ロシアW杯【9日目】〜モスクワ1日観光〜
こんにちは。タッキーです。
遅くなってしまい本当に申し訳ないです。
帰国してから時間が経ってしまい、もはやW杯が終わってしまいましたが、過去を辿りつつ書いていきます。
今回の旅で基本的にどんな環境でも生きていけることがわかりましたが、相変わらず「胃袋だけは鎖国主義」のロシア旅行9日目です。ずっと下痢だった…
今回は6月26日のことについてです。
⚫️モスクワ観光
今回最長の30時間の寝台列車の旅とワールドクラスに優しかったロシア人の同乗者2人に別れを告げ、早朝のモスクワへとやって来ました。
この日は試合も何もく中日となる中継点で、今回の旅の中で唯一モスクワを丸一日観光できる日です。初日は時間なくてなんだかんだ観光らしい観光はできなかったので…。
おそらく最も多くの写真を撮ったのもこの日だと思います。
ということでカザンスキー駅に到着。初日にすでに一度来たことはあるので周辺の環境はなんとなく把握済み。
次の目的地、ヴォルゴグラードへの出発駅もこの駅なので、結局ココに戻ってこなくてはなりません。ということで、今回なんとカザンスキー駅内にあるホテルを予約しました。本当に乗り場まで目と鼻の先です。自分でいうのもアレですが、ここだけは本当に「俺やるじゃん!」と思いました。
ホテルに一度行きいろいろ確認したところ、チェックインは14時からとのことでした。一回シャワー浴びたかったけどまあそれはしゃあないということでとりあえず荷物だけ預けて観光しに行くことに。
それにしても、このホテルの受付が僕がロシア今まで見た中でも一番と言ってもいいレベルの超塩対応でした(笑)。僕は基本そういうのに対してなんとも思いませんが、心配になるレベルの愛想のなさでした(笑)。
荷物を預ける場所も、「じゃあここどうぞ」と中まで通されたのは受付のすぐ横の会議室みたいな普通の部屋でした(鍵閉まってない)。おいおい大丈夫なのかこれと思いましたがまあ仕方なく預けました(笑)。まず僕が普通に入れる時点でおかしいと思うのですが…。
まあそれは忘れて気を取り直して、楽しみだったモスクワ観光の始まり始まりです。
とりあえずめちゃ腹減ってたので、駅構内のどこにでもありそうなファストフード店的な店で腹ごしらえです。なんだかなんだ初めてボルシチを食べます。
地元のロシア人に聞いたら「え?あそこのボルシチ食べたの?あんなの本当のボルシチとは言わないよ(笑)」と言われそうな感じですが、そういうもんでも日本から来た僕からしたらウマいと思うもんです。今度から富士そばで美味しそうにソバを食べる外国人は馬鹿にできません。いやその光景見たことないけど。というより富士そばはウマい。
余談が多くなりすぎましたが、今回はせっかくモスクワにきたということで、初めてメトロに乗ることに。
とりあえず「赤の広場」の最寄駅、「チアトラリナヤ駅」まで行くことにします。
券売機でチケットを買います。日本と違って距離は関係なく値段は一律一回分55ルーブルで、「一回券」「二回券」…「一日券」という乗る回数に応じて値段が変わる買い方です。二回券なら110ルーブルということですね。非常にわかりやすくてありがたかったです。
今回は何回か乗るかなあと思ってせっかくなので一日券を買いました。それでも210ルーブルです。安い。あとどうでもいいけど手がすごい乾燥してる。
あとエスカレーターが相当長いです。どうやらこれはサンクト・ペテルブルクなどのメトロでも同じようです。
⚫️「赤の広場」到着
ということで着きました。赤の広場です。目の前にはこんなモニュメントが。場所的にもおそらくここが最も多くの記念写真が撮られたモニュメントだと思います。とりあえず景気づけに一発撮りました。
W杯のこの時期だけなのかはわかりませんが、入り口で厳しい持ち物チェックが行われています。
ここがモスクワのかの有名な赤の広場です。この僕でさえも、ボリショイ劇場とともに名前だけは知っていたほどの有名な観光地です。
頭の悪い感想ですが、思ったより赤いし、何よりめちゃめちゃ広いです。
こっちにきて思ったことの一つなんですが、いろんなところにやたら〝広場〟が多いです。そしてそれの一つ一つがやたら広いです。さすがロシア。
そのため、今回のような世界規模のイベントが行われた際、多くの人を受け入れる場所が必要であったり、大規模な特設会場を作る必要があったとしても、なんの問題もなさそうです。
人の多さの割に道が狭くてゴミゴミしている日本は、どうやってオリンピックの時に世界中からやってくる多くの人たちを受け入れるんだろう…と率直に思ってしまいました。
まあそれはさておき、赤の広場、定番の観光地ですが本当に美しいです。絵画のようです。ここであれば、どんな人が撮っても美しい写真を撮ることができると思いました。
なんだか面白そうな集団がいました。これがいわゆるコサックダンス…!
こちらが赤の広場内にある「聖ワシリイ聖堂」です。僕個人的にこの建物大好きです。この毒々しい色使いがたまらないです。目に入る景色は「どれだけ綺麗か」より、「どれだけ独創的か」の方が僕にとっての琴線に触れるかどうかのポイントです。
ただ中には入りませんでした。すごい行列でしたし、ここまで「大聖堂」と言われるものの内部にいくつか入ってきましたが、大体中は同じだったように感じたので、それよりクレムリンの中に入りたいと思いました。
やはりモスクワ一番の観光地とだけあって、いろいろな国の方々が歩き回ってました。
その日モスクワで試合が行われるフランス代表とデンマーク代表のサポーターを中心に、ブラジル代表、コロンビア代表、ドイツ代表、アルゼンチン代表、そして激レアなアイスランド代表のサポーターまで…。
手っ取り早くいろんな国のサポーターに会いたいなら、ここにくるのが一番だと思います。
一通りぐるっと赤の広場を回った後、「レーニン廟」を見に行きました。これは、あのロシアの革命家、ウラジミール・レーニンの霊廟です。
と知ったかぶったのですが、最初はとりあえず「クレムリンの中に入ろ〜」と思って、赤の広場のはしっこにあった行列に並んでみただけで、それをレーニン廟だとは思ってませんでした。
というかそもそも最初はどれが「赤の広場」で、どれが「聖ワシリイ大聖堂」でどれが「クレムリン」なのかも全然わかってませんでした…。
それにしてもすごい行列でした。1時間くらい並んだかな?入り口でまた持ち物検査が行われました。ここに入ってくる時もしたのに(泣)。
ずっと「クレムリンの中に入れる行列だろう」と思ってワクワクしながら並び続け、いざ順番がきて中へ案内されるとレーニンの綺麗な遺体が突然現れたのでビックリでした。ただ、それを見ようと思って来たわけではなかったぶんむしろインパクトは特大でした。
レーニン廟へと続く道には、これまでのロシアに関わる多くの偉人の墓らしきものがたくさんありました。
中は本当に荘厳な空気で、写真を撮るどころか喋ることさえも許されないほどでした。すぐ外の赤の広場の多国籍な賑やかさがウソのように「しん…」としており、ヒンヤリとしていてどこか恐怖さえ感じる空気感でした。
間違いなく僕が今回訪れた場所の中で最も緊張を感じた空間です。
そんな中奥へ進められると、約100年前に亡くなったとは思えない、信じられないほど綺麗な状態のレーニンが真ん中に眠っていました。
もちろん写真はありませんが、様々な国から来た人たちがそれを驚きと感嘆の目で見ていました。
レーニン廟はその建物だけなので、あっという間に外に出ました。順路を進められると普通にまた赤の広場に出て、そこから次はクレムリン内部へ入れると思っていた僕は「ありゃ?これで終わり?」と思ってしまいました。
切り替えて今度はクレムリンの入り口を探して赤の広場を脱出します。その途中、トイレに行こうと思ったらめちゃめちゃ可愛い光景に遭遇してしまいました…。
天使かよ…。
赤の広場を出て、警備員に教えられたクレムリンの入り口の方角へ行くと、その日フランスとグループF首位決戦を行うデンマークサポーターが大集結し、決起集会を行ってました。
みんなでビール片手に街中に響き渡るほどの大声でチャントを歌っていたのですが、すごい迫力でした。こういう光景が普通に街中で見られるのも、W杯ならではだと思います。
この光景をみた時の感覚と嬉しさは今でも手にとるように思い出せますし、ロシアでの「忘れられない光景」ベスト4に入るほどの心に残るものでした。
近くの広場には、このようなモニュメントがたくさんありました。今回の開催都市や歴代優勝国についてですね。イタリア…涙
近くの階段を下ると、こんな綺麗な光景が。馬の銅像と噴水です。街中の一場面を切りとった光景がいちいち綺麗です。今回の旅は、まあまあ良いカメラ持ってきていて良かったと実感する場面が多かったです。ここでフランスサポーターのおじちゃんに声をかけられて写真を撮りました。
近くにあったジェラート屋さんでジェラートを買って食べながらブラブラします。個人的にこの辺の雰囲気はすごく好きでした。天気が良かったのも幸運です。あと手が乾燥しています。
この辺りは目の前の光景も全て綺麗で人も多く賑やかで、「天気の良い休日」感 があり、本当にお気に入りの場所でした。またロシアに来たとしても訪れたいです。その時も天気が良ければいいなあ。
突然激しい眠気に襲われ、このあと1時間くらい芝生で休憩しました。
めちゃめちゃ気持ちよくてそのまま夜まで寝ていたくなりましたが、クレムリンの中に入ろうと思っていたことを思い出し、重い腰をあげました。
入り口は分かったもののチケット売り場がわからなく、しばらく歩き回っていましたが、たまたま出会った親切な日本人の夫婦の方に教えていただき、無事チケットを購入できました。
⚫️クレムリン内部へ
いざクレムリン内部へ。
想像していたものと違い、 中はかなり広く、まるで一つの街のような広さでした。
いたるところに武器の展示物があり、アーセナルファンからすればたまらない感じでした。特に2枚目(笑)。
フォトスポットにもなっている、超巨大な砲台です。
正面に構えていた獅子はなぜか「FXで5000万溶かした」みたいな顔をしていました。
中には大きな広場を中心にいくつかの大聖堂がドンと構えており、今まで見たことないような光景が広がっていました。(逆光で暗かったため明度を上げたらなんかすごい感じの写真になってしまったことは秘密です)。
ここには様々な形の大聖堂が集まっていました。
細長い大聖堂です。
面白い形をした大聖堂です。
スタンダードな大聖堂です。
「文化」です。
もちろんできる限り建物の内部には入りました。というのも、どうやらチケットには何種類かあって、僕が買ったのは一部入ることのできない建物もあるチケットでした。
後から確認したのですが、全ての建物に入るチケットを買うための場所にはとんでもない行列が並んでいました。ただそこまで長時間回るわけでもないですし、僕的にはこのチケットでちょうど良かったです。ちなみにチケット販売所の12番に並んで買いました。
たまらない雰囲気です。
ここにも人が集まっていたのですが、どうやら超巨大な鐘の一部分がゴソっと外れていてフォトスポット化しているようです。なんだかよくわからないけどすげえ…。
かなりの時間が経過したので、外に出るためにクレムリン内を歩き始めます。本当に綺麗な道です。
ということで赤の広場に戻りました。まさかここだけでこんなに時間を使うとは思いませんでした。
⚫️さよなら赤の広場
夕方の聖ワシリイ大聖堂をパシャっと撮った後、暑さからの疲れと空腹により「もう歩きたくないマン」になっていたので、とりあえず早めの晩御飯を食べることにして赤の広場を脱出しました。
予め調べておいて行こうと思っていたお店があったので、そこに向かい歩き始めます。
1日目に歩いて感動したあの通り(名前がわからない)を再び歩いていきます。相変わらず賑やか。
そのお店までかなりの距離があったのですが、ご存知の通りこの時の僕は「もう一歩も歩きたくないマン」になっていたので、結局ふと目に留まった近場のお店で食べることにしました。コロナビールがうまい!!
今回食べたものはこちらです。おいしいサラダにどうやらボルシチではなさそうなスープ、そしてロシアの水餃子・ペリメニです。あれ?よく考えたらこの前エカテリンブルクで食べたやつペリメニじゃなかった…?あれはなんだったんだ…。
それはともかくペリメニ美味しすぎてロシアにいる間ことあるごとに食べてました。
最後に食べたこのロールキャベツのようなものもめっちゃ美味しかったです。何食べても美味いし、意外と日本人の舌にあってるのかな?
朝から観光していてこの後もう何もする気が起きなかったので、メトロに乗ってホテルまで戻りました。どうでもいいですが、このホテル受付から部屋まで異常に距離があり、このまま牢獄に連れていかれるのかと思いました。
中はめっちゃ綺麗でいい部屋でした!ただなぜかエカテリンブルクのホテルが恋しくなる…(笑)。あのアットホーム感…。
とまあこんな感じでシャワー浴びた後ビール飲みながらアルゼンチンvsナイジェリア観てたら案の定終了間際のロホの「お前なんでそこにいんだ!?」的な劇的ゴールを見逃しました!今回の最大の敵はいつだって眠気です!
次はヴォルゴグラードへ向かう寝台列車に揺られる10日目のことを書きます。遅くなってるのにここまで付き合っていただきありがとうございます。最後までちゃんと書きます。