。たっきーです。

 

久しぶりのブログになります。実は先日まで人生初の確定申告に挑戦していたので、忙しくて中々更新できませんでしたが、再開致します。

 

今回はだいぶ前に1度やった、「サッカー知らない人からしたらそこまでメジャーではない選手の中で、個人的に知ってほしい選手を紹介する」という取るに足らないようなコーナーの第2弾です。

 

第1弾はこちらです↓

 今見たらタイトルが普通すぎると思ったので変えてみました(笑)

ちなみに〝パルテノペイ〟とはSSCナポリの愛称です。

tackie23.hatenablog.com

 

 


 

前回はナポリスロバキア代表、マレク・ハムシクでした。今回はこの選手です。

 

 

ハビエル・パストーレ

(パリ・サンジェルマン/アルゼンチン代表)

 

f:id:tackie23:20180319193934j:plain

 

 

基本情報

生年月日:1989/6/20(28歳)

所属クラブ:パリ・サンジェルマンFC

国籍:アルゼンチン/イタリア

身長/体重:187cm/78kg

ポジション:MF(主にトップ下やウイングなど)

利き足:右

似たタイプの名選手:パブロ・アイマール

 

・経歴

2007-2009 タジェレス(アルゼンチン)

2008-2009 ウラカン(アルゼンチン)

2009-2011 パレルモ(イタリア)

2011- パリ・サンジェルマン(フランス)

 

今回はアルゼンチン生まれの天才MF、ハビエル・パストーレです。パレルモ時代にヨーロッパで頭角を現す活躍をし始めてから、その華麗なプレースタイルを見て僕はこの選手のことが大好きになりました。ちなみに南米らしい濃い顔をしたイケメンでもあります。

 

アルゼンチンのラカンでの活躍によりパレルモに引き抜かれ 、そこでの大活躍で一躍ヨーロッパで注目の若手となったパストーレは、その後2011年に現在所属するPSGに移籍を果たしました。

 

ちなみにパストーレがいた頃のパレルモには、他にもエディンソン・カバーニファブリツィオ・ミッコリアントニオ・ノチェリーノヨシプ・イリチッチフェデリコ・バルザレッティら豪華メンバーが揃っており、中々クセのあるチームでした。

 

ここ最近もアンドレア・ベロッティパウロ・ディバラら優秀な若手を発掘しており、今は経営難などによりセリエBに甘んじていますが、やはりパレルモはイタリアでも屈指の育成の名門であると言えますね。

 

そして世代的にドンピシャなのかわかりませんが、今回のパストーレ、前回のハムシクと言い、僕はなんとなく1987年〜1989年産まれに好きな選手が多い気がします(笑)。

 

他にはガレス・ベイルメスト・エジルエベル・バネガなどが好きですが、彼らもこの辺りに産まれた選手です。おそらく僕がヨーロッパサッカーにのめり込み始めた中学生時代にちょうどこの世代がデビューして頭角を現し始めたからだと思います。

 

 

・プレースタイル 

 

一言で言えば、「天才肌のトップ下」です。

 

プレー集です!↓


【イブラの相棒】ハビエル・パストーレ スーパープレイ集

 

プレーしている姿を見ればわかりますが、パストーレは187cmと背が高く、スラッと伸びた背筋と長い手足が特徴的です。その長い手足を生かした懐の深いボールキープと、類い稀なボールテクニックが彼の1番の特徴です。

 

自分よりも少し離れていて相手の近くにあるボールでも、パストーレは長い足を伸ばし吸い付くようなタッチで自分の元にボールをおさめます。

 

今は少なくなってきましたが、アルゼンチンにはどの時代にも天才的な閃きとボールテクニック能力を持った10番タイプの天才肌MFがいました。

 

ファン・ロマン・リケルメパブロ・アイマールらと同じ、パストーレもその系統を継ぐ10番タイプの天才肌MFです。

 

話は逸れますが、アイマールも熱烈なファンの多いアルゼンチンの天才MFなので、ぜひ知っていて欲しい選手です。中学生の時、一時期彼をケータイの待ち受け画像にしていたほど大好きな選手でもあります(笑)。

 

なんというか、アルゼンチンの古典的な天才肌の10番の選手って不思議な魅力がありますよね。ただ、パストーレも他の名手たちと同じく、爆発的なスピードや突出したパワーがあるわけではなく、激しいボールコンタクトや体を張ったプレーはどちらかというと苦手にしています。

 

ただそれを補って余りある卓越したテクニックでヒラリヒラリと相手をかわしていくのがパストーレです。

 

さらに彼は、単純な巧いボールタッチだけでなく、ラボーナや股抜きなど、魅せるプレーが大の得意です。やっぱり観ていて楽しい選手は魅力がわかりやすくて好きです。最近は戦術の多様化と高度化で選手もその一部に組み込まれることになり、こういう見ていて楽しい選手は以前より減った気がします。

 

ちなみにあのエリック・カントナは2015年のインタビューで、「世界最高の選手はパストーレとその創造性を絶賛していました。

 

そしてパストーレのもう一つの武器は、決定的なラストパスが出せることです。

 

サイドチェンジなどの展開を大きく変える長距離のパスはそれほど得意というわけではありませんが、彼が得意としているのはバイタルエリア付近での近い距離の味方への決定的なラストパスです。

 

また、彼ほどのテクニックを持っていればバイタル付近の密集地帯でもボールを持って前を向くことは容易なので、余裕を持ってラストパスを出すことができます。そういう意味では、右利きのメスト・エジルということもできるかもしれません。

 

 

・プレースタイルに似合わぬ謙虚さを持つナイスガイ!

 

ここからはパストーレキャラクターの部分について少し触れていきます。せっかく知って欲しい選手を紹介するのですから、「どういうプレーをするのか」だけでなく「どんな人間なのか」も知って欲しいですしね。 

 

勝手な偏見ですが、こういう天才型の10番の選手って、独自の感覚を持っているぶん、頑固であまり周りのいうことを聞かないイメージがありますよね(笑)。ディエゴ・マラドーナを筆頭に、ポール・ガスコインなり、エリック・カントナなり、彼らのイメージが強いためというのもあるでしょう。特に南米の選手に多いイメージです。

 

ところがどっこい、このパストーレはその華麗なプレースタイルとは裏腹に、傲慢さとは真逆とも言える謙虚な性格をしています。

 

優男パストーレの謙虚エピソードその①待ちに待った背番号10をあっさりネイマールにあげちゃう

 

こういうタイプの選手にとって背番号10というのは本当に特別なものなはずです。選手によっては、「これだけは絶対に誰にも譲りたくない!」といって頑なに手放さない人もいます。

 

もちろんパストーレもそんな「10番への憧れを持った選手」の一人です。ましてや、プレースタイルはまさに10番タイプです。

 

アルゼンチンのウラカンで活躍し、海を越えてイタリアのパレルモにやってきたパストーレは持ち前の創造力とサッカーセンスでカルチョの舞台でもメキメキと頭角を現していきました。

 

しかしその当時のパレルモにはファブリツィオ・ミッコリという絶大な人気を誇るクラブのアイドルがおり、10番を背負っていたのは彼でした。そのため、パストーレパレルモでは27番を背負ってプレーしていました。

 

その後、フランスリーグの名門、パリ・サンジェルマンに引き抜かれステップアップを果たしますが、その時にも既にチームには10番を背負うネネというブラジル人の選手がいました。

 

2012−2013シーズンになりネネがシーズン途中に退団するのですが、その後10番をつけたのはあのズラタン・イブラヒモヴィッチでした。

 

ご存知の通りイブラヒモヴィッチはその後4シーズンに渡りPSGの〝王〟として活躍したので、やはりその間パストーレは馴染みのある27番に落ち着いていました。

 

そしてその王が2016年5月にマンチェスター・ユナイテッドに移籍することになり、このタイミングでようやくパストーレはPSGで10番を身につけることになりました。

 

何年間も待ちようやく身にまとうことができた憧れの背番号で心機一転!と思いきや、その1年後の今シーズンの夏、今度はPSGになんとスーパースターのネイマールがやってきました。

 

そして結局新たな〝王〟ネイマールが10番をつけることになり、パストーレはたった1シーズンで元の27番に戻ることになりました。

 

しかし驚くことにこの背番号の返還、スペイン紙の『マルカ』によれば、なんとパストーレが自ら提案して10番を差し出したとのことです。しかもネイマールの移籍が正式に決定してからではなく、噂だった段階で「じゃあ10番は彼にあげるよ」と自ら提案したようです。

 

ネイマールといえば今やメッシやC・ロナウドにも並ぶ当代きってのスーパースター。そんな彼がチームにやってくるということで、「なら10番は彼の方がふさわしいし、彼も欲しがるだろうからあげるよ〜」とでも考えたのでしょうか。

 

しかもネイマールパストーレよりも年下です。南米の天才肌には有り得ないこの超絶謙虚さ。しかしこの人の良さパストーレの魅力でもあります。

 

優男パストーレの謙虚エピソードその②味方のゴールにベンチで誰よりも喜ぶ

 

この後紹介する話にも繋がるのですが、パストーレはPSGでの1年目こそ主力として申し分ない働きをしますが、大金をはたいて獲得した新加入選手の活躍などにより、徐々にベンチを暖めることが増えていきます。

 

しかしそんなベンチでも、味方チームのゴールが決まればパストーレは誰よりも大喜びします。ハイライトや試合中継などを見ればよくわかりますが、本当に心から喜んでいると思われる爽やかな笑顔をしています(笑)。そういう選手ってなんだか応援したくなりますよね〜。 

 

 

パストーレFFPの最大の被害者!?

 

以前このブログでも紹介したFFP。サッカー界の健全化のために、移籍金などの支出がクラブの純粋な利益を超えることを禁ずるというルールです。

 

ここ数年のアホみたいな金の使い方を見れば当たり前だと思いますが、PSGは今最もこのFFPに引っかかりそうなクラブです。特に今シーズンの最初はネイマールキリアン・ムバッペをバカみたいな金額で獲得し、来シーズン以降FFPのデッドラインをさまようことは必至です。

 

さらになんと来シーズン夏も、今マンチェスター・ユナイテッドでの去就が騒がれているポール・ポグバら、さらなるスター選手の補強を目論んでいるという噂も流れています。本当このチームは凝りませんね…(笑)。

 

そこで使った分の金額を補うため、PSGは今後数シーズン、あまり試合に出場していない選手を放出して新たな移籍金を捻出していくつもりでいるようです。まあそうなりますよね(笑)。

 

そのために白羽の矢が立ったのが、ネイマールやムバッペの獲得により出場機会を減らしているパストーレだということです。

 

他にも、アンヘル・ディ・マリアユリアン・ドラクスラーら、ほかのチームなら即戦力になり得るようなスターたちがその候補に挙がっています。

 

ちなみにルーカス・モウラはもう既に今夏にトッテナムへと放出されました。

 

彼らはFFPという新ルールによって犠牲となる「被害者」になろうといているのです。

 

特にパストーレは移籍当初チームを支えた功労者でもあるので、やっぱり可哀想です。ただ、今の状況を見ればもっと試合に出られるチームにすぐ移籍するべきだとも思います。彼ほどの才能がある選手が今の状況にあるのは本当に勿体無いです。

 

PSGや最近のマンUにはつくづく「もっと計画的な補強をしろよ…」と思います。クラブを選手の墓場にしているのは間違いなくクラブ自身です。

 

話は逸れましたが、今夏パストーレインテルに移籍間近だったみたいですが、なぜか直前でその話はなくなってしまいました。しかし今もインテルは継続してパストーレに興味を持っているようなので、ぜひ来季にはこの移籍が実現して欲しいですね。

 

インテルはアルゼンチン人に優しいチームですし、今のチーム状態であればパストーレは十分に活躍できそうです。

 

ちなみにパストーレはクラブでの状況が影響してか、現在アルゼンチン代表でも招集外となっており、6月のW杯のメンバーに選ばれるかも微妙なトコロです。他にもパウロ・ディバラマウロ・イカルディらも当落線上にあり、アルゼンチン代表の攻撃陣がいかに層が厚いかがうかがえます。一人くらい日本代表に欲しいですよね(笑)。

 

ということで、今回はアルゼンチン生まれの天才MF、ハビエル・パストーレについて紹介しました。もしプレーするところを見る機会があれば、ぜひ注目してみてください。

 

 

ハビエル・パストーレについて、今回のまとめ

 

・スラっと長い手足の、イケメンファンタジスタである

・今時珍しい「魅せる」タイプの天才MFであると同時に、謙虚さも持つ「応援したくなる」選手である

・クラブでも代表でも現在微妙な立ち位置にあるがなんとか頑張ってほしい!!

 

 

 

 

次回はこの選手です。プレミアファンならわかるはず?

f:id:tackie23:20180331211540j:plain

 

 

 

 

参考記事

 

逃した魚は大きい…?過去10年で移籍した選手 vs 現所属メンバー《パレルモ編》 - Football Tribe Japan

 

ネイマール、新天地では背番号「10」…パストーレが譲渡を提案か | サッカーキング

 

サッカー=カントナ氏、世界最高選手は「PSGのパストーレ」 | ロイター