tackieのフットボールブログ⚽️

ライター志望です。サッカーについて感じたことを書きます。プレミア・アーセナル・イングランド代表好きですが、なんでも書きます。

賛否両論のポーランド戦/日本サッカーの今までにない形を見せた残り10分(前編)

こんにちは。たっきーです。

 

今回はここまでの旅行の日記のような内容とは違います。

 

昨日の試合で色々あって、いても立ってもいられずに自分の意見を書きたくなったので、こうして書き始めた次第です。

 

昨日6月28日、ロシアW杯GL第3戦・日本vsポーランドが行われ、日本代表は敗れながらも大会のレギュレーションに助けられ決勝トーナメント進出を決めました。もちろん僕もこの試合現地で観ました。

 

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そして試合終了後から日本国内を含め、海外メディアなどあらゆるところで賛否両論を巻き起こしているのが、「日本代表が残り約10分間をボール回しをして時間稼ぎをしたこと」です。今回はその10分間に焦点を当てた内容です。

 

日本代表が今までの試合で、時間稼ぎに近いことをしたことはもちろんありますが、このW杯という大舞台でここまで露骨に時間を稼ぐためにボールをまわし続けたのは、僕が試合を見てきた限りでは初めてなんじゃないかと思います。

 

そのため、それを生で見た瞬間は間違いなく驚きと困惑はありました。その時のブーイングと言ったら、耳をつんざくほどのレベルでした。スタジアムを離れ冷静になった今いろいろな考えが浮かんできています。

 

もちろんあれを観てどう感じるかは「人それぞれ」で、重要なのはこれを機に多くの人がそれぞれの意見を持って議論をすることです。

 

しかし僕は、たまに【「人ぞれぞれ」という言葉は思考を停止させることもある】と考えてしまうほどのひねくれ者なので、今回は敢えて完全に片方の立場に立って意見を述べていきたいと思います。

 

とか言いながら、自分の意見を述べる際に「人それぞれ」という言葉を使ってしまいそうなジレンマもありますが…あーこの言葉本当難しい。

 

こんなこと自分で言うのもおかしいですが、戦術分析や選手の細かいプレーの分析が苦手というかまだ未熟な僕にとっては、今回のことや「誤審の捉え方」の時のように、「ピッチ上で起きたことをサポーターがどう捉えるか」というテーマが本領発揮のカテゴリーなので、気合い入れて書きます。

 

 

⚫️まず立場をハッキリとさせる

 

フェアプレーポイントについてや、今回日本が時間稼ぎをすることになった経緯、試合の大まかな流れについては多くのメディアなどで目にする機会も多いと思うので敢えてここでは省きます。

 

1つ、大幅に変更があったスタメンについて触れておくと、キャンプ地のカザンを含めかなりの暑さになっているロシアの地で、コンディション等も考えた上でさらにチャレンジの意味も含めて選んだスタメンがあのメンバーだったのだと思います。

 

しかし結果ここまでいい形できていたメンバーに変更を加えたことは、裏目にでることになりました。試合終盤にあのパス回しをしなければならなくなったのも、それによる部分がかなり大きかったと思います。これにより、西野監督は「1つ目のギャンブル」に負けることになりました。

 

本題に入り、まず今回の件について大きく2つの立場に分けるとこんな感じだと思います。

 

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まあすでにお気づきだと思いますが、僕は完全にBの立場で、今回日本代表がやったことに対して何の問題もないと感じています。

 

今回は基本的に【A】側の意見の1つ1つに焦点を当てながらという流れで自分の意見を述べていきます。

 

まず最初に確認しておきたいのは、僕が今回のブログで使う「勝つ」「勝った」という言葉は、単純に「試合に勝った、負けた」の話ではなく、

 

「勝った」=「決勝トーナメントに進出した」

 

という意味で使いますのでそれを頭に入れておいて欲しいです。なぜなら、後からも述べますが、W杯の最初の3試合は一発勝負のトーナメントとは異なる小規模のリーグ戦という特別な形で、「目の前の1試合を勝つこと」より、「3試合トータルでの結果」の方がより重要視されるためです。

 

では早速意見を述べていきます。

 

 

⚫️何もルールに反してないという事実

 

まずAの2の意見についてですが、これは「何をもって正々堂々というのか」という面から考えるとまた「人それぞれ」という厄介な結論になってきますが…(笑)。

 

僕自身の意見でいえば、ルールに反していなければなんの問題もないと思います。

 

そもそもスポーツですから、ルール内のことであればハッキリ言って何をしても問題はないんです。これはBの4に関連づけられる僕の意見です。

 

例えばこれが、「ウラで結果に対して賭けが行われていて、それをピッチ上の選手や監督も知っていた」などの事があれば、これは「八百長」にあたりますし、ルールに反するので絶対にあってはならないです。

 

また、例えば「日本の選手がドーピングをして試合に出ていた」のであれば絶対にあってはならないし、僕も責めまくります。

 

今回日本がやったことは全て「ルール範囲内のこと」なのです。そういうルールが与えられえた上で、目の前にグループリーグ突破のチャンスがやってきて、それに沿って任務を実行しただけ。ここになんの問題があるのでしょうか。

 

もし何か文句を言うのでれば、こんな他国の細かい結果に影響されてしまうようなレギュレーションをつくったFIFAに文句を言うべきです。日本は与えられたルールを最大限に活用して決勝トーナメント進出という結果を勝ち得ただけのことです。

 

こういう意見には大概、「いやルールに反してないのはわかってる。でもそんなん夢がないし、サッカーはエンターテイメントなんだから最後まで全力を尽くすべき」という今回最もよく見かける意見がぶつけられてきます。次はその辺に対して意見を述べていきます。

 

 

⚫️最低な試合は絶対にしてはいけないのかーゴールを奪うことだけが「勝つための方法」ではないということ

 

次はAの3.4についてです。

 

これに関してはあまり議論の余地がないします。はい、確かにあの最後の10分間は面白くなかったです。それは現地で観ていて僕も感じていたので間違いないです。面白かったか面白くなかったかで言えば絶対に面白くなかったですし、間違いなく「クソ」試合でした。「最低な」試合です。

 

ただしそれは、「あの10分間だけ切り取る」そして「サッカーとはお互いが攻めあうという展開が面白いものなんだ」という2つの大前提が存在する上での意見です。

 

まあサッカーの試合を観る上では「お互いが攻め合わないと面白くない」という風に考える人が99.99%だと思いますし、シンプルにあの「10分間のただのパス回し」だけに面白さを見出している人がいればそれは相当な変態かドMです。

 

ただ、その背景について色々踏まえた上で考えると、一概にあれが「面白くないもの」であるとは言えなくなってくると僕は考えます。

 

僕にもあれが「クソ」で「最低なもの」だという認識はあります。ただ、

 

「最低の試合」=「してはいけないもの」

 

という風に考えないから今こういう風にブログを書いているわけです。

 

もうこの辺についてはハッキリ言いますが、「サッカーの試合をたくさん観ている人」ほどこういう考えに至ると思います。なぜなら、サッカーにおいてこれはよくあることで、単なる「勝つための手段」の1つにすぎないからです。

 

「攻撃してゴールを奪う」ということは勝つために「最低限必要なこと」に過ぎず、それ以外の「勝つための方法」は極端に言えば100個くらいあります。

 

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突然アナログになってすみません…とりあえず自分の言いたいことを紙にまとめてみました。

 

つまりは、「攻撃してゴールを奪いにいく」ことも「時間稼ぎをする」ということも、どちらも「勝つための方法」という意味では全く同じ類のことなのです。これはBの6にあたる僕の意見です。

 

今回西野監督は、あの状況になり、様々な「勝ち方」が思い浮かんだ中で、苦しい思いの中、ギリギリの判断として「ボールをまわして時間稼ぎをする」という選択肢を選びました。

 

僕はその考えに至った経緯まで想像して、この展開は「面白い」と感じました。

 

そういう意味で、あれはエンターテインメント性のある出来事です。

 

もう言ってしまえばこれが全てで、今回最も言いたかったことです。そして何度も言いますが、この「想像力」に関しては「サッカーの試合をたくさん観ること」でしか養えないと思います。この部分はBの8に関連します。

 

別にたくさん試合を観る人が偉いとは思いません。ただ、そういう根拠なしにただ目の前で見せられているものが面白くないという理由だけで、まるで日本代表が「闘うことを放棄したクソのような展開をしているだけ」という風に安直に判断して無闇に批判するのには、どうにも納得がいきませんでした。

 

ある意味では、あの時日本代表は色々な可能性、色々な思惑と闘っていたのです。

 

僕はそれが理解できる人間でよかったと心から思いました。

 

 

⚫️「アンチフットボール」とはなにか

 

もうほとんど片付けてしまいましたが、Aの5.6についても述べます。

 

サッカーにおける「エンターテインメント性」「何をもって楽しいと思うか」というものは難しく、これこそ「人それぞれ」と言ってしまえばそれで終わりですが、多くの人は「攻撃の展開がたくさんあって、ゴールが入る試合」が面白いと感じます。そのせいで今回のような批判に晒されてるわけです。

 

ただ、僕は昔からモウリーニョの「ゴール前にバスを留めるサッカー」も全然アリだと思うクチで、スペイン代表のシャビがよく全世界に向けて言っていた「これはアンチ・フットボールだ、面白くない」だの何だのの意見も「うるさいな笑」としか思わなかった人間です。

 

そのため、自分の中に「これが面白いサッカーだよね〜」というものは存在していたとしても、それ以外のサッカーを否定しようなんて一度も思ったことはありません。

 

そういう人には、『あなたが思う「サッカー」が「サッカーのすべて」じゃないんだよ』と言いたいです。

 

「自由な戦術とプレーがあり、色々な思惑や事象が存在する」それこそがサッカーの魅力の1つであり、これだけ世界の多くの国で長く親しまれる理由の1つです。

 

 「アンチ・フットボール」とはなんでしょうか?そもそもサッカーに「絶対こうあるべき」なんて決まりなどない時点で、それは成り立たないと僕は考えます。

 

その事実に基づいて考えると、今回西野監督が選んだ戦い方は必ずしも不正解ではないと言えますし、「エンターテインメント性」を見つけ出そうと思えばいくらでもできると思います。

 

「なにをもって楽しいと思うのか」という選択肢をたくさんもっている人ほど、サッカーの奥深さをより知ることができると思います。

 

「サッカーの奥深さなんて知らなくていい」「そんなのどうでもいい」っていう人はそれはそれでいいと思いますし、別に僕はこれを押し付けようなんて思っていません。もし押し付けられていると感じたらすみません。

 

とりあえず一番言いたいことは言えたし、また長くなりそうなので分けてきます。日本は今多分遅い時間でしょうし…(笑)。一旦更新しなきゃ!

 

言いたいことがあまりまとまってなくて読みにくてすみません。次はもっと細かい部分で、自分の意見を述べていきます。 

 

 

 

 

こちらが後編です↓ 

tackie23.hatenablog.com